Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年後期ステージ 第12節 UNAM 0-2 Pachuca

 

PUMASはオリンピック・スタジアムにおいてCFパチューカに敗れ、メキシコサッカー1部リーグで苦悶する

 

 

ラファエル・プエンテ監督は2023年後期ステージにおいて7敗目を喫し、観衆から退陣を迫られる

 

 

PUMASは結果が出ないという激しい危機に陥っており、前節対クルス・アスル戦に敗れた後に首脳陣にしか出来ない決断をあえてしなかったことで、今日ホームゲームでCFパチューカに対して0-2で再び敗れ、2023年後期ステージにおける7敗目を喫した。この試合の結果、勝ち点22で総合順位表の第4位となったCFパチューカがPUMASを勝ち点11で総合順位表の第16位へと沈めたゴールを決めたのは、後半11分のホセ・カスティージョ・ペレスと34分のマウリシオ・イサイスであった。

 

 

オリンピック・スタジアムの観衆は、これ以上持続不可能な結果しか出せていないラファエル・プエンテ監督の辞任を一斉に要求。これを受けてクラブは監督の解任を発表、暫定監督は下部組織のコーチを務めるラウル・アルピサル・アギレラ。彼らはこの後、FIFA国際マッチデーによる2週間のリーグ中断におけるハードワークを行ない、4月2日にアウェーゲームの対ケレタロFC戦でデビューをする。

 

 

PUMASはラファエル・プエンテ監督をサポートする準備万全で、闘志と非常に鋭い牙を剥いてオリンピック・スタジアムのピッチへ繰り出した。前半3分に早くもグスタボ・デル・プレテが、相手ゴールキーパー:オスカル・ウスタリが守るゴールを脅かした。エドゥワルド・サルビオは中盤でボールをリカバリーし、敵陣へドリブル突破。グスタボ・デル・プレテへのスルーパスを送り、放ったシュートは惜しくもゴール脇をすり抜けていった。

 


その数分後、今度はCFパチューカがPUMASに対してチャンスを逃した。ロベルト・デ・ラ・ロサがペナルティーエリアへフリーで侵入。センタリングを受けて押し込むだけという場面でヘディングシュートはゴール脇を逸れていった。その後PUMASはグスタボ・デル・プレテ、エドゥワルド・サルビオ、ファン・ディネンノというトライアングルで応酬したため、試合は攻めたり守ったりの一進一退となった。エドゥワルド・サルビオがオスカル・ウスタリへ放ったシュートは、ゴールキーパーの手にあっさりとキャッチされて終わった。

 

 

この後試合は膠着状態となったものの、ロベルト・デ・ラ・ロサがルーズボールから敵陣へ突入し、PUMASディフェンダーによるマークがずれたため、フリーとなって放ったシュートは相手ゴールキーパー:セバスティアン・ソーサの守るゴールへと飛んだが、これはオフサイドの判定であった。しかしここまでやや押し気味であったPUMASの勢いは、グスタボ・デル・プレテによるエリック・サンチェスに対するスライディングがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のレビューで一発退場の判定によって押しとどめられてしまった。

 

 

前半終了間際にPUMASはカウンターアタックを試みたが、CFパチューカが試合を完全に支配し、ディフェンスラインは非常に良く守り、サプライズを回避した。後半に入ってPUMASはボール支配を探してその守備戦略を変更、ウスタリが守るゴールへ向かって危険な場面を生み出そうとしたが、ラファエル・プエンテ監督が期待した効果は無かった。後半10分過ぎに、CFパチューカがPUMASへ監督更迭へのとどめを刺しに行った。

 

 

コーナーキックからのセットプレーで相手守備陣の集中力不足を利用して、ホセ・カスティージョ・ペレスがペナルティーエリア内で完全にフリーとなり、ヘディングシュート。PUMASサポーターによる失望と悲しみは、ラファエル・プエンテ監督辞任を要求する声となって、スタジアム全体にこだました。

 

 

CFパチューカは勢いに乗って、マウリシオ・イサイスが素晴らしいコンビネーションプレーでお粗末なPUMAS守備陣を翻弄して、2点目を挙げた。試合終了間際にもCFパチューカは3点目を挙げるチャンスに近づいたが、セバスティアン・ソーサによるセーブでゴールを救ったのであった。