Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年後期 第10節 UNAM 2-4 Puebla

 

PUMASがメキシコサッカー1部リーグにおいてプエブラFC相手に大量失点し、オリンピック・スタジアムで沈む

 

 

PUMASは2023年後期ステージ第10節の試合で、対プエブラFC戦を2-4と敗れる

 


オリンピック・スタジアムに響いた叫び声は、GOYA(ゴージャ)ではなく、ラファエル・プエンテ辞めろ!であった。PUMASはホームでプエブラFC相手に2-4と大量失点で敗れ、これでホームゲーム3試合未勝利。うち2試合は、敗戦である。プエブラFCによる得点はオマール・フェルナンデス(前半30分)、アンヘル・ロブレス(前半33分、後半40分)、フェデリコ・マンクエージョ(後半45分)であった。対してPUMASによる得点は、グスタボ・デル・プレテ(前半11分)、エドゥワルド・サルビオ(後半24分)。この結果、PUMASは総合順位表第11位(勝ち点11)、プエブラFCは第13位(勝ち点10)となった。次節PUMASはアウェーゲームのメキシコシティダービー(対クルス・アスル戦)、プエブラFCはホームゲームで対CDグアダラハラ戦。この試合結果は、PUMASの首脳陣を悩ませることとなった。

 

 

PUMASはホームスタジアムにおいて観衆との再会を待ち望んでいたが、第3節の対クラブ・レオン戦以来白星から遠ざかっていた。従って出来るだけ早い時間帯に先制点を挙げようと、ピッチへ繰り出した。エドゥワルド・サルビオが右サイドからペナルティーエリア内へ侵入し、相手ゴールキーパー:アントニー・シルバの右側ポストへシュートを放った。

 

 

PUMASはピッチの隅々までプエブラFCに対してプレッシャーを掛け、ミスを誘発させた。ヘスス・モリーナは中盤でボールをリカバリーし、ニコラス・フレイレはグスタボ・デル・プレテの動きを見て、ロングフィードを送った。デル・プレテは完全にオフサイドトラップの裏を突き、フリーでペナルティーエリアへ侵入し、胸トラップでボールを落として、芝生に触れる前にボールをゴールネットへと突き刺して先制。

 


時間が経過するにつれて、PUMASによるプレッシャーはエクトル・ラミレスのアンヘル・ロブレスに対するファール(一発退場)で下がることになった。10人となったPUMASは、ラファエル・プエンテ監督によってメンバー変更をせざるを得なくなった。そしてプエブラFCはそれを利用して、攻勢に出た。前半30分、グスタボ・デル・プレテがビルドアップ時にボールロストし、そのボールを奪ったアンヘル・ロブレスはオマール・フェルナンデスへパス。これを右サイドへ切り替えして、豪快に放ったミドルシュートがゴラッソとなって同点に追い付いた。

 

この同点弾は試合中幾つかの集中力不足を露呈したPUMASにとって、ゴールキーパー:セバスティアン・ソーサがセーブをしようと必死に食らいついたにもかかわらず止められなかったため衝撃を与えた。そう、2分後のプエブラFCによる得点は試合を振り出しに戻したのである。アンヘル・ロブレスが2点目を決めた。オマール・フェルナンデスによるバックパスを見事に決め、前半リードで折り返したのである。この逆転弾はPUMASサポーターの苛立ちと失望を引き起こし、先制アドバンテージを維持する事が出来なかったことに対する、ブーイングと侮辱となってスタンドから罵声を浴びせられた。

 


ハーフタイムにラファエル・プエンテ監督は選手たちに強い口調で話し、試合開始直後に見せた闘志とスピリッツを呼び返させた。後半8分、ジオゴ・デ・オリベイラが同点に追い付くチャンスを作った。パブロ・モンロイによるスルーパスから、ゴールキーパーと1対1の場面を創出したが、放ったシュートはゴールポスト脇を逸れていった。その5分後、ファン・ディネンノはセンタリングからヘディングシュートを放ったものの、そのボールは広告塔へ直撃した。

 

 

後半23分、試合中その存在が消えていたエドゥワルド・サルビオが、ペナルティーエリア外のルーズボールを拾い、インサイドキックで放ったシュートは相手ゴールキーパー:アントニー・シルバが身動きを出来ないループを描いてネットに突き刺さった。試合の終盤になってPUMASは勝利を手中にするチャンスがあったが、ジオゴ・デ・オリベイラがそれを外してしまい、時それまでとなってしまった。後半40分、アンヘル・ロブレスが試合を決定付けた。マルティン・バラガンによるセンタリングからペナルティーエリアへフリーで侵入、セバスティアン・ソーサが守るゴールへボールを押し込むだけであった。

 

 

最後のダメ押しを決めたのは、フェデリコ・マンクエージョ。試合終了の笛はPUMASがホームゲームで3試合未勝利を宣告するものとなって、11,000人の観衆からラファエル・プエンテ監督退任を要求する叫びが沸き起こったのであった。