Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第17節 FC Juarez 3-1 UNAM

 

FCフアレスがPUMASを沈め、ホームゲームにおける勝利でレペチャへ(敗者復活戦)へのしがみつく
 

 
ヘスス・ドゥエニャスとガブリエル・フェルナンデス、アラン・メディーナによる得点で、FCフアレスがPUMASを制し、引き続きレペチャへ進出圏内を維持しながら希望を繋ぐ
 

 
PUMASはこれまで通りの試合運びで、2022年前期ステージを締め括った。3対1で敗れたことで、勝ったFCフアレスは勝ち点19となり、暫定的に総合順位表第11位。残り試合の結果待ちで、レペチャへ進出の可能性が残っている。必要な条件は、勝ち点17(得失点差−4)のマサトランFCが対サントス・ラグーナ戦で敗れるか、引き分け。加えて勝ち点18(得失点差−5)のアトレティコ・サン・ルイスが対UANLティグレス戦に引き分けるか、敗れる、もしくは勝ち点19(得失点差−6)のクルブ・ネカクサが対CFアトラスに敗れればレペチャへ進出が決まる。これらの彼らにとって有利な結果を、手ぐすね引いて待つこととなる。
 

 

しかし一方でPUMASは今シーズン精力的に行なった補強選手たちとの契約にも関わらず、彼らのパフォーマンスが十分で無かったため、失望に終わった結果に終わった11月20日から開幕するFIFAワールドカップ・カタール大会によって前倒しされたトーナメントから一足早く姿を消すことになった。チームは今後数ヶ月のうちに、まずはこれまでの概念を捨てて何が上手くいかなかったを評価し、今度は1部リーグ降格レギュレーション(過去3年間のリーグ戦での通算勝ち点を試合数で割った数字が最下位のチームが2部リーグに降格)と罰金*1の問題を目の前にして再考するためにやるべき事が山積みである。
 

 
FCフアレスが最初の得点チャンスで先制をするには、3分で十分であった。右サイドを突破したガブリエル・フェルナンデスを追い越して、ヘスス・ドゥエニャスが放ったシュートはフリオ・ゴンザレスの股間を抜けてゴールに突き刺さった。PUMASもすかさず反撃を試みた。前半7分にペナルティーエリア手前でパスを受けたエドゥワルド・サルビオがミドルシュート。しかし、これはクロスバーの上を掠めて行った。その直後には右サイドからエドゥワルド・サルビオによるセンタリングを、最後はファン・ディネンノがファーサイドからヘディングシュート。これは相手ゴールキーパー:アルフレード・タラベラが難なくキャッチした。
 

 
そして前半32分、ニコラス・フレイレからのビルドアップをファン・ディネンノが一度左サイドのセサール・ウエルタへ叩き、これをワンツーパスでペナルティーエリア左サイドで受けて放ったシュートのこぼれ球を良く詰めていたジオゴ・デ・オリヴェイラが押し込んで、PUMASが同点に追い付いた。
 

 
しかしPUMASは、その10分後に敢え無く追い越されてしまう。アレハンドロ・アリバスが中盤からヘスス・ドゥエニャスへ。さらに右サイドのアラン・メディーナに叩き、マークに付いていたエフライン・ベラルデをあっさり交わしてゴールライン付近までドリブル突破。対角線に折り返したセンタリングをヘスス・ドゥエニャスがスルーをして、最後はガブリエル・フェルナンデスが冷静にゴール右隅へシュート。
 

 
結局試合はその後終始FCフアレスのペースで進み、PUMASが再び追い付くことは無かった。加えてニコラス・フレイレは、後半終了間際にフェルナンド・アルセに対するバックチャージで2枚のイエローカードを受けて退場処分に。アディショナルタイムに入って受けたカウンターアタックで、最後はゴールキーパーとの1対1を制したアラン・メディーナがトドメの3点目。こうしてFCフアレスが勝利を収め、PUMASは引き続き総合順位表の第16位のまま今シーズンを終えた。