Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

リカルド・ペラエスは、カルロス・ゴンザレスの移籍を否定

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リカルド・ペラエスはPUMASのFWについて移籍可能であるかを聞いたが、PUMASは可能ではないと答えた。一方で、ジョバニ・ドス・サントスとの交渉も打ち切られた。

 

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カルロス・ゴンザレスの移籍についての噂は、立ち消えとなった。13日正午、クルス・アスルのスポーツディレクター:リカルド・ペラエスはPUMASのオーナー:ロドリゴ・アレス・デ・プラガとカルロス・ゴンザレスとの契約についての可能性を尋ねるために話をした。

「少なくともカルロス・ゴンザレスについて、ロドリゴと話しをした。良い選手で確かに可能性を模索したが、今はその可能性は無い。」と、述べた。

 

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このようにして、カルロス・ゴンザレスはクルス・アスルへの移籍は無くなった。そしてPUMASの陣容から退団することは無く、彼らは他に興味があった選手たちとの購入も締め切った。同じように、ジョバニ・ドス・サントスの父親との交渉も無くなった。

「何の進展も無かった。彼は、移籍してこない。そして、彼の父親とは何も無かったんだ。」

2019年シーズン 選手・移籍情報(噂-1)

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ミゲル・アンヘル・トラウコ・サーベドラ(DF)

身長:175cm 体重:74kg

1992年8月25日生まれ(26歳)

 

経歴:2010年CDFウニオン・コメルシオ、2016年ウニベルシタリオ・デポルテス、2017年CRフラメンゴ

 

タイトル:2010年ペルー杯(CDFウニオン・コメルシオ)、2016年前期ステージ(ウニベルシタリオ・デポルテス)、2016年ペルー1部リーグ最優秀選手、2017年リオデジャネイロ州選手権及び最優秀選手、2018年グアナバラ杯(前述の第1ラウンド)、2019年リオ杯(前述の第2ラウンド、全てCRフラメンゴ)

国籍:ペルー

 

高いキックの精度を持ち味とする左サイドバック。状況を見たロングフィードで一気に局面を変えることができ、攻め上がってからの正確無比なクロスで好機を演出する。攻撃面での活躍が目立つが、守備でもそつない対応を見せて決して穴をあけない。ペルー代表として、2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会にも出場。

メキシコリーグ2019年後期 第17節 裏話

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コロナ・スタジアム(別名:TSM=Territorio Santos Modelo サントス・ラグーナのテリトリー)に行くのは、2015年前期ステージ第7節以来でした。

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その際に一緒に行っていた、サポーター仲間の中にハンター君という人がいました。悲しいことにその後自分が日本へ帰国している間に、事故で亡くなりました。彼は今の自分と全く同じで、PUMASの試合はホームゲームだろうがアウェイゲームだろうが、全て参戦していました。おそらくは旅費等の捻出も容易ではなかったであろうと想像しますが、よくアウェイゲームの帰りにバスターミナルで会うことが多かったです。3年半後に再びこのスタジアムへ訪れるとは想像出来ませんでしたが、改めて当時のことを思い出して「どうか安らかに」と心の声を掛けて来ました。

 

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そして今回、スタジアムへ向かうルートバスのターミナルで思わぬ方々とめぐり逢いました。彼らはジョナタン・オロスコという、メキシコ代表でサントス・ラグーナの正ゴールキーパーのご両親でした。2005年メキシコサッカー1部リーグデビューを下部組織出身であるCFモンテレイで飾り、リーグ優勝2回・北中米カリブ海チャンピオンズリーグ優勝3回と輝かしい実績を残し、2年前の年末からサントス・ラグーナへ。FIFAワールドカップへの出場が、唯一の宿願といったところでしょうか。

 

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CFモンテレイの下部組織では、彼はセンターフォワードだったらしいです。よって彼らの地元はヌエボレオン州の首都:モンテレイ市である訳ですが、ご両親は私と同様毎試合サントス・ラグーナの試合を観戦しており、今回も同様であったということです。もうご高齢なのでホテルに宿泊して明日朝飛行機でモンテレイへ戻るということでしたが、凄いなぁと感じ入りました。

 

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さて試合の方ですが、サントス・ラグーナは今シーズン北中米カリブ海チャンピオンズリーグにも参戦しており、準決勝でUANLティグレスと戦い敗れました。ただその2ndレグにおけるホームゲームを見ていて、1stレグこそアウェイゲームで3-0と完敗でしたが、この試合は3-2と決して相手に見劣るサッカーをしていませんでした。よって、現在のPUMASのチーム事情を考えると少なくとも3点差で負けるだろうなというのが個人的な戦前の予想でした。

 

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こうして苦く苦しい2019年後期ステージが終わった訳ですが、月曜日PUMASのスポーツディレクターにヘスス・ラミレスが就任という記者会見が行われ、早くも2019年前期ステージへ向けての立て直しが始まっています。一説には、ブルーノ・マリオ―二監督に代わって2004年にリーグ連覇したウーゴ・サンチェスが再び就任するという噂もあります。いずれにしても、今週から始まるリギージャ(プレーオフ)が終わってから行われるドラフト会議などの具体的な進展待ちという状況です。

PUMASのスポーツディレクターにヘスス・ラミレスが就任

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ホセ・デ・ヘスス・ラミレスは、6日公式にPUMASのスポーツディレクターに就任した。

 

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PUMASの下部組織出身で、1972年にプロデビュー。引退後は監督として、アンダー17のメキシコ代表を2005年ワールドカップ・ペルー大会で優勝。2008年にはウーゴ・サンチェスが更迭された、メキシコA代表臨時(5ヶ月間)監督に就任。その後、2009年にはクラブ・アメリカの臨時(3ヶ月間)監督などを歴任している。

 

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ブルーノ・マリオ―二監督には公式発表されるまでコンタクトを取っていなかったが、最初に彼と今シーズンどうだったか?何が問題で、リギージャ(プレーオフ)進出出来なかったか?などを話し合う。と同時に、各選手たち全員にヒアリングを行い、分析を行った上で決定を下す。

 

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PUMASの監督は、現在のところブルーノ・マリオ―二監督が続投するか?どうかは未定。アレス・デ・プラガオーナーによれば、ウーゴ・サンチェスやアントニオ・モハメッドらの候補を次期監督として考慮いるらしい。

 

メキシコリーグ2019年後期 第17節 Santos 5-2 UNAM

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サントス・ラグーナが、PUMASに対して大量得点でトーナメントに別れを告げる

 

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PUMASに対して5-2の勝利で、2019年後期ステージをコロナ・スタジアムの拍手喝采で終える

 

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サントス・ラグーナは、2019年後期ステージの最終節においてPUMASに対して5-2という大量得点で、トーナメントに別れを告げた。両チームともに様々なの変更をするためにシーズンを終え、2019年前期ステージに向けた休暇を取る。前半2分、右サイドを抜け出したブライアン・ロサーノが挙げたファーサイドのポストへ向かうセンタリングは、フリオ・セサル・フルチがヘディングで合わせたが惜しくも得点に至らなかった。

 

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サントス・ラグーナはアイルトン・プレシアードとブライアン・ロサーノが左サイド、マルロス・モレノが右サイドから、それぞれボールコントロール良く試合をスタートした。前半12分、ブライアン・ロサーノがペナルティーアークへセンタリングしたボールは、ディエゴ・アルフォンソ・バルデスが受け、リバウンドしたボールを正確に叩いたシュートはゴール左上隅付近へ決まり、1-0と先制した。

 

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サントス・ラグーナが優勢に試合を進め、ボールをタッチしても続行したのに対し、PUMASは秩序ある前進を確立できなかった。サントス・ラグーナは前半18分、ディエゴ・バルデスが出場停止中のホセ・ハビエル・アベージャに代わって先発出場したカルロス・エミリオ・オランティアへ右サイドに展開し、ファーサイドへセンタリングしたボールをフリオ・フルチが合わせて、2点目。

 

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このゴールの後でPUMASは反撃に移り、攻撃に対して活気を見せた。前半23分、カルロス・ゴンザレスがペナルティーエリア内で中央後方にいたフェリペ・モラにスルーパスするも放ったシュートは惜しくもゴールバー直撃だった。サントス・ラグーナが更なる追加点を挙げたのは、その5分後だった。ディエゴ・バルデスがニアサイドへ蹴ったフリーキックは、またもやフリオ・フルチが左サイドのポストへ当てるシュートで3-0とした。

 

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ここからサントス・ラグーナのインテンシティは下がり、それをPUMASがより強い主張を持って相手ゴールへ向かおうとした。前半33分、ヴィクトル・マルコラが蹴ったフリーキックはニアサイドでフェリペ・モラがヘディングで合わせ、3-1とした。PUMASは両サイドから攻撃を仕掛けたが、同時にペナルティーエリア外からのシュートも放った。ブライアン・フィゲロアがファーサイドへ放ったシュートは、ゴールキーパー:ホナタン・エマヌエル・オロスコを脅かした。

 

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後半に入ってサントス・ラグーナは、PUMASから流れを引き戻そうとした。イデケル・ドミンゲスによるセンタリングから、フェリペ・モラが放ったヘディングシュートはホナタン・オロスコによるスーパーセーブによって阻まれた。後半12分、その直後にサントス・ラグーナはカウンターアタックからアイルトン・プレシアードが左サイドへ開き、ブライアン・ロサーノがセンタリングしたボールをマルロス・モレノが決め、4-1とリードを拡げた。

 

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後半32分、右サイドのコーナーキックをブライアン・ロサーノがエリア内へのセンタリングとなり、マテウス・ドリアがこれをヘディングで合わせて5-1とした。後半42分、PUMASはその後、サントス・ラグーナの不注意なプレーでカルロス・ゴンザレスが送ったセンタリングをアンドレス・イニエスタラが押し込んで5-2とした。

 

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このようにしてサントス・ラグーナは勝ち点19の第11位で2019年後期ステージに別れを告げ、PUMASに対して初めて5得点を挙げた。PUMASは、勝ち点17の第15位に留まった。

 

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メキシコリーグ2019年後期 第17節 プレビュー

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我々はシーズン全ての広範囲にわたる分析をしなければならない:ブルーノ・マリオ―二

 

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「我々の分析は、今シーズンを通して全てのパフォーマンスを見なければならない。最新のものは通常、一番直近のものになる。しかし分析は、はるかに広範囲でなければならない。」と、PUMASのブルーノ・マリオ―二監督はアカデミー施設で行われた記者会見で語った。

「我々は、うまく締めくくる必要がある。我々の義務は良い結果を得ることであって、願わくば勝利であって欲しい。」と、2019年後期ステージの最終節におけるサントス・ラグーナ戦のPUMASによるアウェイゲームについて述べた。

 

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その意味で監督は陣容の評価は、たった1試合に限定されるものではないことに触れた。
「良い時期と悪い時期、そしてどちらでもない時期があった。クラブ・アメリカとCDグアダラハラに勝ち、カップ戦準決勝へ進出し、非常にクオリティの高い選手たちを揃えたデポルティーボ・トル―カ戦では90分間を通して、優位な試合をした。それは我々が毎日ハードワークしてきたことで、多くのものを獲得してきたことで平静さを与えてくれる。」

 

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「我々がハードワークできたのは、計7週間で結果は良いものだった。ハードワークをする時間があった時、我々には結果が与えられた。そして、それは非常にポジティブなことだ。我々はハードワークし続け、結果がよりバランスのとれたものであることを主張しなければならない。」と、言った。

 

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そして彼はチームの見通しについては明らかだと述べたが、将来の計画について話すことを避けた。

「長い間プレシーズンやトーナメントで、コーチングスタッフに何をすべきかを明確にしている。しかし私の監督としての続投については、何も言われていない。個々の評価は、チーム内で内部的に行われる。」

 

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最後にPUMASの観客動員数があまり高くないことについて、理解していると説明した。

「チームの成績が良くない時は、ファンは少しがっかりしていてそれは普通なことだ。我々は彼らにもっと多くの楽しみを与えるため、次のトーナメントで競争力のあるチームを持つことを望む。彼らが幸せになれるような心配をしなければならない。」

 

5月度の予定について

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さて、5月のスタジアムにおいて観戦する予定です。

 

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リーグ戦第17節 5月5日(日)午後6時6分キックオフ 対サントス・ラグーナ戦(コロナ・スタジアム)

 

ここに至るまでに、自分の中でずいぶんと葛藤がありました。

今シーズンの全19節をスタジアムで生観戦するという目標を達成する意欲(今シーズンほぼずっとモチベーションを保つことに苦労しましたが)が消えること。最終節にトレオン市(コアウイラ州の南西部)へ遠征することを断念することを意味します。 当日は日曜日午後6時キックオフ予定ということで、その日中にメキシコシティへ戻る飛行機が無い、夜行バスであると14時間...

それは第15節アウェイゲームの対クルス・アスル戦終了後に、今シーズンPUMASがリギージャ(プレーオフ)進出が不可能になった時。

ただ、そこで改めて自分の原点を思い起こしました。

 

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最初に来墨した1992年には未だJリーグすら発足しておらず、よく三菱ダイヤモンドサッカーというテレビ番組で古河電気工業からブンデスリーガのFCケルン(自分が見ていた当時は、ヴェルダー・ブレーメンでプレー)へ移籍し、マイスターシャーレを獲得した奥寺康彦選手を見ながら海外サッカーへの淡い憧れみたいなものを強く感じたことを記憶しています。

 

その後、メキシコへ。当時はインターネットや携帯電話などがまだ普及していない時代。娯楽と言えば、映画を見に行ったりボーリングをするぐらい。最初にテレビを通してみたメキシコサッカー1部リーグに、強い興味を覚えました。

そこから、まずは一番強いチーム:すなわちそのシーズンにリーグ優勝をするチームを応援しに、ホームスタジアムへ足を運ぶように。

 

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まずは一番最寄りだったアスルグラナ(青と臙脂=えんじ)・スタジアムのアトランテFC。
当時、現クラブ・アメリカ監督のミゲル・エレラや元CFモンテレイ会長のルイス・ミゲル・サルヴァドール、PUMASのOBで元メキシコ代表のマヌエル・ネグレテら、錚々たるメンバーが揃っていました。

 

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その後、アステカ・スタジアム(当時はクラブ・アメリカとクルブ・ネカクサのホームスタジアム)へクルブ・ネカクサを目当てに。
現クラブ・レオンの監督:イグナシオ・アンブリス、クルス・アスルの会長:リカルド・ペラエス、チリ代表の点取り屋:イヴォ・バサイ、フォックススポーツの解説者でPUMASのOB:アルベルト・ガルシア・アスペや主将を務めた、エクアドル代表:アレクス・アギナガと凄いメンバーでした。

 

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最後に、オリンピック・スタジアムへ。今も家族ぐるみの付き合いをして下さっている、マリーさんらが連れていってくれたのですが、当時PUMASは、1991年に(ちなみに当時は1シーズン制)リーグ優勝した直後。それでも、メキシコ代表の正ゴールキーパー:ホルヘ・カンポスやセンターバックのクラウディオ・スアレスらが活躍はしていたものの、再びリーグ優勝出来るだけの力は無かったと言えます。

自分ではよく覚えていないのですが、一度オリンピック・スタジアムへ行ってからというもの、2週間おきに足繫く通っていたとマリーさんらからお聞きしました。何か特別なものを当時から、感じ取っていたのでしょう。

 

そして20年近く経った今から6年前、自身2度目の来墨をした際に久しぶりに試合の無いオリンピック・スタジアムを再訪した瞬間に感じた、このスタジアムそしてクラブの持っている歴史や偉大さ。これはとても言葉では言い表せない部分があるので、せめて雰囲気だけでも感じられるようなビデオが貼ってあるツイートをたまたま見つけたので、ここに。

 

そこで決意したのが、今まで味わったことのないPUMASのリーグ優勝をスタジアムで生観戦するという目標でした。自分がメキシコにいた1992~1995年、2013年~2015年、そして今回3度目となる2018年~2019年は、不幸にもクラブ史上最も成績の悪い時期に当たります。前回の2013年に現在のサポータ仲間たちと知り合って、2週間おきにホームゲームを観戦したり時にはアウェイゲームへ一緒に遠征したりするうちに、もう一つの目標が生まれました。

 

それが、シーズン全17試合をスタジアムで生観戦するというものでした。これまで何度かトライをしたのですが、主に仕事都合で途中断念してきました。そして昨年念願だったメキシコシティ就職を果たし、さらにオリンピック・スタジアムにおけるホームゲームが多いこの2019年後期ステージに改めて挑戦をしたという訳です。そして最終節のみ行かないことによって未達成となるのであれば、今シーズンこれまで積み重ねてきたものがすべて価値がなくなってしまうような気がして、ここで何とかもうひと踏ん張りしようと決意した次第です。

メキシコリーグ2019年後期 第16節 裏話

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自分が着任してから、ベストゲームだった:ブルーノ・マリオ―二

 

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対デポルティーボ・トル―カ戦における、チームの出来について強調

 

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2点の先制アドバンテージがありながらドローに終わったデポルティーボ・トル―カ戦について、ブルーノ・マリオ―二監督はチームの出来について彼が指揮を執るようになってベストゲームであることを強調した。

「ライン全般的に、PUMASの監督に就任以来のベストゲームだった。他の重要な試合で結果を出してきたが、サッカーにおける連係はとても良かった。プレッシャーの欠如は注目すべき点ではない。それは、日々ここにある。」と、記者会見で語った。

 

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前半3分にノーゴール判定されたことについて、第4審に実際にはオフサイドでなかったプレーをVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で確認したと言われたと述べた。
「我々は、ゴールは有効だったと知っていた。我々には、ベンチの上から通信でゴールは有効だったと知らされていたんだ。第4審に確認をしたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で確認をしてノーゴールだと言われたんだ。他に何と言えば良いんだ?」

 

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片方ベンチ入りすらしていなかったルイス・キンターナの欠場について、スタメン出場するしないに関係なく単純に技術的な決定であったことを示唆した。

 

Luis Fernando Quintana, separado por indisciplina

ルイス・キンターナは、秩序を乱すため隔離

2019/04/30 06:30

※現実には、体調不良で土曜日のトレーニングに不参加。これを重く見たコーチ陣は、対デポルティーボ・トル―カ戦でベンチ入りさせないと決定。

 

 

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今シーズンのホーム・ラストゲームでした。観客の入り具合は、キャパの3割程度。いつものたまり場も、ガラガラな状態でした。加えてサポータ仲間の誰もが、最終節であるトレオンには行かないと言っていました。それだけ今のチームがやっているサッカーに対して、仲間たち誰もが信頼を置けないということなのでしょう。

 

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スタンドには「現オーナー、辞めろ!」という叫び声やTシャツを着たサポーターがいるぐらいでした。(ここ直近の6シーズンで最悪の結果)

 

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ブルーノ・マリオ―二監督がベストゲームだと言っているのは、前半から終始押し気味に試合を進め、2点のリードを奪った点についてだとは思いますが、それはこれまでの特にホームゲームで常に先制を許す流れからビハインドを追い掛ける展開ばかりであっただけであって、それに加えて攻撃陣のアイデア不足であったり守備陣の連係プレーがメチャクチャであったりした結果だと思います。


この試合におけるPUMASの前半・得点チャンスを時系列で並べてみると、まず

 

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前半1分、ブライアン・フィゲロアがオフサイド判定でノーゴール(実際には、オフサイドポジションにいなかった誤審)

前半8分、ダヴィッド・カブレラによる、ペナルティーエリア外からのミドルシュート(相手ゴールキーパーが辛うじて触ってゴールポストへ直撃)

前半13分、カルロス・ゴンザレスがペナルティーエリア内中央でボールを受けたボールをシュート(またもや相手ゴールキーパーにセーブされる)

前半17分、フェリペ・モラがシュートチャンスにボールを持ちすぎて機会を逸する

前半27分、ヴィクトル・マルコラが放ったフリーキックが、ゴールバー直撃

前半31分、カウンターアタックから、ゴール前で3対2の数的優位だったにもかかわらず、カルロス・ゴンザレスが左サイドでフリーになっているチームメイトを無視してシュート(相手ゴールキーパーの正面を突き、ノーゴール)

 

ざっと数えただけでも6回、うち2回は決定的な場面でした。まぁよくもこれだけ決めきれないものだなぁと、隣にいたサポータ仲間と呆れて失笑していました。タラればを言ってもキリがないですが、普通に大量得点をして余裕を持って逃げ切れるだけの内容だったと思います。

 

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そもそも今シーズン、ダヴィッド・パティ―ニョ元監督から第4節にブルーノ・マリオ―二現監督がバトンを受けた際に「補強選手は、特に必要ない。現在の陣容で、十分戦える。」という発言には、正直言って驚きました。確かに、各アンダーカテゴリーにメキシコ代表選手がいるということは事実です。しかしPUMASは、もともと下部組織出身選手による若手中心のチームに数人のベテラン外国人選手が加わるのがベースのクラブです。

 

具体的に名前を挙げると、

ルイス・キンターナ(27歳、下部組織出身でずっとPUMAS。要するに、貰い手となるクラブがない)
アルフレッド・サルディヴァル(29歳、下部組織出身でずっとPUMAS。要するに、貰い手となるクラブがない)
ダヴィッド・カブレラ(29歳、一度モナルカス・モレリアへ移籍するも出戻り)
アレハンドロ・アリバス(29歳、リーガデビューも2部リーグのチームなどを転々としたあげくにメキシコへ)
パブロ・バレーラ(31歳、プレミアやリーガへ移籍するも数年後にメキシコへ戻って1部リーグのCFモンテレイでベンチ要員)
ヴィクトル・マルコラ(31歳、3年前にアルゼンチン1部リーグデビュー。メキシコ1部リーグへ来るも、3年目で特に際立ったテクニックがあるわけでもない)

 

Pablo Barrera no descarta llegar a Chivas - ESPN Video

パブロ・バレーラは、CDグアダラハラへの移籍もあり得ると示唆

2019/04/30 05:58

驚くべきことに、パブロ・バレーラはCDグアダラハラからオファーを受けているらしいです。確かに往年のスピードは無くなったとは言え、現にPUMASでサイドからチャンスを作ったり得点を決めているので、メキシコ人のみで構成されているCDグアダラハラにすれば、多少は魅力があるのかも知れません。

メキシコリーグ2019年後期 第16節 UNAM 2-2 Toluca

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デポルティーボ・トル―カがPUMASとドロー、リギージャ(プレーオフ)進出を逃す

 

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イレギュラリティー(不規則さ)。リギージャ(プレーオフ)進出のために、2019年後期ステージでPUMASが行ってきた、最高の形容詞である。PUMASは今シーズンを通して忠実さを見せてきたオリンピック・スタジアムに別れを告げた。そのイレブンは時に本当に欲しいものを知らないような、全く微妙で予測不可能だった。

 

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彼らを相手にしたデポルティーボ・トル―カは、リギージャ(プレーオフ)進出のために残り2節を全勝するかどうかであることを知っていた。その最初の一歩はオリンピック・スタジアムにおけるアウェイゲームであったが、彼らは今シーズンビジターでたった1勝しかしていなかった。

 

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ブルーノ・マリオ―二監督は、この試合サイドバックにアラン・モソとジェイソン・アングロ、センターバックにアンドレス・イニエスタラとパブロ・ハケス、ボランチにダヴィッド・カブレラとヴィクトル・マルコラ、サイドハーフにブライアン・フィゲロアとパブロ・バレーラ、2TOPにフェリペ・モラとカルロス・ゴンザレスを据えた4-4-2システムを起用した。

 

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そして、全ては上手く行っていた。PUMASは試合開始早々から、主導権を握った。前半2分、ヴィクトル・マルコラのミドルシュートをゴールキーパー:アルフレード・タラベラが弾き、早くも先制点を奪うかに見えた。しかしながら、ブライアン・フィゲロアがそのこぼれ球を拾って押し込んだゴールは、線審によるオフサイドの誤審で幻となった。さらにその後ダヴィッド・カブレラがペナルティーエリア外から放ったミドルシュートは、またもやアルフレード・タラベラが弾きゴールポストに阻まれた。

 

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その後も幾つかのチャンスを決めきれなかったPUMASは、前半40分にエリア中央で左サイドからのセンタリングパスをスルーしたフェリペ・モラが、中央でボールを受けたカルロス・ゴンザレスとのワンツーで抜け出し先制点を挙げた。対するデポルティーボ・トル―カは、エマヌエル・ジグリオッティが前半終了間際に得たフリーキックを蹴り込んだが惜しくもゴールキーパー:アルフレッド・サルディヴァルにパンチングで防がれた。

 

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後半に入っても、PUMASが試合を押し気味に進めた。後半3分ペナルティーエリア内でカルロス・ゴンザレスが倒され、ペナルティキックを獲得。これをヴィクトル・マルコラが決め、追加点。しかし試合はここから、デポルティーボ・トル―カが少しずつ押し返すことになる。

 

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後半11分、ペナルティーエリア左外でフリーキックを得たフェデリコ・アンドレス・マンクエージョが、見事なシュートを決め1点差。ここでデポルティーボ・トル―カのベンチが動き、ウィリアン・フェルナンド・ダシルヴァに代わってアントニオ・リオスを投入。その直後にアラン・モソがペナルティーエリア内で相手フォワードを倒してしまい、ペナルティキックを献上。これをアレクシス・ペドロ・カネロが決め、難なくドローに追い付く。

 

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デポルティーボ・トル―カのリカルド・ラ・ボルペ監督は、さらに後半26分にアラン・メディナに代わってエンリケ・トリベリオを投入し、5-3-2のシステムにおける2TOPから3TOPにして嵩に懸かって攻めた。片方でブルーノ・マリオ―二監督は、後半18分にフェリペ・モラからファン・マヌエル・イトゥルベ、22分にパブロ・バレーラからマルティン・ロドリゲスを投入した。

 

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後半の残り15分は勝ち越し点を挙げるために、ロングボールを多用し相手のミスを狙った。デポルティーボ・トル―カはリギージャ(プレーオフ)進出のために勝たなければならなかったので、アルフレッド・サルディヴァルの守るゴールへプレッシャーを掛けた。しかしながら必要であった3点目は挙げることが出来ず、オリンピック・スタジアムにおいてその可能性を失った。

 

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2019年シーズン 選手・移籍情報

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PUMASの今シーズン・リギージャ(プレーオフ)進出の可能性が無くなったことで、早くも選手たちの移籍情報などの噂が出始めました。

 

Carlos González es opción para la Fiorentina

カルロス・ゴンザレスは、ACフィオレンティーナにとってのオプション

2019/04/26 04:11

 

最大の目玉は、チームの得点王:カルロス・ゴンザレス。その移籍金は1千万USドル(約11億5千400万円)と言われており、今週の月曜日付けESPNの記事によると、イタリア・セリエAのACフィオレンティーナが興味を示しているということです。

 

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PUMAS首脳陣の意図としては、その移籍金をもとに2~3人の新補強選手と契約することで、現在のチームの陣容を立て直したいということのようですが、2015年前期ステージのリギージャ(プレーオフ)決勝戦まで進出した後、主要選手たちを売却したことで一気に戦力がダウンし、片方で補強選手たちはいずれも芳しい結果を出せなかったことが今現在のチーム状況を生み出したことを全く反省していないように個人的には見えます。

 

クラブの財政事情などいろいろな状況があるとは思いますが、PUMASのファンはメキシコ全国におり、強かった当時のチームに1日も早く戻って欲しいと願っているはずなので、これまでのような失敗を繰り返して欲しくないものです。