Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコ杯 2018年前期 ラウンド16 プレビュー

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グアダラハラにおけるアウェイ戦︰36年間未勝利脱出なるか

アラン・メンドーサにとっての対CDグアダラハラ戦︰メキシコ杯はPUMASのものだ

 

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記録は、止めるためにある。PUMASはアウェイ(グアダラハラ)におけるチバス戦で36年間未勝利(最後の勝利が、1982年2月7日にマヌエル・ネグレテのゴールで1-0︰計78戦12勝29敗37分け)という悪い連鎖にもうウンザリしている。

 

目標は、ハッキリしている。ただそれを乗り越えることは簡単だが、単に良いプレーだけでなく闘志と底力でPUMASが全ての面においてライバルを凌ぐであろう。その挑戦はまずメキシコ杯で始まり、そして1週間後にはリーグ戦でそれぞれ行われる。2つの可能性が、これまでのグアダラハラにおける未勝利記録を止めることになる。

 

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アラン・メンドーサが、スポーツ誌エストの独占インタビューで語った。

 

「僕らは(シーズン前に)数々の目標を設定したんだ。その1つがメキシコ杯優勝だよ。よくカップ戦の優勝はその価値がリーグ優勝より劣るって言われるけど、もし僕らが優勝すればチームはもうダヴィッド・パティーニョ監督の更迭問題で騒がれることはなくなるだろう。簡単なことではないけれども、僕らが明確なのは対CDグアダラハラ戦において前線も守備もしっかりとしたラインを敷くということだ。もし僕らが勝てば、モチベーションが上がってチームにも活気をもたらすことになるね。」

 

ダヴィッド・パティーニョ監督は、僕らにとって理想的なコーチだよ。彼はチームを結成し、僕らの行動にたくさん関係しているんだ。彼と心中するつもりさ。だって今日の僕らがあるのは、彼のおかげだからね。片時たりとも、彼が僕らに対してしてくれたことは忘れられないよ。さらに遠くへ僕らをを連れて行く必要ならば、どうやったらモチベーションを上げることが、そして誇りを感じることが出来るか?を知っているんだ。」と、付け加えた。

 

◆PUMASメキシコ杯遠征メンバー

ヴィクトル・マルコラ、マルティン・ロドリゲス、フェリペ・モラ、マティアス・アルスティサ、カルロス・ゴンザレスは、メキシコ杯ベスト16の対CDグアダラハラ戦に招集。

パブロ・バレーラ、ルイス・キンターナ、アラン・メンドーサとケヴィン・エスカミージャは、グアダラハラへの遠征はせず。

なおゴールキーパーは、レギュラーのアルフレッド・サルディヴァル。

 

パラグアイA代表招集メンバー27人にPUMAS︰ファン・マヌエル・イトゥルベ

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元メキシコA代表の監督で、現パラグアイA代表のファン・カルロス・オソリオ監督が、10月のFIFA国際マッチデーにおける就任して初めてメンバー27人を招集した。

9月度の予定について【確定】

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今月はじめにレオンへ行ってから、約3週間。ようやく、PUMASの試合を生で観戦出来る日が来ようとしております。2018年前期ステージ・メキシコ杯ベスト16で、現在住んでいるグアダラハラにおいてCDグアダラハラとアウェイでぶつかります。

 

グアダラハラに住むようになって、早くも2ヶ月半。シーズンが始まってからはずっと飛行機でメキシコシティのオリンピック・スタジアムやモンテレイ、レオンなどへ遠征しておりましたが、8月の初めに第3節をハリスコ・スタジアムで見て以来再び地元で試合を生観戦出来ます。

 

 

カップ戦は平日開催なので仕事帰りになりますが、夜9時キックオフなので比較的時間には余裕があります。アクロン・スタジアム(旧名︰オムニライフ・スタジアム)へ行くのは約3年半ぶりになります。訪れた印象としては、数々のメキシコサッカースタジアムを今まで見てきましたが、一番近代的なスタジアムであったと記憶しております。

 

 

このアクロン・スタジアムは、モンテレイのBBVAスタジアムと並んで近代的なスタジアムであると同時に、チケット代も比較的高額であります。一番安易な入手方法は、当日数時間前にスタジアムへ行ってダフ屋から購入することですが、思わぬ出費になりかねません。ここは現地に住んでいるというメリットを活かして、前売りによる定価の購入をしてみることにしました。

http://akronestadio.mx/

グアダラハラ アクロン・スタジアム公式サイト

2018/09/25 02:32

◆2018年前期ステージ・メキシコ杯 9月26日(水)夜9時15分キックオフ

発売開始︰9月23日(日)午前10時から午後5時

スタジアムならびに各支店で発売。

知り合いに日曜日購入しに行ってもらったところ、実際には24日(月)から発売だそうで、再び行ってもらい購入することに。この要領で行けば、10月6日(土)のリーグ戦第12節の試合は来週の水曜日前後から発売されるであろうと思われます。

 

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カップ戦の指定席価格は、下記の通り。

下層エリア・ゴール裏(Cabecera Inferior)︰約1000円
クラブ・チバス(Club Chivas)︰約1300円
下層エリア・コーナー付近(Area Grande Inferior)︰約1300円
下層エリア・メイン&バックスタンド(Media Cancha Inferior)︰約1300円
アクロン・プレミア(Akron Premier)︰約1500円

 

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これがリーグ戦のいわゆるメキシコサッカー4大クラブ(クラブ・アメリカ、CDグアダラハラ、PUMAS、クルス・アスル)である同士の対戦であると、ほぼ毎回値上がりするそうです(サポーターの座席確保係・談)。

 

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メキシコリーグ2018年前期 第10節 Morelia 0-0 Pumas

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モナルカス・モレリア対PUMAS戦は、暴風雨で途中で中断

 

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試合は後半39分、両チーム無得点で中断

 

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PUMASは試合を決め切ることに苦しんでいる。得点が入っても入れられても、PUMASは自分自身の支配力によってフィニッシュすることが出来ない。それは、昨日のエスタディオ・モレロスでも例外ではなかった。

 

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悪天候は、彼らにとって悪いプレーを強いらせた。PUMASがモナルカスを支配したとき、強力な激しい嵐が主審であったロベルト・ガルシア・オロスコに試合を止めさせた。後半39分、スコアはそのままだった。メキシコリーグの規則第62条では、残り7分前後で中断された場合、スコアはそのままになり、再開しないことを示している。全てが、ドローのまま終わることを意味していた。

 

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試合前の天気予報では、両チームにとって何もプレゼントはなかった。試合は、中盤においてPUMASとモナルカスの争いとなった。PUMASのカウンターにおけるスピードは、前半21分モナルカス・ゴールを脅かした。ホルヘ・バルデスは、フェリペ・モラを止めるためにイエローカードを受けた。その2分後には、アラン・モソがモナルカスのゴールエリアを襲った。エリア内で放ったシュートは、ホルヘ・バルデスにブロックされた。

 

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前半26分、モレリアにとって2枚目のイエローカードが出されたのは、ガブリエル・アチリエルがファン・イトゥルベを止めるためにファールを犯したときであった。PUMASのパラグアイ選手は前半の殆どを活発にプレーをし、40分には自身が警告を受けた。

 

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一番危険であった場面は、前半32分モレリアのゴールエリアで起きた。ヴィクトル・マルコラが左サイドから素晴らしい形で侵入し、フェリペ・モラへのセンタリングを上げヘディングシュートを放ったのだ。ボールはドラマチックに転がり、相手ゴールキーパー︰セバスティアン・ソサが弾いたのだ。サポーターとベンチが、嘆いた瞬間であった。

 

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だがモナルカス・モレリアは、それで決して諦めなかった。前半39分、反撃したのだ。左サイドからゴール前へのセンタリングを折り返したボールをカルロス・フェレイラが押し込もうとしたが、主審のロベルト・ガルシア・オロスコはPUMASゴールキーパー︰アルフレッド・サルディヴァルへのプッシングを取った。こうして前半は両チーム無得点のまま、後半を迎えた。

 

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そして後半、モナルカス・モレリアが最初のチャンスを迎えた。ロドルフォ・ビルチスのエリア外から放ったシュートは、アルフレッド・サルディヴァルが上手く弾いてゴールポストへ逃れた。リバウンドのボールは観客席の誰もが腰を浮かしたが、ビルチスが再び放ったシュートはまたもやサルディヴァルが足で止めたのであった。

 

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後半17分、アラン・モソが両チームのイエローカードの枚数をイーブンにした。ディエゴ・バルデスを止めようとして、足を蹴ってしまったのだ。ゴールのチャンスは少なくなった後半31分、モレリアの良いカウンターがPUMASの自陣まで至った。しかしまたもやサルディヴァルが防ぎ、彼はこの試合のヒーローとなった。

 

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劇的な幕引きが待っていそうな展開であったが、天候がそれを奪ってしまった。選手たちはベンチへ戻り、興奮はそこで終わってしまった。PUMASは、首位に立てるというチャンスを逸した。84分という時間内に、それを出来るところであったが、活かすことが出来なかったのだ。モナルカス・モレリアは、こうして5試合連続で未勝利となった。

 

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マルティン・ロドリゲスの不在の理由は、家族に起きた不幸であった。選手はチームともに遠征をしたが、そのままメキシコシティに戻った。

メキシコリーグ2018年前期 第10節 プレビュー

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PUMASの下部組織出身選手たちは、対モナルカス・モレリア戦で自信過剰で負けるべきではないと述べた

 

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「昨シーズンのリギージャ(プレーオフ)の後くらいに、今シーズンは順位表の上位にいるというイメージを描いたんだ。開幕からそういうふうになれるようにと熱望したよ。それが僕らの目標だったし、そうなるようにプレーをした。ハードワーク以外に成功への近道は無いんだ。それは、僕らがプレシーズン初日からやっていることだ。幸いにも、それがその結果として表れているね。」と、この火曜日のクラブアカデミーで行われた記者会見で、ルイス・キンターナは説明した。

 

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彼にとって、リードしている時の自信過剰は長いシーズンを通して改善しなければならない問題であり、サポーターの迷惑は理解できると同時にリギージャ(プレーオフ)でも起き得ると言っている。

 

「守備面だけを改善するべきなのではなく、チームとして改善するべきなんだ。リードしている時の試合をコントロールするのに苦労するし、対ロボスBAUP戦のピッチでそう感じたんだ。勝っている時にボールを支配すれば、そういったとても複雑な場面を回避出来るんだ。」と、吐露した。

 

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「トーナメントの首位になるというプレッシャーはないね。PUMASでは、何の執着もないよ。だって毎試合毎に快適に感じながら学習して、対ロボスBAUP戦では満足感が得られず、僕らの目標はより完璧なチームになることだから、多くのことを改善して間違いから学ばなければならないんだ。」

 

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彼はサポーターに、下部組織出身選手たちに対する忍耐を求めた。

 

「新しいプロジェクトでは常に疑問が残るだろうし、ユースアカデミーに自信を持って疑念や批判が存在するだろうが、今までは良い試合をしてきていると思うし、そういう雑音をシャットアウトするためではなく、僕らがチームとして成長するためなんだ。」

 

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このような状況は、チームもしくは果たしてダヴィッド・パティーニョ監督のせいだろうか? ルイス・キンターナの答えは、明確だ。

 

「我々のせいだよ。監督が指示する通りに、試合開始からやり続けなければならないね。相手に得点された時には、改善しなければならないんだ。」

 

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ルイス・キンターナにとって、PUMASが自信過剰で負けるべきではなく、よりもっと改善しなければならない。そして、攻撃陣の得点がたった1人で行なったものではないと強調した。

 

「チームは、とても良く機能しているね。とても固く団結していて、ほとんどのスタメンはもうゴールを決めたよ。それはチーム一丸となって攻撃をしていて、僕らは引き続きその方向性で行くんだ。」と、強調した。

 

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チームが通過している道のりの次のステップは、対モナルカス・モレリア戦だ。

「目的はこういう難しい試合になる対モナルカス・モレリア戦で勝利を上げて、前節と同じようなメンタリティとファイトで臨むんだ。最後には勝ち点3を挙げられるようにというのが、一番重要だね。」と、パブロ・ハケスは語った。

 

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若手のセンターバックは、最近の試合でチームが示したレベルを比較し、リーグ優勝をするための戦いに才能と陣容があることを主張した。そして、チームが2018年の前期ステージで順位表の上位で戦うための十分な要件を持っていることを強調した。

 

「PUMASはいつも首位争いをするチームだし、僕らが示したプレーのレベルから今の順位にいるんだ。もちろん、我々はクラブ・アメリカやクルスアスルのレベルだよ。」と、首都ダービーでそして負傷したアレハンドロ・アリバスの代わりに出場した現在22歳の青年は語った。

 

リーグ戦中盤における対戦予定の各チーム動向

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まず今月はじめにFIFAマッチデーにおけるリーグ戦中断があって、再開した直後の試合が先週末でした。

 

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PUMASのライバルチームといえば、次節アウェイで訪れるモナルカス・モレリア。

現在勝ち点12で第12位に付けておりますが、前節はアウェイでクラブ・アメリカ戦でした。相手が上位陣でリギージャ(プレーオフ)常連の強豪なので2-1で負けるのはともかく、中盤と守備の要︰ロドリゴ・ミジャルとセバスティアン・ベガスが後半の終盤にそれぞれ1発レッドカードで退場処分なったのは、次節出場停止となり痛手であるのは間違いないでしょう。

 

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次に翌週メキシコ杯ベスト16で、さらにはリーグ戦第12節でも同じくアウェイで訪れるCDグアダラハラ。

現在勝ち点13で第9位に付けておりますが、前節はアウェイでCFモンテレイ戦でした。相手は当時順位表の第2位で、やはりリギージャ(プレーオフ)常連の強豪。しかし前半早々にチームの得点源でもあるコロンビア代表︰アビレス・ウルタードが、負傷退場。代わって交代出場した、ウルグアイ代表のホナタン・ウレタビスカヤも有ろう事か30分も経たないうちに、負傷退場というアクシデント。結果的にその穴を突いたイサック・ブリスエラが、センタリングを上げチャンスを再三に渡って演出。4-2で快勝、今シーズン一番のゲームであったと言っても過言ではないでしょう。

 

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最後に翌週末リーグ戦第11節にホームで迎え討つ、プエブラFC。

現在同じく勝ち点13で第10位に付けておりますが、前節はアウェイでケレタロFC戦でした。終始押し気味に試合を進め、後半早々に得た先制点をそのまま守りきって勝利。印象としては全員で守って攻撃は切り替えを早くカウンターでという感じでしたが、相手のケレタロFCは勝ち点14で第8位。このホームゲームを順当に勝っていれば、混戦の第2位争いに加わっていたところでした。

 

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結論としてはここ数節で開幕から首位を突っ走っていたクルス・アスルの無敗が途切れ、さらには上位陣が必ずしも順当に勝ち上がらなかったため、いよいよリギージャ(プレーオフ)進出争いは毎シーズン同様に混戦の様相を呈してきたという感じでしょうか。特に開幕から必ずしも好調ではなかったCDグアダラハラが、ホセ・カルドーソ監督の新体制になってようやくその本領を発揮し始め、来週からカップ戦・リーグ戦・親善試合と3週連続で対戦するのは、今シーズン中盤の大きな転換点となるのは間違いないところでしょう。

メキシコリーグ2018年前期 第9節 レビュー

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・前半早々に先制したものの、終始押し気味で試合を運んでいたにもかかわらず、決め手に欠き同点に追いつかれてしまった。かつそのままの流れであったら、逆転されるかも知れないと思わせるシーンもあった。特に先発のヴィクトル・マルコラやケヴィン・エスカミージャらセンターハーフが酷い出来で、なんのアイデアもなくプレーをしていた。

 

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・前半途中に交代出場した左サイドバック︰マウロ・ライネス(今、メキシコA代表に18歳で招集された売出し中のクラブ・アメリカのフォワード︰ディエゴ・ライネスの兄)のマークについた、アラン・モソが1対1でほとんどやられていた。本人も分かっていて面白くなかったのか、ゴールキックに逃れるシーンでプッシングされて熱くなったり、終いには抜かれてからアフタータックルでイエローカードをもらってしまう始末。

 



・ファン・イトゥルベは、今シーズンの補強選手の中でも一番年俸が高い(イコール評価が高い)選手だが、移籍前のクラブ・ティファナで右膝を負傷し半年以上も治療およびリハビリに専念。今季途中から試合出場するようになったものの、ヨーロッパでプレーをしていた時の出来とは雲泥の差。しかし今節待望の初得点を挙げ、ベンチ入りメンバーらと抱き合って喜んでいた。

 



・両センターバック(ルイス・キンターナとパブロ・ハケス)が、ここぞという場面で相手フォワードらを抑えきれない。1部リーグ昇格をした、今季の成績次第では再度降格か?というチーム相手に、ホームゲームらしい試合ができない。これが相手チームが上位陣であったら、こてんぱんにやられてしまう可能性有り。

 

 

・その嫌な流れを一蹴したのが、ダメ押し弾のパブロ・バレーラ。その速攻の起点は、またしても守備陣(前節のクラブ・レオン戦はパブロ・ハケスだったが、今節はアラン・メンドーサ)からのロングフィードを上背のあるカルロス・ゴンザレスが落としてというセットプレー。リーグおよびクラブから、ベストプレーヤーならびにベストイレブンに選出。

 

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・結果的にそれまで上位にいたチームが今節のホームゲームで落としたため、得失点差で総合順位の第2位に浮上。攻撃陣の総得点数18は、リーグTOP(主な内訳︰フェリペ・モラ4,カルロス・ゴンザレス3,パブロ・バレーラ3,マティアス・アルスティサ2)。しかし失点も多く、10というのは第12位タイ。この後の後半戦で、最終節までの3連戦が上位のサントス・ラグーナ(前季優勝チーム)やデポルティーボ・トルーカ(同じく準優勝チーム)、首位を走るクルス・アスル

 

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(ペドロ・カイシィーニャ監督が、わざわざ視察に訪れていた)。残る試合もUANLティグレスやCDグアダラハラなどの強豪揃いなため、浮かれている暇は全く無い。

メキシコリーグ2018年前期 第9節 Pumas 4-2 Lobos BUAP

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ロボスBAUPが首都の大学都市グラウンドを訪れ、PUMASによる4-2の大量得点で転げ落ちる

 

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首都の大学都市グラウンドをアウェイで訪れ、PUMASはロボス守備陣のミスに乗じて4-2の大量得点で勝利を掴み、引き続きロボスBAUPのスランプは終わらず降格争いへと沈む

 

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試合は開始からPUMASペースへと傾き、前半7分ペナルティエリアの真ん中でホセ・エスキベルが逸したボールを逃さずに放ったアラン・メンドーサのシュートで先制しました。

その後もヴィクトル・マルコラとフェリペ・モラによる強烈なシュートなどでPUMASによる絶え間ない攻撃に苦しむことになり、ロボスは非常に厳しい時間帯にさらされました。これに対して、ファン・フランシスコ・パレンシア監督は37分にホセ・エスキベルから若手サイドバックのマウロ・ライネスへと早々とスイッチして対抗しました。

 

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後半12分、ホンジュラスの天才という呼び名もあるミチャエル・チリノスがペナルティエリア右サイドから受けたボールをそのままドリブル突破し、両サイドバックとゴールキーパーまで交わして同点としました。21分、またもやロボスのフェリクス・クリサントによるクリアミスをファン・イトゥルベによる左足のミドルシュート一閃。拙い飛び出しをしてしまったキーパー︰アントニオ・ロドリゲスが守るゴールマウス左上隅へ豪快に決まって再び逆転しました。

 

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その直後、相手エリアの右サイドでボールを得意のヘディングで落としたカルロス・ゴンザレスがトラップしている横を走り込んだパブロ・バレーラへスルーパスで繋ぎ、そのままスピードに乗って相手ディフェンダーを交わして、シュート。得点差を広げました。

 

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その5分後にはゴールエリア右でボールを持ったブライアン・ラベージョに引き付けられた両センターバックが必死にボールを奪おうとしている隙に、逆サイドにいたレオナルド・ラモスにこぼれたボールを押し込まれ、再び1点差と迫られました。

 

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何とか同点に追いつこうとしたロボスでしたが、逆に自陣ゴール前で大きなスペースを開けてしまいました。後半38分、ゴールエリア右サイドのコーナーまで流れたカルロス・ゴンザレスが上げたセンタリングを、後半途中にフェリペ・モラと交代出場したマティアス・アルスティサがヘディングで合わせて、最終的にPUMASが4-2と勝利しました。

 

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試合終了後の記者会見インタビューで、ダヴィッド・パティーニョ監督は次のように述べました。

 

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「指揮を執るようになって、2シーズン目。良い時も悪い時もあった。今日言えることは、我々は順位表の上位を争っているということだ。チームは非常に良い選手たちの集団で、メリットは全てによってもたらされ、重要なことはそれぞれのスタイルが違っていることだ。なぜならば、それがチームを強くしてくれる。」

 

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「ロボスBAUPは自分たちの良さを結果に反映していないチームなので、この試合の難しさは分かっていた。悪い時間帯もあったが、何とかそこから抜け出す事ができた。(第12節にアウェイで訪れる)CDグアダラハラのホームゲームで長い時期勝利していないことは、分かっている。良い準備をして、勝ちに行きたいと思っている。」

 

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「後半の入りは悪かったが選手たちの信念のおかげで、チームはそこから抜け出す事ができた。選手たちの力強さと交代出場した選手たちの活躍で、この試合を勝つことができたと考えている。」

 

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「(試合前に掲げられた、暴力は止めろという横断幕について)私はあらゆるタイプの暴力を非難する。メキシコ自治大学が、学生の正当な要求(暴力事件について)を満たすために必要なことを行なっていると認識している。」

 

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「我々に欠けているのは、もっと一定のレベルでプレーをすることだ。全員がチームであることを分かっていて、それぞれが責任を負うんだ。リーグ優勝とメキシコ杯優勝をしたい。そして、その喜びをサポーターたちと分かち合いたいね。」

 

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メキシコ杯決勝トーナメント・ベスト16 組み合わせ 関連記事-2

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CDグアダラハラ対PUMAS!

 

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メキシコ杯ベスト16の組み合わせ、決まる。9月25日(火)~27日(木)に試合予定

 

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CAイサカテペクがCFアトラスに対して挙げた勝利で、メキシコ杯ベスト16の組み合わせはグアダラハラにおいてCDグアダラハラ対PUMASのような傑出した試合を含め、9月25日(火)~27日(木)に試合が予定されている。

 

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ベスト16から順位表の上位のチームがノックアウトステージでそのホームスタジアムにおいて戦うというルールに則って、一番優秀な成績であったクラブ・アメリカはアステカ・スタジアムにおいて対FCファレス戦。2番目に優秀な成績を残したCFパチューカは、ホームのイダルゴ・スタジアムにおいてタパチュラ・カフェタレロスを迎え撃つ。

 

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またモンテレイ・ラジャードスは、順延されて昨日最後にベスト16進出を決めたCAイサカテペクをホームで迎え撃つ。さらにクラブ・レオンは前大会王者のクルブ・ネカクサを、プエブラFCはUANLティグレスを、クルス・アスルはクラブ・ティファナのホームで、そしてディエゴ・マラドーナ率いるシナロア・ドラドスはケレタロFCのホームでそれぞれアウェイで戦う。

 

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キックオフ時間は数日中に決まる予定で、予選リーグの得点王は決勝トーナメント進出がならなかったCDイサカテカス・ミネイロスのジョス・デ・ヘスス・メルカドの4ゴールであった。予選リーグで傑出した他のポイントとしては、計9得点を挙げ最も優秀攻撃陣であったクラブ・アメリカとCFモンテレイと無失点で最も優秀な守備陣であったCFパチューカである。

 

ベスト16の後には、勝ち抜いたベスト8のチームが争う準々決勝が10月2日、3日に。さらにそこを勝ち抜いた4チームで争う準決勝が10月23日、24日に。決勝戦は10月31日に、それぞれ行われる。

 

【関連】PUMASは、9月末からCDグアダラハラと3週連続で戦う

 

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PUMASは、2018年前期ステージ第12節(10月6日土曜午後9時キックオフ)に、エスタディオ・アクロン(旧名︰エスタディオ・オムニライフ)においてCDグアダラハラをアウェイで訪れる予定になっている。

 

Pumas de la UNAM jugará en octubre partido amistoso ante Chivas en Estados Unidos | Dale Pumas

PUMASは、10月米国でCDグアダラハラと親善試合を予定

2018/09/15 02:16

 

未だ公式に発表はされていないが、10月10日(水)メキシコシティ時間の午後7時半にカリフォルニア州サンノゼのアバイア・スタジアムにおいて、CDグアダラハラとフレンドリーマッチが予定されている模様。すでにチケットは、インターネットで発売中。

 

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祝クラブ創設64周年

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歴史的な名選手たちやそのサポーター、獲得したタイトルのおかげで、メキシコのサッカー1部リーグで最も大きなチームの1つであることを特徴としているクラブ・ウニベルシダ・ナシオナル

 

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サポーターや歴史的な名選手たち、そして彼らが獲得したタイトルのおかげで、メキシコのサッカー1部リーグで最も大きなチームの1つであることを特徴としているPUMASは、クラブ創立64周年の歴史を祝っています。

 

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歴史的な名選手たち

多くの選手たちが濃紺と金色のユニフォームに袖を通しましたが、タイトルを獲得した何人かを挙げれば、ウーゴ・サンチェス(画像下)、 エヴァニヴァルド・カストロ・カビーニョ(画像上)、リカルド・トゥッカ・フェレッティ(現メキシコA代表臨時監督)、エンリケ・ボルハ、マヌエル・ネグレテ、ホルヘ・カンポス、クラウディオ・スアレスやルイス・ガルシアなど、ほんの少しだけです。

 

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選手たちの輩出

クラブ・ウニベルシダ・ナシオナルの下部組織は、メキシコサッカーにおいて主要な下部組織の1つです。アトレティコ・デ・マドリードへ移籍し、後にレアル・マドリードで多くのタイトルを獲得し、クラブの伝説となったウーゴ・サンチェス。それからヨーロッパの各クラブのスカウトから、一躍注目を集めるようになりました。

 

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RCDエスパニョール、PSVアイントホーフェン、ASローマ、そして現在はレアル・ソシエダとキャリアの大部分をヨーロッパで積み重ねているエクトル・モレノや、ルイス・フローレス、マヌエル・ネグレテのように、PUMASの下部組織からヨーロッパ大陸へ渡っていったケースもあります。

 

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タイトル

PUMASはメキシコのサッカー1部リーグの歴史の中で、最も多くのタイトルを獲得しているチームの1つであります。クラブ・アメリカ、CDグアダラハラ、デポルティーボ・トルーカ、そしてクルス・アスルに続く7度のリーグ優勝で、一番最後に優勝をしたのはギジェルモ・ヴァスケス監督とともに、対モナルカス・モレリアを倒した2011年後期ステージであります。

 

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さらに、メキシコ杯と2度のメキシコスーパーカップ。国際大会では、3度のCONCACAFチャンピオンズカップとコパ・インテルアメリカーナ(コパ・リベルタドーレス優勝クラブとCONCACAFチャンピオンズカップ優勝クラブが、アメリカ大陸最強を争う大会)、さらに2004年のサンティアゴ・ベルナベウ杯=レアル・マドリードが主催するプレシーズンの親善大会が1度それぞれ優勝をしています。

9月度の予定について【変更】

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 先日更新した際には、今月は第8,9,11節の試合を現地で観戦する予定でした。

 

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しかしながら先週末より急に歯が痛みだして、日曜日の夜から翌朝にかけては一睡もしないで仕事に行くような状況でした。痛くてどうにもならなかったので、とりあえずケトロラクという市販の痛み止めを飲んだら、とりあえず痛みは引きました。

 

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次に知り合いの紹介で歯科へ行き、治療。計8度通って歯内治療とクラウンの義歯をしないといけないらしく、平日の夕方と土曜日の計4週間でグアダラハラにて治療することにしました。日本よりも安い感じがしますが、現在の試用期間における給与では負担がそれなりに掛かるので、ここは自身の健康を優先することにしました。

 

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グアダラハラからメキシコシティは高速バスで約7時間(約5000円)、飛行機で約1.5時間(約10000円)。加えてターミナルや空港からスタジアムなどの目的地へは主にUberを利用するため、プラス4、5000円。さらに入場料や食事、旅程によっってはホテル代なども掛かるため、毎週末これを繰り返しているとさすがに頂いた給与もすぐに無くなるということです。

 

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直近の更新では、メキシコ杯ベスト16のゲームがグアダラハラにおいてチバスと当たる予定(今週の木曜日に最終節の残り1試合があるので、あくまでもその結果次第)もありそうなので、それも含めて計2試合の予定に変更とします。