大学都市は、最後に黄色(クラブ・アメリカの色)に染められました。彼らはそれまで辛酸を嘗めさせられてきた宿敵の1チームに対し、2018年後期ステージのプレーオフ準々決勝1stレグで、明確なアイデアを持ち爆発的な攻撃力と相手への敬意を欠いた中盤によって屈辱的な打撃を与えたのでした。
クラブ・アメリカのロードローラーのような攻撃は、試合開始早々に右サイドからのセンタリングに頭で合わせたマテウス・ウリベによる先制点から始まりました。その数分後に主審︰ルイス・エンリケ・サンタンデールは、ペナルティーエリア内で競り合った際のリバウンドがルイス・キンタナの手に当たったとしてペナルティーキックを宣告。ジェレミ・メネズがこれを難なく決めて、与えられたチャンスをしっかりモノにしたのでした。
クラブ・アメリカは、その後もライバルに対して攻撃の手を緩めることはありませんでした。中盤ではギド・ロドリゲスとマテウス・ウリベの固くクリエイティブなコンビがマルセロ・ディアスを翻弄、対するPUMASはそれらを処理することが出来ませんでした。その間集中力を欠き、オプションもない前線では、ニコラス・カスティージョとアグスティン・マルチェシンが1対1で対峙していたものの、後者に軍配が上がっていました。
前半終了間際には、ジェレミ・メネズからのパスをマテウス・ウリベが3点目を挙げ、オリンピック・スタジアムは静寂に包まれると同時に、試合半ばにして勝負があった感が強まりました。ちょうどその頃、チームメイトやレフェリーに対して自分の主張をすることに多くのエネルギーを費やしていたニコラス・カスティージョがペナルティーキックを決め、PUMASによる反撃の狼煙を上げたのでした。
しかしながらクラブ・アメリカは後半に入ってもその攻撃の手を緩めることなく、ゴールチャンスを逃すことなく、ジェレミ・メネズがダメ押しの4点目を挙げたのでした。クラブ・アメリカは準決勝に向けて完全なる自由なプレーをし、2ndレグを待たずして激しい打撃をPUMASへ与えたのでした。