Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年後期ステージ 第15節 UNAM 3-1 Toluca

 

PUMASがデポルティーボ・トルーカを破り、アントニオ・モハメド新監督の指揮下で2連勝

 

 

PUMASがデポルティーボ・トルーカを3-1で下し、2023年後期ステージの締め括り前に勝ち点17に到達

 


PUMASのベンチにおけるアントニオ・モハメド新監督の時代は、壮観な形で始まった。つまり、彼は2連勝を飾った。今回はオリンピック・スタジアムにおいて、総合順位表第3位のデポルティーボ・トルーカを破った。PUMASの得点は試合開始直後のファン・ディネンノ、前半37分のセサール・ウエルタ、そして前半43分にエドゥワルド・サルビオ。デポルティーボ・トルーカによる唯一の得点は、カルロス・ゴンザレスによるものだった。

 


この勝利でPUMASは勝ち点17となり、総合順位表第12位に浮上。来週土曜日にアステカ・スタジアムにおいて行われるメキシコシティーダービーでクラブ・アメリカと対戦する。一方で負けたにもかかわらず、デポルティーボ・トルーカは総合順位表第3位のまま。次節はファレスFCと対戦する。

 

 

アントニオ・モハメド新監督は、PUMASのメンタリティーと戦略を根本的に変えた。PUMASは試合開始直後からデポルティーボ・トルーカとの『決勝戦』における勝利を求めて、ピッチへ繰り出した。そのアグレッシブさとプレッシャーはすぐにデポルティーボ・トルーカを苦しめ、試合開始1分で先制した。エドゥワルド・サルビオはコーナー キックから始まるセットプレーで、パブロ・ベネべンドのボールをディレイさせた。パブロ・ベネべンドは、ペナルティーエリアの中央にクロスを入れた。ファン・ディネンノが完全にフリーでヘディング シュートを放ち、5試合連続無得点という悪循環を断ち切った。

 

 

この先制後PUMASはボール支配し、その結果、試合全体をも支配し、中盤を突破しようとしたデポルティーボ・トルーカを無力化した。前半27分にカルロス・ゴンザレスがヘディングシュートを放ったが、ボールはフリオ・ゴンザレスの手に委ねられ、数分後、審判は試合を止めてVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に走った。 プレイを分析した後、アルトゥーロ・オルティスによるハンドを宣言。カルロス・ゴンザレスはペナルティーキックを蹴り、ボールの落下を防ぐことができなかったフリオ・ゴンザレスの左ポストの近くに押し込んで同点とした。


カルロス・ゴンザレスのゴールはPUMASのプライドを傷つけ、逆に得点差を拡げるためのキーポイントを見つけたほど、再び試合の主導権を握り返す結果となった。セサール・ウエルタは、ブライアン・ガルシアが彼の後ろ姿しか見られなかった左サイドにおける攻防を完全に勝ち切った。前半37分、セサール・ウエルタはブライアン・ガルシアをカットしてペナルティーエリア内に侵入、シュートアングルがほとんどないところへクロスショットを放って、逆転弾を決めた。

 


前半終了直前、再びセサール・ウエルタが左サイドをドリブル突破。ブライアン・ガルシアは、これを明らかなファールで止めたため、レフェリーの判定はペナルティーキックとなった。ペナルティーキッカーは、エドゥワルド・サルビオ。彼は強烈なシュートでゴールネットを突き破り、3-1で前半を折り返した。

 


後半に入って、デポルティーボ・トルーカは反撃。ストイックにこれを耐えていたPUMASから、少しずつアドバンテージを奪っていった。カルロス・ゴンザレスはヘディングシュートであらゆる場所から攻撃を試みたが、ゴールマウスを開けるところまでは行かなかった。フリオ・ゴンサレスが守るゴールに明確な得点チャンスを生み出すことができないという絶望を考えると、デポルティーボ・トルーカは正気を失い、ジャン・メネセスはニコラス・フレイレの足首を踏み潰した後、一発退場のレッドカードを掲示された。

 


1人少ない10人となったにも関わらず、デポルティーボ・トルーカは攻撃し続け、PUMASはカウンターアタックを狙ったが、ホルヘ・ルバルカバもジオゴ・デ・オリベイラもこの反撃を実らせることが出来なかったものの、2点のリードを守り続けこれで連勝。次節はアウェーゲームの対クラブ・アメリカ(メキシコシティーダービーマッチ)戦となる。