PUMASはメキシコ杯敗退、クラブ・レオンがPUMASをサドンデスで破る
審判団がレオンによる3つのゴールを誤審したため、試合は論争の対象に
グアナファト州でPUMASを劇的に制したクラブ・レオンは、2018年前期ステージ・メキシコ杯ベスト4の座を勝ち取った。
イグナシオ・アンブリス率いるジャン・ダビド・メネセスやマウロ・ボセッリのシュートによって危ない場面を作ったにもかかわらず、前半はPUMASが野心を示した。22分、カルロス・ゴンザレスが放ったシュートはウィリアム・ヤルブロが守るゴールを破り、一時的にPUMASが試合の主導権を握った。
その2分後には、マウロ・ボセッリが放ったシュートは同点弾かと思われたが、主審によるオフサイドの判定で覆った。その後もクラブ・レオンは前掛かりに攻めるも、なかなか同点に追いつくことが出来ず、マティアス・アルスティサによるミドルシュートも惜しくもならないクロスバー直撃。前半は、PUMASリードでハーフタイムとなった。
後半に入るとクラブ・レオンは追いつこうと攻勢を強め、PUMASはそのリードを保とうとしたが、16分ミゲル・アンヘル・フラガの拙い飛び出しを利用したワルテル・ロドリゴ・ゴンサレスがヘディングシュートで同点とした。8分後、この試合2度目のマウロ・ボセッリによる非常に疑わしいオフサイド判定で新たな議論が起きることとなった。試合の後半はクラブ・レオンが傘になって攻め、PUMASが防戦一方となった。
試合終了間際には、線審︰オスカー・メヒアがPUMASゴールキーパーに対するファール(実際にはディフェンダーとキーパーが衝突しただけで、その隙きにゴールをしたレオンの選手には全く影響のないプレー)を3度目の誤審で、またもやクラブ・レオンの得点を奪った。最終的にタイムアップの笛が吹かれペナルティキックによる決着へと試合はもつれたが、ホームスタジアムの観衆からは主審に対する罵声が飛び交った。
PUMASの第1キッカー︰フェリペ・モラが外し、対するクラブ・レオンの第1キッカー︰マウロ・ボセッリはきっちりと決めたため、ペナルティキック決着はダヴィッド・パティーニョ監督にとってリードを奪われるという悪い形で始まった。クラブ・レオンの第3キッカーのシュートがミゲル・アンヘル・フラガに止められ、PUMASは一瞬助かったように思えたが、続くアラン・メンドーサが外してしまった。試合がドラマティックになったのは、クラブ・レオンの第4キッカー︰アンドレス・フェリペ・モスケラが放ったシュートがクロスバー直撃。PUMASに試合を続ける可能性を再び与えたときであった。
PUMASの第5キッカー︰アンドレス・イニエストラのシュートは完璧なものであった。ここからはまさにサドンデスで、ルイス・キンターナもしっかりと決め、対するレオンのホルヘ・ロベルト・ディアスもきっちりと決め返した。PUMASの第7キッカー︰マルティン・ロドリゲスのシュートがウィリアム・ヤルブロに止められ、ペドロ・アキーノがクラブ・レオンに準決勝進出の切符をもたらすことで、この試合は決着が付いた。