Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第15節 裏話

 

 

PUMASにとってもう1つの敗戦、レペチャヘ(敗者復活戦)進出へのオプションは複雑となった。まだチャンスは残っているが、それは他チームの試合結果次第となる。

前半は無気力な一面を見せた。そして現実には、前半だけで試合に負けたということ。後半にはそれまでとは全く違う、非常に多くの闘志と気迫に満ち、そして相手を圧倒したチームが垣間見えた。

結局試合は引き分けるには至らなかったが、今日の後半のような試合を残り2試合すれば、間違いなく両試合とも勝てるだろう。

さぁPUMASよ、まだ希望は残っている。そしてそれが無くても、応援し続けるぞ。

 

 

2022年9月16日はメキシコが独立して212回目の記念日でした。木曜日から日曜日まで会社も連休となったので、里帰りしました(一番下の画像が、自分の定宿:ホテル・マリア・イザベル・シェラトンです)。もちろん、この機会に里親にもそれぞれ会って来ました。先日就労ビザが3度目の更新(初回が1年間、2回目が3年間)を終え、漸く恒久となりました。これでINFONAVIT(インフォナビット=労働者消費促進保証基金)と言って100%会社負担の住宅購入資金積み立て制度でマイホームも購入出来るようになりました。その報告をしたら、とても喜んでくれました。

 

 

こうしてオリンピック・スタジアムへ。かつてのサポーター仲間たちの溜まり場である駐車場にも、かなり久しぶりに顔を出して来ました。来なくなってしまった友人の数がまた更に増えていて、時が経つのは早いと言うか時代の流れを感じました。会計役のグロリアには「今後もうこの仲間達が陣取る、北側サイドスタンドには行くことは無いと思う」とハッキリ意思を伝えたところ、彼女曰く「もしかしたら、来シーズンから自分たちもぺべテロ(正面スタンド=ベンチとは反対側)に行くことになるかも知れない」とのことでした。

 

 

レギュラーシーズンのホームゲーム最終戦ということもあって、スタジアムは超満員。まるでリギージャ(プレーオフ)かのような盛況ぶり。天気は最初非常に過ごしやすい曇り空だったのですが、後半開始ごろから大粒の土砂降りになり、試合終了後にはずぶ濡れになるぐらいでした。幸いにもサポーター会長のアルトゥーロから以前に合皮合羽を購入していたので、濡れたのは足元周りぐらいなものでしたが。

 

 

ちなみに今回着用していたユニフォームは、メキシコ独立記念日をあしらった背番号となっていました。試合前にはもちろん、国家斉唱。

 

 

試合は戦前の予想通り、相手サイドバックでメキシコ代表でもあるスピードスター:ウリエル・アントゥナとPUMASの下部組織出身若手選手達とのせめぎ合いとなりました。自分が見る限り、今シーズン当初の速さに圧倒される場面は少なくなり、やっとついて行けるれべるではあるものの、大分改善されているように感じました。ただ先制点は、左サイドを奥深く抉られて、最後はゴール前にいた相手フォワードへのマークが手薄になったところをやられてしまったので、まだまだ問題は残っているようです。

 

 

ただ両センターバックであるニコラス・フレイレとアルトゥーロ・オルティスは、がっちりと守っており、そう易々とは失点しない守備を披露。やはり、あとは両サイドバック(この試合、アドリアン・アルドレテとエフライン・ベラルデは共に負傷者リストに入っており、出場不可だった)が、もう少し相手チームの錚々たるスピード自慢たちを相手に如何に抑えられるかがポイントとなりそうです。

 

 

結果的に前半で2失点してしまい、後半から追い掛ける展開となったのですが、1点取り返してからのスタンドの盛り上がりと言ったら、これまでにあまり見たことが無いぐらい凄まじい勢いでした。この雰囲気に飲まれたら、相手チームもさぞかしやりにくいだろうなというぐらい。実際にファン・ディネンノがあわや同点ゴールかと思われたヘディングシュートを決めた(最終的には、その前のプレーでオフサイドだったのですが)際には、スタンド全体が揺れてモノ凄かったです。残念ではありましたが、これを見れただけでも来た甲斐があったというものです。

 

 

少し残念だったのは、今シーズン移籍して来たグスタボ・デル・プレテの出来が今一つだったこと。彼も本来のポジションではないところで苦労しているようですが、もう少しフィットして来れば攻撃陣のアクセントとして、得点力倍増となるだろうと思います。