Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

2023年後期ステージPUMASのフォーメーションについて【攻撃編】

 

攻撃の特徴としては、主にカウンターアタックが軸

相手チームが自陣に張り付き人数をかけて守られると、崩すのはなかなか難しくなるので、相手チームが人数をかけて攻撃を仕掛けてきたときにボールを奪取し、一気に攻め上がるのが理想です。守りの人数が多い分、攻める際はどうしても個々の選手能力の高さに依存してしまいがちです。前線からのプレスがかけにくいため、守備ブロックを下げてからのカウンターが非常に強力なフォーメーションであるといえます。

 

例えばロングカウンターの場合、TOP下が少し後ろよりに立つため、相手チームが攻めてきても固い守備で対処することが出来、またショートカウンターの場合、ロングカウンターに比べるとTOP下は少し前よりに立つため攻撃的な攻めが可能になります。よって守りを重視するならロングカウンター、攻めを重視するならショートカウンターということです。リンクフォワード(前線のセンターフォワードが手前までボールを貰いに下がってくる)は、縦パスが受けやすくなったり、空いたスペースからのパスコースを作ったりするため、攻めの起点を作る上で非常に重要になるでしょう。。

 

 

両ボランチの役割

ボランチはセンターフォワードがボールキープできない場合やサイドが詰まった場合などに、1.5列目から2列目でボールを受け、フリーのサイドにスルーパスを出したり、空いたスペースからシュートを狙うのが役割となります。引いてボールを受けることでサイドアタックを引き出すための起点になったり、前線へのラストパス、ドリブル突破などで中央突破も出来ますが、数的不利のためゴールまでいくのは、そう簡単ではありません。よって、攻撃的ボランチの貢献度によって試合の流れが大きくが変化します。

 

守備的ボランチはもう1枚のボランチほど前に出ず、守備面で相手ボールを奪ったり、前線や他のボランチにパスを繋げるのが役割となります。相手が人数をかけて守っているときは守備的ボランチのタイミング良い攻撃参加で、2列目から前線への飛び出しで、ゴール前での数的有利を作り出せれば効果的です。

 

 

サイドバックはボランチのフォロー

このフォーメーションは、センターサークル付近で数的不利に陥りやすいです。相手チームがセンターサークル付近を抜け出してきても、ディフェンスラインには5枚いるため簡単に突破されることはありませんが、その際に手の空いているサイドバックはボランチのフォローに入るとさらに守りの安定感が増します。またもう1人のサイドバックが攻撃に参加していたり、ボランチのフォローをしたりしている場合には、4人のセンターバックとサイドバックとで空いたサイドバックのスペース分だけ距離を調整しながらポジショニングすると、相手チームのカウンターやサイドチャンジ、ロングボール等の対策に活かせます。