Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年後期 第9節 Mazatlán FC 1-2 UNAM

 

PUMASがメキシコサッカー1部リーグ第9節でマサトランFCを破り、連敗を止める

 

 

エドゥワルド・サルビオとファン・ディネンノの得点で、PUMASが危機の悪化を止める

 

 

PUMASにとって、一時的な危機は去った。ラファエル・プエンテ監督にとって深呼吸をもたらす対マサトランFC戦における1-2の勝利は、結果が出なかった危機を一時的に回避し、非常に長かったビジターゲームの未勝利記録を断つことになった。緊張感に満ちた2チームによる対決は、PUMASにとってここ数週間続いた危機状態から抜け出すことを余儀なくされた試合であり、アドリアン・アルドレテの負傷とジオゴ・デ・オリベイラによる前節退場処分による欠場という状況下でそれをしなければならなかった。

 

 

ラファエル・プエンテにとって進退がかかったこの1戦、監督は下部組織出身選手で、昨年12月にアンダー20でリーグ優勝を果たしたチーム主将:エクトル・ラミレスのメキシコサッカー1部リーグデビューを左サイドバックとして、またジオゴ・デ・オリベイラの代わりに、セサール・ウエルタも先発出場させた。

 

 

ここ数節見られたPUMASによる試合序盤における守備面のミスは改善され、早い時間帯における失点をしなかった。逆に多くのプレーで主導権を握り、相手敵陣へ殺到した。試合をコントロールする可能性を与える得点を目指したが、マサトランFCはその矛先を徐々に和らげていった。失点する恐怖を感じながら1人、2人と後ろへ下がりつつも、誰もリスクを冒したり、嫌悪感を感じたりはしなかった。

 

 

最初に得点チャンスを作ったのはPUMASだった。前半12分、グスタボ・デル・プレテがイゴール・メリタオへスルーパスを通したが、ゴールキーパー:ニコラス・ビコニスがそのシュートを防いだ。さらにその後前半22分、今度はエドゥワルド・サルビオがグスタボ・デル・プレテへスルーパス。このこぼれ球をファン・ディネンノが押し込もうとしたところ、オスワルド・アラニスが間一髪クリアした。こうして迎えた前半43分、マサトランFCが先制する。cのディフェンス態勢が整っていない隙を突いて、ホスエ・コルマンがニコラス・ベネデッティへアシスト。これをオフサイドラインギリギリで抜け出して、最後はセバスティアン・ソーサを制した。

 

 

後半に入っても引き続きPUMASが主導権を握り、試合再開早々にファン・ディネンノが得点チャンスを得たが、惜しくもそのシュートはゴールネットを揺らすことが無かった。後半4分、エドゥワルド・サルビオがグスタボ・デル・プレテからのパスをコントロールし、低い弾道によるシュートで同点。

 

 

続く後半30分、少しずつ試合を支配し始めたPUMASはグスタボ・デル・プレテとエドゥワルド・サルビオとでゴール前の相手チームを崩した後、最後はファン・ディネンノがクロス気味に放ったシュートで逆転。

 

 

PUMASはメキシコサッカー1部リーグで最も成績の悪いチーム相手に優勢であったため、勝利を収めた。チームは団結し、エドゥワルド・サルビオやファン・ディネンノによる得点でラファエル・プエンテ監督の続投を決めた。今後の課題は、こういう好不調の波をいかに無くすか?である。