Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年後期 第3節 UNAM 4-1 León

 

PUMASがオリンピック・スタジアムにおいてクラブ・レオンと再戦、大量得点で勝利

 

 

グスタボ・デル・プレテ、ジオゴ・デ・オリヴェイラ、そしてファン・ディネンノの2得点。PUMASがクラブ・レオンを上回り、今シーズン2勝目

 

 

PUMASはサッカーのやり方を取り戻し、タフなチームに対してそれを行い、クラブ・レオンを4-1で破った。 しかし、何よりも選手たちが慣れているポジションでプレーをしたため、チームは見直すことが出来た。 ダニエウ・アウヴェス不在の1試合目は、その良い代替オプションも見つかった。 そう、PUMASの選手たちはどんなサッカー選手よりも優れており、勝ち取るべきものを勝ち取った。

 

 

前節コアウイラ州トレオン市で大敗した後、ラファエル・プエンテ監督はチームを修正。重要なポジションにおいて、3つの変更と調整を行なった。まずは中盤のボランチに前節アルトゥーロ・オルティスを起用するというトライを終えて、ニコラス・フレイレと共にセンターバックへ戻した。そのポジションにはイゴール・メリタオとヘスス・モリーナを据え、右サイドハーフのホセ・ゴンザレスを外してジオゴ・デ・オリヴェイラを起用。そして最後にダニエウ・アウヴェスを欠いた右サイドバックには、リカルド・ガリンドを据えた。

 

 

少なくともキックオフ直後から確立したプランを持つチームとしての姿を示し、良い立ち上がりを見せて相手ゴールへ先制するのにそれほど時間が掛からなかった。PUMASはキックオフ直後に攻撃を仕掛け、まずファン・ディネンノが得点をマークしそうになったが良い形でシュートを出来ず、その後グスタボ・デル・プレテがインスピレーションをする瞬間が訪れた。前半9分、グスタボ・デル・プレテがアドリアン・アルドレテからボールを受け、相手ディフェンダー2人を置き去りにした。そして相手ゴールキーパー:ロドルフォ・コタが飛び出した瞬間に、チョコンとボールを浮かせてPUMAS加入以来最高のプレーをして先制。

 

 

PUMASは良さそうに見え、クラブ・レオンが反撃するのに時間が掛かったが、少しずつリズムを掴みつつもそれほど得点チャンスを創出出来なかったものの、少なくとも手応えを感じていた。中盤における試合の激しさは増し、どちらも明確な優位性を発揮しなかった。攻撃の繋がりを見つけるのに、ミスが多かったからである。前半26分、クラブ・レオンは少しずつPUMAS守備陣の裏を突き、イバン・モレノによる素晴らしいプレーの後に、ルーカス・ディ・ヨリオへ対角線のパスを送った。クラブ・レオンのセンターフォワードはこれをヒールキックで流し込んで同点に追い付いた。

 

 

その後は明確なボール支配が無いまま、PUMASは攻撃陣に対して繋ぐことが出来ずに、流れのある攻撃をもう出来なくなっていった。クラブ・レオンはそのまま逆転を狙いに行ったが、相手ゴールキーパー:セバスティアン・ソサの前に沈黙した。しかし前半終了間際、PUMASはブラジル人選手コンビがこの流れを変えた。イゴール・メリタオがペナルティーエリア左サイドからセンタリング。これをゴール前右サイドにおけるオスバルド・ロドリゲスとのポジション争いに勝ったジオゴ・デ・オリヴェイラがヘディングシュート。ラファエル・プエンテ監督によるスタメン起用が実った瞬間であった。

 

 

後半に入ってクラブ・レオンは再び同点に追い付くために攻撃を仕掛け、試合は激しさを一段と増した。ラファエル・プエンテ監督はすでにイエローカードを貰っていた両サイドバック:アドリアン・アルドレテとリカルド・ガリンドを下げ、これ以上プレーを続けるリスクを回避。パブロ・ベネべンドとアレク・アルバレスを投入した。そして、その直後に追加点を挙げるプレーが出た。後半14分、再びグスタボ・デル・プレテがペナルティーエリア手前からドリブル突破。またもや相手ディフェンダー数名を交わしてシュートを試みたが、ロドルフォ・コタがこれを止める。しかしながら、そのリバウンドはファン・ディネンノの前に落ち、これを冷静に押し込んで3点目。これで試合の主導権は、完全にPUMASが握った。

 

 

予想通り、クラブ・レオンはさらにリスクを冒した。PUMAS守備陣はこれを頑丈に守り切り、全力を挙げて挑んでくる相手チームにそのオプションを与えなかった。クラブ・レオンは後半33分と40分にそれぞれさらに攻撃する選手たちを入れ替えて、試合の終盤はそれを受けて抵抗するPUMASという構図となった。最終的にPUMASがヘスス・モリーナを中心としたプレーで、良い形で鎬を削るサブメンバーがいることを明確にした。後半42分、クラブ・レオンが守備態勢が整っていない隙を突いて、ファン・ディネンノが2点目を挙げて、この大量得点劇を締め括る完璧な仕上げを行なったのであった。