Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2016年前期 第12節 プレビュー3

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フィデル・マルティネス、5ヶ月以上無得点

 

2016年、フィデル・マルティネスは先が見えないトンネルの中にいる:最初にレギュラーの座をルイス・キニョネスに奪われ、そして今試合に出れず低迷。

 

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試合が近づき、戦闘モードに入るPUMAS選手たち。ヘラルド・アルコバ、マティアス・ブリトスそしてフィデル・マルティネスらは、今日ホームでチアパスを制する自信がある

 

1年前、フィデル・マルティネスの試合におけるレギュラーの座とその爆発力はPUMASを順位表の首位の座へ、そしてリギージャ(プレーオフ)へと導いた。彼は最初の四半期ではチームメイトらと同じアイデアを共有し、相手陣内の奥深くまで彼らと攻撃し、5得点・9アシストをマークした。彼の存在は、最適なチームの機能として必要なものであった。

 

左サイドで、ゴールライン付近まで奥深くポジショニングしていた。彼は、試合を支配するファクターであった。リズムとスピード、エリア内外からのシュートは、まるで移動不動なチームにおける主要パラメータであった。しかしながら彼は取り残されてしまい、今日マルティネスはパレンシア監督のための1交代要員であり、彼のサッカーはマイナスになりつつある。現在、彼は5ヵ月以上も得点をマークしていないのだ。

 

2015年前期ステージ・リギージャ(プレーオフ)決勝で1人目のキッカーとして自らが左上に外してしまいティグレスに敗れた後、2016年後期ステージはPUMASの本拠地のそのイメージを再確認するための新しい機会をもたらした。それは、決して容易なものでは無かった。PUMASはメキシコリーグとリベルタドーレス杯への出場が決まっていたため、首脳陣はそのハードワークの負担を補完する選手としてルイス・キニョネスを連れてきた。そして最後には、彼がそのポジションを奪っていった。

 

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最初の四半期でリーグ戦15試合出場、うちフル出場2試合。ギジェルモ・ヴァスケス監督は、ルイス・キニョネスの果たす役割を確信し立場は逆転した。フィデルは交代要員となってしまい、監督はリードをしている試合のみまたは散発的にリベルタドーレス杯に起用した。2016年後期ステージでは、658分間の出場・2得点・2アシストという結果であった。

 

移籍市場では、フィデルのPUMASから移籍という噂も囁かれた。しかし、それはならなかった。チームの監督交代は、彼の契約変更とパフォーマンス減少をもたらさなかった。変更されたのは、彼の許容範囲であった。そして今、フランシスコ・パレンシア監督は彼のキャリアを尊重しながらも、以前にはなかった監督のために最も関連性の高い彼をPUMASのための継続的な交代要員としており、そのメリハリがある方法は先発で彼を保持しない理由を示している。

 

今のところピッチへ604分間出場し、たった3アシストしかマーク出来ていない。監督は、慎重に彼の出場を提供してきた。マルティネスは今シーズン11試合に出場しているが、フル出場は3試合のみである。うち6試合は交代要員として出場しており、彼にとって複雑なトーナメントとなっている。

 

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そして彼による得点がほとんどマークされないのであれば、ポジション変更は下部組織出身の若手選手:ヘスス・ガジャルドが占有している左サイドとなる。そしてそれは監督や首脳陣による信頼するところの世代交代であり、彼のような他の選手を奨励するためでもある。そのため、フィデルはセンターフォワードの背後のポジショニングを余儀なくされた。しかし、以前はレオネス・ネグロスでこのより輝けるライン際のポジションでプレーをしていた。

 

レベル低下の原因によって、他の選手たちはチームで攻撃に貢献しなければならなかった。彼のようにゴールを決めた際のパフォーマンスをする機会が極端に減っているエドワルド・エレラやまだあまりプレーをしていないサウル・ベルホン。メキシコリーグやCONCACAFチャンピオンズリーグは、主に下部組織出身選手たちによって構成されるグループがリードすることによって彼らの出場機会を供給することになった。

 

今週の日曜日、フィデル・マルティネスは間違いなくベンチの交代要員となるであろう。今回は対チアパス戦で、スランプ脱出をトライしながら、プレーのクオリティを示す。彼は得点をマークすべきだが、不運なことにメキシコリーグはFIFAマッチデーにおける中断が待っている。彼はPUMASのために本来あるべき姿を見せられておらず、そしてまたサポーターたちも彼のピッチにおける存在に疑問を感じ始めている。今、彼は変わるべき瞬間であり、補助的な役割から抜け出す時なのである。

 

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