Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2017年後期 第7節 UNAM 3-3 Tijuana

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オリンピック・スタジアムで対クラブ・ティファナ戦で、PUMASが先制されたもののドローに持ち込む

 

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一時3点差を付けられたものの、ロスタイム寸前にPUMASがクラブ・ティファナに対してニコラス・カスティージョの2得点とパブロ・バレラのPKで追い付く

 

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時にPUMASにとって最も難しいシナリオとなるような、例えばこの日曜日と似たようなムードが変わる日がある。クラブ・ティファナに対してほとんど満足の出来ない攻撃と3点ビハインドでも諦めなかった結果、ニコラス・カスティージョの2得点とパブロ・バレラのPKのおかげで追い付いたのである。

 

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PUMASは試合序盤で高いプレッシャーを掛け、ライバルからボールを奪って中盤から前線に向かってそのボールを集めた。パレンシア監督が敷いた4-3-3のフォーメーションによってより攻撃的にサイドから攻め、シュートまで持っていった。最初のチャンスは12分、ブライアン・ラベージョが敵ペナルティエリア内で放ったパワーと方向性を欠いたシュートであった。

 

前節退場処分により出場停止となったヘスス・ガジャルドの穴を、パレンシア監督はそのポジションにブライアン・ラベージョを配置。パブロ・バレラのようにうまく開いて彼の逆サイドを、クラブ・ティファナの陣内を容易に突破した。事実前半20分、クロスバーをかすめて外れたクロスシュートでマヌエル・ヒブラン・ラフをかき乱し、プレッシャーを掛けていた。

 

クラブ・ティファナが攻撃をほとんどしていなかったが、ダリオ・ヴェロンがキーパー:アレハンドロ・パラシオスに対して誤ったバックパスをした前半23分、ピコリンが彼の守備範囲から出るか留まるか迷った際にボールはアビレス・ウルタードの足元に収まり、ハイボールでそれを嘲笑うかのように得点し、オリンピック・スタジアムは一瞬にして静まり返った。鉄壁であるはずの守備陣は、瞬間的な欠点を引き起こしてしまった。

 

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PUMASは再びボールを支配し後方から中盤に向かって優れたロングパスを試み、36分アブラハム・ゴンザレスはマヌエル・ヒブラン・ラフとの1対1からほとんどフリーになっていたブライアン・ラベージョにあとほんの僅かな距離をパス出来ず、追い付く可能性を失った。

 

後半に入っても前半にも増してラストタッチのミスで、PUMASはまるで10人で戦っているかのような感じであった。というのもペナルティーエリア内で張っているニコラス・カスティージョに依存した単調なセンタリングを繰り返し、PUMASは前線にチャンスを作るまでに守備に専念する時間を失いつつあった。見かねた監督はケヴィン・エスカミージャに代えて、マティアス・ブリトスを投入した。

 

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拍手によって迎えられたブリトスは、すぐさまチームの状況を変えた。PUMASは戦う精神を取り戻し、新たに敵陣内へ侵入しプレッシャーを掛けた。フォーメーションを4-4-2に変更し、ブリトスは中盤と前線の機能を繋ぎ合わせるかのような動きをした。そして最高の状況にしたかのように見えたものの、より複雑なものが近付きつつあった。

 

クラブ・ティファナは散発的な攻撃しか繰り返していなかったが、引導を渡すという意味ではPUMASに対して容赦しなかった。後半17分再びPUMAS守備陣が気を抜いた瞬間に、ビクトル・マルコーラが中盤からミドルシュートで0-2とした。前半とは打って変わって、クラブ・ティファナはアドバンテージがないかのように反撃を許さず前線へ攻撃するようになった。

 

そして後半24分、2得点目と同じようなプレーでギド・ロドリゲスが中盤でボールを奪って、ペナルティーエリア付近まで持ち込みアレハンドロ・パラシオスを弾き飛ばすようなパワフルなシュートで0-3とした。それまでと最も顕著であった違いは観衆の沈黙がブーイングとなり、スタジアムはホームゲームで最も相応しい敗戦の仕方を要求した。

 

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クラブ・ティファナによって計75分間でされたことを、PUMASは15分間で仕返しをした。なぜならばPUMASは観衆の批判を辞めさせ、残された僅かな時間で3点を返しドローに持ち込み、勝ち点までもぎ取ったのだ。ニコラス・カスティージョの2得点とパブロ・バレラのPKのおかげで追い付いたのである。瞬時にPUMASはビハインドを取り戻し、暗くなっていた正午キックオフのゲームを抑えの利かない喜びに変えたのであった。

 

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スタメン:

PUMAS:1-アレハンドロ・パラシオス、2-ホセカルロス・ヴァンランキン、3-ヘラルド・アルコバ、4-ダリオ・ヴェロン、5-アラン・メンドーサ、6-ケヴィン・エスカミージャ(後半7分、20-マティアス・ブリトス)、8-パブロ・バレラ、11-ブライアン・ラベージョ、7-ハヴィエル・コルテス、30-ニコラス・カスティージョ、監督:ファン・フランシスコ・パレンシア

 

クラブ・ティファナ:25-マヌエル・ラフ、22-ファン・カルロス・ヌニェス、6-ファン・カルロス・バレンスエラ、19-ビクトル・アギレラ、15-ダミアン・ペレス、8-ジョー・コロナ(後半37分、32-ホルヘ・オルティス)、5-ギド・ロドリゲス、20-ポール・アリオラ、10-ビクトル・マルコーラ(後半42分、7-ファン・ルセロ)、9-ミルトン・カラグリオ(後半43分、11-ヘンリ・マルティン)、18-アビレス・ウルタード、監督:ミゲル・エレラ

 

主審;マルコ・アントニオ・オルティス・ナヴァ、副審:ジミー・アコスタ、マイテ・イヴォンヌ・チャベス、第4審:ブライアン・オマール・ゴンザレス

 

警告:
PUMAS 後半24分 ブライアン・ラベージョ、32分 ハヴィエル・コルテス
クラブ・ティファナ 前半37分 ファン・カルロス・バレンスエラ