Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年前期ステージ 第6節 UNAM 2-1 Tigres UANL

 

PUMASは復調し、オリンピック・スタジアムにおいてUANLティグレスを破る

 

 

PUMASは鉄壁であるはずの昨シーズン王者UANLティグレス守備陣を崩し、相互順位表の上位に返り咲く


PUMASは前節フアレスFC戦の大敗から立ち上がり、現メキシコサッカー部リーグ王者:UANLティグレスをオリンピック・スタジアムにおいて破ったが、アンドレ・ピエール・ジニャックとディエゴ・ライネスが不在であると、90分間を通して相手ゴールキーパー:フリオ・ゴンサレスが守るゴールに得点を決められなかったことにより、改めてこのチームの選手層の薄さ、ペナルティエリア内での存在感、攻撃力のないチームであることを露呈した。

 

 

PUMASがここ数年における対UANLティグレス戦未勝利を9戦目で止めた得点は、後半5分のガブリエル・フェルナンデスと38分のファン・ディネンノによるペナルティーキック。対するUANLティグレスの得点は、後半アディショナルタイムにおけるオジエル・エレーラによるゴールだった。ロベルト・シボルディ監督によるスキームは、UANLティグレスにとって大きな損害を与えた。なぜならこの敗戦でチームは勝ち点8のままで、総合順位表第5位に転落したからである。対するPUMASは勝ち点を9まで伸ばし、総合順位表第4位まで上昇した。チームは次節、アウェーゲームでサントス・ラグーナを訪れる。

 

 

フアレスFC戦の大敗後、そ​​してこの2023年前期ステージにおいてチームが抱えている力強さが必要であったため、アントニオ・モハメド監督は全力を挙げて取り組むことを決意し、これまでのホームゲームではあまり積極的な攻撃を見せなかった(ここまで2戦2引き分け)ため、センターフォワード2枚(ファン・ディネンノとガブリエル・フェルナンデス)を起用。そして、この決断は間違っていなかった。キックオフの笛と同時に、UANLティグレスは完全に防御的な体制を維持し、カウンターアタックでPUMASへダメージを与える戦法をとったが、前半の45分間に一度もフリオ・ゴンザレスが守るゴールマウスへ辿り着くことが出来ないまま終わった。

 

 

アントニオ・モハメド監督がついにファン・ディネンノとガブリエル・フェルナンデスを起用することを決定したという事実にもかかわらず、どちらも終わっていなかった宿題を解決することができず、また力強くもなかった。 前半6分にガブリエル・フェルナンデスは先制するチャンスを得たが、放ったヘディングシュートは枠の外へ外れた。ファン・ディネンノとエドゥワルド・サルビオが数本のシュートを放ったがいずれも大きく外れ、セサール・ウェルタが放ったシュートはポスト直撃した。論議が醸し出されるシーンは前半最後の数分間に起きた。 主審:セサール・ウェルタがペナルティエリア内で倒されたが、フェルナンド・エルナンデス(選手の股間にひざ蹴りを見舞い12試合の出場停止処分)が直ぐに立ち上がるよう要求した。結局ファウルの判定はなかったため、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でもプレーをレビューしない決定を下したが、同様にしてハビエル・アキーノがボールを持たずにPUMASの選手を殴ったことが観察されており、通常であればペナルティとなるような行為であり、スコアレスドローの試合と物議を醸す審判の判定でハーフタイムに突入した。

 


後半に入ってUANLティグレスはボールを奪おうとしたが、時間が経つにつれてPUMASが試合のコントロールを取り戻し、後半5分にはオリンピック・スタジアムにゴールの雄叫びを上がり、その喜びが爆発した。ペナルティエリア付近のこぼれ球をガブリエル・フェルナンデスが拾って、エリアの境界線に迫り相手ゴールキーパー:ナウエル・グスマンから離れたところにシュートを打とうとしてインサイドでシュートを打ったが、ナウエル・グスマンに向かって真っすぐに転がり、彼にとっては普通のボールだったようだが、結果的にそれはゴールネットに突き刺さり、彼らしくないミスとなった。

 


数分後にはエドゥワルド・サルビオが追加点のチャンスを掴み、自分の行く先を掃除をするかのようにドリブル突破し、相手ゴールキーパーに対してゴールを越えるシュートを放った。試合終盤、PUMASは得点差をさらに広げようとしたが、UANLティグレスは冷静に攻撃に耐えたが、セサール・ウェルタがペナルティエリア内でファウルを受けてペナルティーキックを獲得、ファン・ディネンノがこれを冷静に決めて、チームの勝利を決定づけた。総合順位で4位に復帰したが、アディショナルタイムにオジエル・エレーラが得点差を1点に縮めたが、UANLティグレスが同点に追いつくためには時間が足りなかった。