トルーカには、一昨年の夏にナイターで行ったことがあります。バスターミナルから歩いて15分くらいの場所にあるのですが、チケットがあまり当日券で発売されないのでその場で余っていた人に定価で譲ってもらいました。
ここまでホームゲーム12戦無敗と、ホームで特に強いチーム。
加えて第1節にアウェイでティグレスに勝利、メキシコ杯初戦も勝利とプレシーズンマッチで対戦時とは訳が違う好調ぶり。
対するPUMASは、メキシコ杯で怪我をしてしまったダニエル・ルドゥェーニャがベンチにもいない状況。戦前から苦戦が予想されます。
スタメンは前試合からハヴィエル・コルテスが外れて、ホセ・ヴァンランキンが先発。
ユニフォームは、ファースト。
前半3分
右サイドから攻め上がったトルーカが、フリーになったカルロス・エスキベルがシュート。ピコリンが左足で防ぐ。弾いたボールをトリベリオが正面からシュート。立て続けに3本のシュートを全て防いだ。
前半17分
左サイドへ流れたヘラルド・ロドリゲスがアレハンドロ・カストロのクリアしきれなかったボールを奪って、そのまま強烈なミドルシュートがゴール右隅へ。トルーカが先制。
前半のボール支配率は、トルーカ57%PUMAS43%と押され気味。ルイス・フエンテスが左サイドのフィデル・マルティネスを援護するように駆け上がるシーンが多いが、フィデルはパスミスが多くフエンテスは相手デフェンダーに競り負けたりと得点に繋がるプレーまで作れない。
後半開始からゲームの流れを変えるべく、マルセロ・アラトーレを下げてハヴィエル・コルテスを投入。しかし後半1分にヘラルド・アルコバが相手の足を踏みつけるファールでフリーキック。6人の壁からセットプレーで右へ流れた21番の選手がカバーしようとするフエンテスを交わし、ピコリンの股を抜きゴール。トルーカ追加点。
しかし、ここからPUMASが集中攻撃。フィデルとイスマエル・ソーサとのワンツーやフィデルの前半におけるパスミスが改善され、オフェンスの連携が見られるように。
フィデルにとって、このスタジアムは3年前にティファナでリーグ優勝をした相性が良いグラウンド。良い記憶を思い出したか。しかしトルーカは逆に前がかりになったPUMASの隙を突き、カウンターでゴールを脅かす。ほとんどがオフサイドで、事無きを得る。
後半16分にダヴィッド・カブレラに代わってマティアス・ブリトスを投入。これが功を奏して、攻撃のリズムに変化が生まれる。エドワルド・エレラ、フィデルとのパスやワンツーで相手デフェンスを崩せるようになる。
後半26分
左サイドで得たフリーキックをコルテスが中央へ。左にいたブリトスが後ろ向きの体制からチョコンと触ったヘディングが鮮やかにゴール右隅へ。2−1と追いかける。
この辺りから、トルーカ攻撃陣の足が止まり始める。中盤が間延びして、後半のボール支配率はトルーカ54%PUMAS46%。しかし残り10分くらいから、再びトルーカがチャンスを作り始める。ピコリンが1対1となった相手シュートを正面で止めたり、カウンターから5対2の決定機などをことごとく防ぐ。
ブリトスもゴールに背を向けトラップして反転オーバーヘッドシュートするなど見せ場を作るも、最終的に2−1で試合終了。
開幕戦はホームで大勝したが、本当に実力があればアウェイでも勝って連勝出来たハズ。今までになく混戦のメキシコリーグで順位表の上に常に位置するためには、いかに連勝をして連敗を防ぐか?が大きな鍵となる。次節も引き続きアウェイでの試合となるので、最低でも引き分けで抑えてその後のホームゲームで再び勝ち始められるように今日の修正すべき点を見直す必要がある。
※ちなみに、本日モンテレイの新スタジアムのこけら落としの試合がポルトガルのベンフィカと行なわれました。第1節にエースのドルラン・パヴォンが怪我で欠場しましたが、実はこの試合のために温存していたっぽいです。どうりで、ずいぶんよそ行きな試合っぷりだなと思いました。あれは、本来のモンテレイではなかったということです。