1966年にメキシコシティオリンピック、サッカー競技会場の一つとして建設された。収容人員は10万5064席で、世界で最も巨大なスタジアムである。かつては13万1260人の収容能力を誇ったが、1990年に行われたスタジアムの改築により現在の収容数に減少している。
現在、メキシコ代表と地元のサッカークラブであるクラブ・アメリカがホームスタジアムとして使用している。天井から螺旋状に吊り下げられているスピーカーが特徴で、午後早い時間に行われたワールドカップサッカーの試合では、センターサークル付近にスピーカーの影が映っていた。
またこのスタジアムは1970年、1986年の2度のFIFAワールドカップ開催の際はメインスタジアムとして使用され、決勝戦もこのスタジアムで行われた。
前述のメキシコシティオリンピックでは日本代表が地元のメキシコ代表とこのスタジアムで3位決定戦を戦い、釜本邦茂の2得点で勝利、銅メダルを獲得した。
サッカーファンの間では前者はペレらの活躍でブラジル代表が3度目の優勝を果たしジュール・リメ杯を永久保持した場所として、後者はディエゴ・マラドーナの『神の手』ゴールや『5人抜きドリブル』の活躍等によりアルゼンチン代表が2度目の世界王者に輝いた場所として知られる。
自宅から歩いて数分でこんなスタジアムがあるという幸せを毎日感じながら、通勤していた日々が今では嘘のようです。これがクラブ・アメリカのホームでなく、自分が応援しているチームであれば言うこと無いのですが(苦笑)
言うまでもなく、毎年1回行われるPUMASとクラブ・アメリカのメキシコシティダービーは欠かさず観戦しています。ただ今シーズンは第17節(最終節・11月末)に行われるため、日本へ帰国した後になる関係で最後に1度は訪れておきたいと思い、自分にしては珍しく他チーム同士の試合を観戦しました。
あと前シーズンのプレーオフ決勝戦の顔合わせだったこと、現メキシコ1部リーグで屈指の実力を持つチーム同士であること。今シーズンこの後にPUMASと対戦するカードが残っていることなどが、見ておきたいと思った理由でした。
第5高等学校の学食で働いていた同僚のクリスチャン(画像左)が大のクラブ・アメリカファンなので、最後に良い思い出が作れたらなと思ったのですが・・・試合前に彼が恐れていた通りの結果に。
怪我人が続出の上に、前半だけで2人の退場処分を受ける荒れゲーム。加えて、決勝点がペナルティキックという観ている方も後味が悪い結果となってしまいました。