Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第7節 Puebla 2-1 UNAM

 

PUMASがCFプエブラに敗れ、レペチャへ(敗者復活戦)進出の可能性が絶える
 

 
PUMASは多くサポーターによるの期待に応え、反撃するも届かず。 一方CFプエブラは、リギージャ(プレーオフ)進出する総合順位表第8位以内を獲得
 

 
CFプエブラは、金曜の夜、クアウテモック・スタジアムのピッチで PUMASを2対1で破った後、リギージャ進出圏内を維持するという目標を達成した。逆にPUMASにとっては2022年前期ステージ残り1節を残して、今シーズンに別れを告げることを意味した。
 

 

PUMASの前半1分にファン・ディネンノによるペナルティーエリア外からのシュートで進軍太鼓を叩いて始まった決闘は、相手ゴールキーパー:イバン・ロドリゲスがすぐに危険を回避するために横になりながらセーブし、サイドラインへと逃れることによって攻撃に迅速に対応するように守備陣への対応を促した。
 

 
前半5分、左サイドにいたマクシミリアーノ・アラウーホからホルディ・コルティソへのワンツーパスでPUMAS守備陣を置き去りして、最後はホルディ・コルティソがペナルティーエリアに入りながら、相手ゴールキーパー:フリオ・ゴンサレスとの1対1をチョコンと浮かしたボールで先制点。
 

 
CFプエブラは引き続き攻撃の手を緩めず、その2分後には再び左サイドからエリア内を目指したホルディ・コルティソをアルトゥーロ・オルティスが倒してしまい、フリーキックを献上。これをフェデリコ・マンクエージョがゴール左隅を狙ってキックしたが、これはフリオ・ゴンザレスがパンチングでセーブ。
 

 
前半27分、中盤におけるボールの奪い合いからエドゥワルド・サルビオがフェデリコ・マンクエージョのスライディングに遭い、そのまま前線に張っていたマルティン・バララガンへフィード。これをペナルティーエリア付近手前で追い越して走り込んだマクシミリアーノ・アラウーホへ浮かしたセンタリング。これをシュートしたボールがクリアしようとしたニコラス・フレイレがコントロールを誤ってオウンゴールで2−0。
 

 
PUMASは反撃を試みたが、前半36分に相手陣内でボールを奪ったセサール・ウエルタがファン・ディネンノへ叩き、これを相手ディフェンダーを交わしながらシュート。しかしこれは、惜しくもゴールバーを超えて行った。また前半終了間際には、エドゥワルド・サルビオが相手ディフェンダー:ガストン・シルバとの1対1から右サイドを抜け出し送り込んだセンタリングは、相手守備陣の網にかかり不発。さらには跳ね返ったリバウンドを今度はペナルティーエリア手間中央にいたダニエウ・アウヴェスへ折り返し、放ったシュートは力弱く相手ゴールキーパーを脅かすまでには至らなかった。
 

 
レペチャへ進出のためには逆転しなければならないPUMASは、後半に入って3枚の交代カードを切った。セサール・ウエルタに代わってホルヘ・ルバルカバ、カルロス・グティエレスに代わってパブロ・ベネベンノ、そしてレオネル・ロペスに代わってジオゴ・デ・オリヴェイラである。後半34分、CFプエブラはホルディ・コルティソからギジェルモ・マルティネスへの一瞬の隙を突いてスルーパス。抜け出した先に待っていたフリオ・ゴンザレスをも交わして放ったシュートはゴール左隅を揺らしたが、これは線審によるオフサイドの判定でノーゴールとなった。
 

 
試合も終盤に差し掛かった後半37分、右サイドのパブロ・ベネベンノによる対角線のセンタリングを競り勝ったファン・ディネンノによるヘディングシュートは惜しくもゴールバー直撃。しかしながらそのリバウンドを拾ったジオゴ・デ・オリヴェイラが最後はエドゥワルド・サルビオへ叩き、右サイドからドリブルで切り込んで放ったシュートで漸く1点差に。
 

 

しかし、この追い上げも時すでに遅し。このようにしてPUMASによる2022年前期ステージにおける最悪の失敗が決定した。そう、この夜PUMASがレペチャへ進出する可能性は途絶えたのである。CFプエブラがホームゲームで簡単に2点を先行したのに対して、これを逆転出来る力に欠けていた不安定なチームは、何もないところからあるものが生むような力を持っていなかった。
 

 
これまでのPUMASはもう少しは力強く、少なくとも自身のチーム愛による元気さがあっので、今シーズンのこの失敗は最悪なものとなった。今レベルの高い選手達による補強があったにも関わらず、そのプライドはどこかに置き忘れてしまったかのようだ。エドゥワルド・サルビオ、グスタボ・デル・プレテも、ましてやダニエウ・アウヴェスですら彼らが合流する数ヶ月前までは彼らがいなくても良いと思われていたチームにとっての解決策とはならなかった。そう、周囲の注目は当てられたスポットライトに対処する方法を知らなかったPUMAを傷付けた。あまりの多くの期待に圧倒され、反対の方向へリアクションしてしまったのだ。