PUMASが2020年後期ステージの開幕戦でCFパチューカを破る
PUMASがオリンピック・スタジアムにおいて、CFパチューカを2-1で破る。得点者は、セバスチャン・サウセドとマルコ・ガルシア
PUMASの会長:レオポルド・シルバによる新政権が始まった。PUMASはメキシコサッカー1部リーグの2020年後期ステージを下部組織出身選手と補強選手たちによる強力な加入のおかげで、オリンピック・スタジアムにおいて対CFパチューカ戦で2-1と勝利で飾った。PUMASは2人のゴールゲッターのデビューによって、以前のシーズンにはなかった最も励みになる開幕スタートを切った。MLSのレアル・ソルトレイクにおいて、昨年5月24日の対アトランタ・ユナイテッド戦以来となるゴールを挙げたセバスチャン・サウセドと、メキシコサッカー1部リーグのデビュー戦を初得点で飾り早くもサポーターを味方につけたマルコ・ガルシアである。
ニコラス・フレイレが膝の負傷で欠場により、PUMASはホアン・バスケスとルイス・キンターナの両センターバックが、フランコ・ハラとコリン・カジム=リチャーズによる攻撃からゴールを守った。試合は安定したペースで開始され、前半7分PUMASが相手ゴールキーパー:アルフォンソ・ブランコによる拙いプレーを活かしてカルロス・ゴンザレスがシュートを狙ったが、ゴールキーパーがリカバリーを見せ先制点を防いだ。その直後、今度はゴールゲッターとしてのデビューを飾ろうとファビオ・アルバレスがロングシュートを放ったが、ブランコが注意深く防ぎコーナーキックへと逃れた。
PUMASのオフェンス陣は攻撃をする度に自信を持って、相手チームにプレッシャーを掛けた。前半15分過ぎにはファン・パブロ・ヴィゴンがカルロス・ゴンザレスにセンタリングを挙げたが、その精度が低かったので上手くコントロール出来なかった。時間が進むにつれて試合における球際の激しさは下がり、両チームによる力強い攻撃もその都度少なくなっていった。CFパチューカが攻撃のリズムを掴み、明確なチャンスを得たのは前半19分ビクトル・ダビラが送ったセンタリングをフランコ・ハラがシュートでボールをゴールに押し込もうとした瞬間だった。しかしルイス・キンターナが注意深いカバーリングで前に出て、間一髪でボールをピッチの外へ押し出した。
PUMASによる再三の攻撃に対する報酬は、前半24分右サイドからペナルティーエリアへ進入したセバスチャン・サウセドが、相手ディフェンダーとの1対1からゴール右のネットを突き刺した。こうしてPUMASへ加入し、最初の試合を彼はゴラッソで飾った。その後パブロ・バレーラはゴール前で2人のディフェンダーをノールックでシュートを放ったが、ブランコがボールを抑えてリードを拡げる貴重なチャンスを逃した。さらにこのプレーは、不注意を示すオフサイドという結果に終わった。その直後に今度はフランコ・ハラが同点に持ち込もうとしたが、アンドレス・イニエスタラが未然にその危険をスライディングで防いだ。ハーフタイム前に、再びパブロ・バレーラがスピードで相手ディフェンダーからシュートへ持ち込もうとしたが、カルロス・ゴンザレスと2度とも相手ゴールキーパーに防がれた。
CFパチューカは試合を振り出しに戻そうと、後半力強くスタートした。後半2分、最初のチャンスはルベンス・サンブエサがゴール前で放った力強いシュートは、ゴールバー上を掠めていった場面であった。そしてその直後、ビクトル・ダビラがシュートを放とうとした際に、ホアン・バスケスがスライディングタックルで防ごうとした。主審:アドナイ・エスコベドはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でレビューをしたが、ファールの判定はしなかった。
後半10分、ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、PUMASサポーターからのブーイングをされながらも最初の交代を行なった。セバスチャン・サウセドを下げて、昨シーズンのFCファレス戦でペナルティキックを外したヴィクトル・マルコラを投入。これに対してCFパチューカは、パウロ・ペソラノ新監督がビクトル・ダビラに代えてクリスティアン・ソサをピッチへ送った。マルコラはそのサポーターによる批判を打ち消そうと良い試合への入り方をし、オスカル・ムリージョへ阻まれたセンタリングを供給した。彼はブーイングを黙らせたいと思い、全てのボールを奪いに行き活発にプレーを続けた。CFパチューカのラウール・ロペスは戦い続け、シュートを放ったがアルフレッド・サルディバルのセーブで防がれた。
ミッチェル監督は2枚目の交代のカードを切り、ファン・パブロ・ヴィゴンを下げてマルコ・ガルシアを投入する。そしてメキシコサッカー1部リーグのデビュー戦で、後半25分セットプレーからのリバウンドボールを思い切りシュートを放ち、初ゴールをマークし試合を2-0とした。後半28分、フランコ・ハラがペナルティーエリア内で反転しシュートを放ったが、アルフレッド・サルディバルのビッグセーブで難を逃れた。その4分後、今度はコリン・カジム=リチャーズが力強いシュートを放ったが、軽くコースを逸れた。PUMASの3点目は、アラン・モソのクロスシュートを放った場面が最も近づいたが、惜しくも相手ゴールキーパーとの間をすり抜けていった。
ミッチェル監督は最後の交代カードを切り、パブロ・バレーラに代えて同じくメキシコサッカー1部リーグのデビュー戦を迎えたヘスス・リバスをピッチへ送った。PUMASは、そのままキレイに逃げ込むことが出来なかった。後半44分、アンドレス・イニエスタラはロマーリオ・イバーラのペナルティーエリア内でファールを犯してしまい、ペナルティキックを献上。これをフランコ・ハラが右サイドへ押し込み、サルディバルは身動き一つ出来なかった。
ロスタイムが6分と発表になった時点で、オリンピック・スタジアムの観衆は追い付かれるという恐怖でナーバスとなった。オスカル・ムリージョのヘディングシュートは入ったかのように見えたが、サルディバルがしっかりと抑えた。CFパチューカによる攻撃はは時間切れとなり、PUMASが今シーズン初白星を挙げたのだった。