PUMASはアドバンテージを取るどころか、ヴォルカンで生死を賭けることに
テイグレスが、2アウェイゴールのアドバンテージを奪う
PUMASは準々決勝1stレグでホームアドバンテージを取ることが出来ず、テイグレス相手に2-2のドローとなった。この結果PUMASは2ndレグのヴォルカンで勝つか3点以上の場合のみ引き分けなければ、準決勝に進めないこととなった。
レギュラーシーズンの試合が終わったかのように、リギージャ(プレーオフ)が始まった。前半7分イスマエル・ソーサによる得点に対して、歓声は上がらず逆にボールタッチのたびにブーイングが湧き起ったオリンピック・スタジアムは凍り付いた。
早い時間帯の得点によって唖然としたPUMASは、2回ほど助けられた。最初はハビエル・アキーノによるゴールポストに嫌われたものと、その後ヘラルド・アルコバがイスマエル・ソーサに2得点という栄光を奪われそうになりゴールマウスを守るアレハンドロ・パラシオスと1対1になったが、2度目の危機をヘラルド・アルコバの見事なリターンで避けられた。
少しずつPUMASがティグレスの蹂躙を止め反撃を試みたが、前半35分のジュニーニョの犯したハンドで与えられたパブロ・バレラによるペナルティキックで同点に追い付くまで叶わなかった。
前半終了間際、アンドレ・ピエール・ジニャクが追加点を挙げる機会を得た。アレハンドロ・パラシオスと1対1になりオフサイドにもならずキーパーを交わしたが、ドリブルから離れたボールがそのままゴールへ向かうパスに近いシュートを放ったが、惜しくもゴールラインを割った。
もしPUMASがこの最初のティグレスによる打撃から回復したら、リカルド・フェレッティ監督はすぐさま次なる打撃を与える。後半開始2分後、ユルゲン・ダムはルイス・フエンテスを巧みなフェイントで交わし、キーパーが止めることの出来ない角度へボールを捻じ込んだ。
PUMASが第2の衝撃から立ち直ったかに見えたのは、ティグレスが最も効果的なエリアで犯したミスだった。後半21分、ウーゴ・アヤラもジュニーニョもカット出来ない右サイドへのセンタリングに対して、フィデル・マルティネスがフリーになり相手キーパー:ナウエル・グスマンも止められないクロスシュートを放ち、これがこの試合の最終結果となる同点とした。
こうして、もしPUMASが準決勝進出を目論み、昨年末の決勝におけるリベンジを試みるのであれば、ヴォルカンで生死を賭けることになり、逆にティグレスは2点以下の引き分け以下で進出可能となった。
スタメン:
PUMAS:1-アレハンドロ・パラシオス、2-ホセカルロス・ヴァンランキン、3-ヘラルド・アルコバ、4-ダリオ・ヴェロン、5-ルイス・フエンテス、6-ケヴィン・エスカミージャ、10-アブラハム・ゴンザレス、8-パブロ・バレラ、17-ヘスス・ガジャルド、9-フィデル・マルティネス(後半43分、24-サンティアゴ・パラシオス)、20-マティアス・ブリトス、監督:ファン・フランシスコ・パレンシア
ティグレス:1-ナウエル・グスマン、27-アルベルト・アコスタ(後半37分、14-ヴァン・アコスタ)、3-アンセルモ・ヴェンドレチョヴスキ“ジュニーニョ”、4-ウーゴ・アヤラ、6-ホルヘ・トーレス・ニロ、19-ギド・ピサーロ、29-ヘスス・ドゥエニャス、25-ユルゲン・ダム、20-ハビエル・アキーノ(後半43分、24-ホセ・リヴァス)、18-イスマエル・ソーサ(後半28分、17-ホセ・フランシスコ・トーレス)、10-アンドレ・ピエール・ジニャク、監督:リカルド・フェレッティ
主審:ホルヘ・イサック・ロハス、副審:マルコス・キンテロ、ホセ・イブラヒム・パラシオス、第4審:フェルナンド・エルナンデス
警告:
PUMAS 後半9分、アレハンドロ・パラシオス 30分、ルイス・フエンテス 46分、サンティアゴ・パラシオス
ティグレス 前半34分、アンセルモ・ヴェンドレチョヴスキ 後半30分、ユルゲン・ダム 31分、ヘスス・ドゥエニャス