CDグアダラハラがオリンピック・スタジアムで勝利し、PUMASの危機状態を宣告する
PUMASは再びディフェンス面においてミスを犯し、CDグアダラハラそれを活かす。その後、PUMASによる反撃は不十分であった
現在のPUMASはディフェンス面で混乱しており、緊張感に欠けていて、さらに攻撃面ではツイていないこともあって、これらのファクターが合体すると、チームのシナリオは悪夢になる。対CDグアダラハラ戦はPUMASにとって重要な一戦であり、これまでの一連の試合結果に対してここで流れを変えるようと試みたが、そうはいかなかった。CDグアダラハラは一貫して前進するチームであり、PUMASを攻撃する適切なタイミングを見つけて、1-2と勝利した。ここまで5試合未勝利で、ラファエル・プエンテ監督にとってのシナリオは正念場を迎えることになる。
彼は総動員出来るベストなチームをピッチへ送り出したが、チームは相変わらずディフェンス面でミスを犯し続けている。前節クルブ・ネカクサが先制、追加点を挙げるのに5分しか要せず、今節CDグアダラハラもまた先制するのに5分しか要さなかった。というのも、PUMASは学習するということをせず、このような重要な試合に相応しい緊張感を持たずに試合に臨んだからである。
対照的にCDグアダラハラは決意と決定力を持ってピッチへ現れて、一番最初の得点チャンスを決めた。非常に良いボールカバーから、ダニエル・リオスがロナルド・シスネロスによるセンタリングをヘディングシュート。ゴールキーパー:セバスティアン・ソサがゴールから出て来ずに、またアルトゥーロ・オルティスとパブロ・モンロイもまた届かないボールで、前節の前半5分に喫した失点と全く同じ。試合は同じくして、早くもビハインドから始まった。
PUMASは精神状態が平時とはかけ離れた状態となり、CDグアダラハラはコンスタントに攻撃を仕掛けた。しかし少しずつPUMASは調子を取り戻し、静かに試合へ入っていった。エドゥワルド・サルビオ、グスタボ・デル・プレテやジオゴ・デ・オリベイラがより攻撃の厚みを増さなければならないと分かっていたので、エドゥワルド・サルビオと連携出来るようにベストを尽くしたが、十分ではなかった。
前半19分、ファン・ディネンノがボールを奪いペナルティーエリア中央に入れると、ヘスス・モリーナがヘディングシュート。 PUMASは、漸く試合の流れに入れたように見えた。ジオゴ・デ・オリベイラのシュートはゴールのすぐそばへ飛び、エドゥワルド・サルビオはミドルシュートでゴールを狙ったが、CDグアダラハラのゴールキーパー:ミゲル・ヒメネスがファインセーブで、同点に追い付くのを阻止した。
CDグアダラハラはPUMASを抑え込む方法を熟知しており、同点に追い付きそうになった際に、追加点が生まれた。ショートコーナーで相手選手へのマークがずれて、カルロス・シスネロスがノーマークとなって、ニアポストへ。ジオゴ・デ・オリベイラは届かず、ファン・ディネンノは数メートル後ろにいた。これでPUMASは完全に劣勢となり、反撃に移るのが困難となった。
ハーフタイム後、PUMASはさらにギアを上げて攻撃に厚みを増した。もう後がなかったのである。ジオゴ・デ・オリベイラはアシストをしたが、この夜はPUMASにとってあまり運がなかった。ペナルティーエリア中欧からのシュートは相手ゴールキーパーに止められ、グスタボ・デル・プレテもそれ以上の運に恵まれなかった。
ヘスス・モリーナに代わってホルヘ・ルバルカバが入って、もう少し攻撃を厚くしたものの、今度は相手チームがビクトル・グスマンに代えて、フェルナンド・ベルトランを投入。試合の主導権を渡さない選手交代で対応した。CDグアダラハラはアドバンテージを管理し、PUMASがよりアグレッシブになることを分かっていた。彼らは数メートル後退し、PUMASがミスを犯す瞬間を狙ってカウンターアタックすることに賭けた。後半33分、PUMASが目を覚ましてパブロ・モンロイのセンタリングをファン・ディネンノによるヘディングシュートで1点差に。
しかし試合はそのまま終了。CDグアダラハラがオリンピック・スタジアムで勝利を挙げたのは、2014年以来のこと。これでアウェーゲームにおいて勝ち点3を挙げ、再びトーナメントの主役に返り咲いたのであった。