PUMASは苦しみ、ほんの少ししか違いを示さなかったが準決勝進出
PUMASはCFパチューカ相手にほんの少ししか試合内容が目立たないドローで、決勝戦の前哨戦への切符を手にした
PUMASはファーストレグに引き続きまたも苦しんだが、その価値のある結果を手にした。数々の局面で非常に困難でうまく行かない試合で、オリンピック・スタジアムにおいてCFパチューカ相手を無失点に抑え、2020年ガーディアンズ・ステージの準決勝進出を果たした。ファーストレグと同じようにPUMASは守備的なサッカーをして、CFパチューカはより大胆に攻撃し多くの得点チャンスを創出したように見えたが、正確性を欠きレギュラーシーズン総合順位第2位のチームに希望を持たせる結果に終わった。
カルロス・ゴンザレスとファン・デイネンノはその存在をほとんど消され、ビクトル・ダビラはそのパワフルなシュートをことごとく外し、もしファーストレグでビクトル・グスマンがあのペナルティーキックを外していなかったらと思わせるような試合運びをした。両チームともにお互いにゴールを目指したが、時にインテンシティが下がる時間帯があったり、CFパチューカがPUMASよりもゴールに近付いたかのようにも見えた。
試合序盤はPUMASが攻撃的に進めたが、決定力を欠きファーストレグのリードを拡げることが出来なかった。オスカル・ウスタリとフリオ・ゴンザレスの両ゴールキーパーは、お互いに良いセーブを見せ得点を防いだ。最初にファン・ディネンノのパワフルなシュート、そしてビクトル・ダビラによる脅威をそれぞれ上手く凌いだ。しかしそれらの良いセーブに加えて、前半の15分は両チームによる得点チャンスは正確性を欠いた。例えばニコラス・フレイレがボールを受けてとてつもない強いシュートで吹かしてみれば、ルイス・チャベスはシュートを大きく逸らしてチャンスを潰した。
前半18分、ファクンド・ワジェルが先制するチャンスを掴んだが、放ったシュートは力み過ぎて大きくゴールを逸れた。前半30分過ぎにCFパチューカが先制かと思われたのは、ビクトル・ダビラが飛びながら放ったシュートがゴールポスト左に直撃した瞬間だった。さらに前半38分にも相手ゴールキーパーと1対1になった場面でも、最後のフィニッシュの正確性を欠き力んで吹かしてしまう始末であった。PUMASはハーフタイム前にその少ない得点チャンスの中でも最もゴールに近付いたのは、カルロス・ゴンザレスが起点となって中央から左サイドを走るアラン・モソへスルーパスした場面であったが、これはオスカル・ウスタリによるビッグセーブで防がれた。
PUMASの2TOPは完全にその存在を消されたが、フリオ・ゴンザレスが力強くゴールを守り、CFパチューカによるシュートをことごとく止め、試合後半にはガス欠を起こしまだまだ十分可能性が残っているように見えたが、攻撃するたびにその目標は遠ざかって行った。後半40分には決定的な場面を迎えたが、ブライアン・ゴンザレスがゴールキーパーの弾いたボールを押し込むだけのシュートをまさかのミスタッチでゴールバーを大きく超えて行った。試合はそのままスコアレスドローのまま、終了。PUMASはアウェイゴール1点のリードで、相手が2ゴール必要なシチュエーションを生かしてリギージャ(プレーオフ)準決勝進出を果たした。