Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

第57回ジョアン・ガンペール杯 FC Barcelona 6-0 UNAM

 

PUMASは、カンプノウにおける対FCバルセロナ戦で無様な敗北を喫する

 


前半9分経過後にすでに3失点したPUMASは、カンプ・ノウにおいて手出しすることが出来ず

 

 

PUMASはこれまでこのカップ戦10連覇中(サントスFC、クラブ・レオン、ASローマ、UCサンプドリア、シャペコエンセ、ボカ・ジュニアーズ、アーセナルFC、エルチェCF、ユヴェントスFC)のFCバルセロナにとって簡単な餌食だったため、6-0で圧勝されたので観光旅行のつもりで遠征し、カンプ・ノウ・スタジアムにおいて無様な大敗を喫した。FCバルセロナは、来週開幕するリーガエスパニョーラに準備万端で臨む。

 

 

FCバルセロナの得点は、前半3分ロベルト・レヴァンドフスキ、前半5,19分ペドロ・ゴンサレス・ロペス(ペドリ)、前半10分ウスマン・デンベレ、後半4分ピエール・オバメヤン、そして後半39分フレンキー・デ・ヨング。この大敗によって2017年のシャペコエンセ(5-0)を超えたため、PUMASは最も多く得点を決められたクラブの1つとして歴史にその名を残すことになった。(過去のボカ・ジュニアーズ9-0、サントスFC8-0、FCナント7-0を超えることはなかった。)

 

 

この大敗の後、PUMASはこの傷を癒すべくメキシコサッカー1部リーグでクラブ・アメリカと対戦するためにメキシコシティへ戻ることになる。カタルーニャ地方の伝統的なダンスであるサルダーナが流れる、カンプ・ノウのピッチでFCバルセロナがPUMASと対戦した。PUMASは試合開始直後の前半2分、ロベルト・レヴァンドフスキによる移籍後バルセロナ・サポーターの目の前で初得点となる素晴らしいゴールで先制された。

 

 

前半3府、ペドリの浮き球のパスからペナルティーエリア内左に侵入したレバンドフスキが距離を詰めたゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスまでかわす。角度はほとんどなかったものの、右足のループ気味のシュートでゴールを陥れ、得点ラッシュの皮切りとなった。

 

 

PUMASはいきなりの相手ゴールに対して臆病になり、その隙をFCバルセロナが突いて前半5分、右サイドからウスマン・デンベレが鋭いパスをペナルティーエリア内に送ると、レバンドフスキが受ける。相手ディフェンダー2人マークされながらも、わずかな隙を突いてスルーパス。これをフリーで走り込んだペドリが巧みにフリオ・ゴンザレスを交わして、無人のゴールに蹴り込んだ。

 

 

前半9分にはPUMASが無様なサッカーをし始め、ウスマン・デンベレがアルトゥーロ・オルティスとニコラス・フレイレによるマークされながらも、強烈な右足のシュートを突き刺して3点目を奪う。FCバルセロナはまるでPUMAS守備陣が存在しないかのように、壁パス、股抜き、ヒールキックと好きなように攻撃し、4点目を挙げる。セルジ・ブスケッツのパスからレバンドフスキが左足のヒールキックで前方へフィード。これを完全にフリーだったペドリをニコラス・フレイレが止めようとしたが、キックフェイントで交わして右足のシュートで4点目(この試合2得点目)。

 

 

そのプレースピード、インテンシティ、持久力、クオリティー、セットプレーなどあらゆる面でPUMASは上回られ、持っていた闘志やスピリッツを宿泊先のホテルに置いてあるスーツケースに忘れてきたかのようなサッカーをした。ラフィーニャとレヴァンドフスキによるシュートはことごとくゴールポストに嫌われ、5点目を前半に失うことは免れた。PUMASによるこの試合最初のシュートは、前半30分。グスタボ・デル・プレテがライン際でボールを奪い、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが守るゴールまでドリブル突破。しかしながら、放ったそのシュートはコーナーキックへと逃れられた。

 

 

前半終了間際でFCバルセロナがボールを左右に揺さぶろうとしたおかげで、試合のインテンシティを弱まった。そして得点差を拡げる可能性はあったものの、ハーフタイムを4-0で折り返した。後半に入ってシャビ・エルナンデス監督は、フランク・ヤニック・ケシエとピエール・オバメヤンを途中出場させた。そして迎えた後半4分、レバンドフスキからのスルーパスを受けたフランク・ヤニック・ケシエはゴールライン付近まで到達。ファーポストに向けて挙げたセンタリングを元ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが押し込んで5点目。

 

 

試合の感動的な瞬間は 後半14分に訪れた。ダニエウ・アウヴェスが途中交代でピッチを去り、22タイトルをFCバルセロナで獲得したブラジル代表を拍手喝采したのであった。拍手喝采やチャントに包まれた彼は、シャビ・エルナンデス監督をはじめベンチにいた全ての元チームメイトやコーチングスタッフに別れを告げた。

 


後半のFCバルセロナはボールをコントロールすることに専念したが、39分にはフレンキー・デ・ヨングが追加点を決めて、ジョアン・ガンペール杯の10連覇を達成した。オランダ代表ミッドフィルダーはマルコ・ガルシアが気を緩めた瞬間にボールを奪うとそのままフリオ・ゴンザレスと1対1となり、ゴール右隅へシュート。PUMASは落胆し、プライドを踏みにじられ、参加しただけだった試合が終わった。