Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第6節 UNAM 1-1 Monterrey

 

PUMASは、再びCFモンテレイ相手にホームゲームの利を活かせずドロー

 


PUMASは依然無敗を維持しているものの、ここ2週における3試合で勝ち点3を挙げることが出来ず

 


PUMASはエリア内や自陣において、ライバルチームに対してミスを繰り返し、重要な結果をホームゲームで失っている。PUMASは良いサッカーを展開しつつも勝利を収めるまでには至らず、ここ2週(通常週+週2試合=3試合)で勝ち点3(3引き分け)を挙げた。これはリーグ優勝を狙うチームにとっては、非常に低い勝ち点である。

 

 

対CFモンテレイ戦における1-1のドローは、PUMASにとってのバランスを崩すことになる。得点不足は、すでに悩みの種になりつつある。なぜなら得点が生まれなければ約束されたリギージャ(プレーオフ)進出に辿り着けず、無敗であることは勝ち点を積み上げていく上であまり役に立たないからだ。

 

 

PUMASは試合の主導権を握ることを目指し、総合順位表の上位へ進出する勝利が必要であった。今週の水曜日に対マサトランFC戦でもドローであったので、この試合も序盤から攻撃を開始したが、最後のところでフィニッシュする部分において正確性を欠いていた。CFモンテレイはあまりプレッシャーを掛けずに、時折その持っているキャパシティーを発揮しながら、いつでも得点チャンスを作ることが出来るベンチメンバーを含めたその十分な陣容を示した。

 

 

前半30分、エドゥアルド・サルビオがペナルティーエリア内で相手ディフェンダー数人に囲まれつつも、なかなか良い態勢でシュートを放てず最後は吹かしてしまい、PUMASがそろそろエンジン全開で行こうとしたところ躓いた。CFモンテレイもまた数回得点チャンスを作ろうとしたが、なかなか得点に繋げることが出来なかった。チームの中で最も危険な選手:ロヘリオ・フネス・モリは、PUMASの両センターバック:ニコラス・フレイレとアルトゥーロ・オルティスに上手く封じ込まれていた。

 


PUMASもまた引き分け攻撃を続けたがあまり効果的ではなく、飛ばし過ぎて途中ガス欠にならないようにしていた。まさに得点が生まれない状況下で、少しずつ焦り始めていた。しかしながら前半43分、ダニエウ・アウベスが起点となって生まれた攻守の切り替えから、左サイドをドリブル突破しファン・ディネンノへ送られたセンタリングは届かなかったものの、引き続きそのボールを諦めずにキープし続け、無心で放ったシュートはゴールキーパー:ルイス・アルベルト・カルデナスが守るゴールを突き刺した。

 


このままPUMASがリードを保ちながらハーフタイムを迎えるかと思った矢先、アンドレス・リリーニ監督が指摘している修正が出来ていない問題が改めて露出した。アディショナルタイムにおけるセットプレーからペナルティーエリア内に挙げられたセンタリングを、ゴール前の競り合いから最後はニコラス・フレイレがヘディングで逸らしたボールはポストに直撃してそのままオウンゴールに。苦い衝撃がPUMASに走った。

 


後半に入ってからはあまり進展が見られなかったが、再びPUMASが主導権を握ろうと攻撃を再開。しかしCFモンテレイはほとんどダメージを受けずにそれを交わしていたため、逆にカウンターアタックをし始めていた。マヌエル・ブセティッチ監督は、選手たちの途中交代をすることで更に中盤に力強さを与えていた。アンドレス・リリーニ監督もまた負傷を負ったヘロニモ・ロドリゲスを下げて、エフライン・ベラルデをディフェンスに投入。

 

 

左サイドからのセンタリングから、エドゥアルド・サルビオが受けた時に最も得点が生まれるチャンスを得た。ファン・ディネンノがこぼれ球を押し込んだものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるレビューでオフサイドの判定に。

 

 

逆転ゴールによる喜びもつかの間、再び試合を締め括る部分においてハードワークをしなければならなくなったPUMASであったが、チームによる最後の力を振り絞り得点を狙った。しかし最後は、このままドローで試合は終わった。来週はスペインのバルセロナへ遠征を控えており、頭を切り替えて総合順位表の上位へ進出するためにも、より有効な攻撃を取り戻さなければならない。