CFアトラスがオリンピック・スタジアムにおける対PUMAS戦のドローで、無敗を維持
PUMASはペナルティーキックを外し、試合終盤1人少ない状況に
PUMASはほぼ勝利を手中に収めていたが、詰めを欠いたため今後トーナメントの主役を張るためには修正しなければならない。1点リードしながらペナルティーキックを外し、さらに2枚のイエローカードで退場処分のため1人少ない状況となったため、最後の最後で勝利を逃し、後味が悪い2−2の対CFアトラス戦となった。PUMASはリギージャ(プレーオフ)進出を望む以上ホームゲームで強くならなければそれは実現しないことを認識しており、勝ち点を積み上げることが不可欠だ。
アルトゥーロ・オルティス(前節退場処分で、1試合の出場停止)やエドゥアルド・サルビオ(負傷による欠場)を頼りにすることが出来ず、負傷明けの主将:ニコラス・フレイレが戻り、想定外のリスクをカバーしその必要性に応える補強選手:ジョナタン・サンチェスと両センターバックを組むことで、少しずつチームの一体感を与えることが出来た。左サイドでプレーをしたのはアレク・アルバレスで、下部組織出身選手もまた先制点をアシストすることで、期待に応えた。
試合序盤はPUMASが少しずつ敵陣に近づき、前半11分にグスタボ・デル・プレテが正面からのシュートで相手ゴールキーパー:カミロ・バルガスを脅かしたが、良いセーブでこれに応えた。両チームともに中盤を支配することを巡って競い合ったので、試合はそのまま均衡を保ったまま進んだ。試合の鍵となったのは前半35分、ジオゴ・デ・オリヴェイラがカウンターアタックでコーナーキックを勝ち取り、これをアレク・アルバレスがニアポストに蹴ったボールをファン・ディネンノがフリオ・フルチとの競り合いに勝ち、ヘディングシュートで先制。
これに対して前半43分、CFアトラスもまた素晴らしい形で反撃。ブライアン・ロサノがフリーキックを見事なシュートで壁を超えて、ゴールキーパー:セバスティアン・ソサが動けないゴラッソで同点に追い付いた。
しかしながらアディショナルタイムに、PUMASがペナルティエリア手前でグスタボ・デル・プレテが楔となり、ヒールキックでファン・ディネンノへ折り返し、放ったシュートは相手ディフェンダーにブロックされたが、そのこぼれ球をジオゴ・デ・オリヴェイラが押し込んで、再び逆転。
後半に入って、それまでフリアン・キニョネスと対峙しながらも何度か脚を痛めていたリカルド・ガリンドに代わってパブロ・ベネべンドがそのポジションに入った。後半15分、イゴール・メリタオが右サイドを駆け上がるジオゴ・デ・オリヴェイラへパス。スライディングで阻止しようとしたリカルド・レジェスを振り切り、ゴールキーパーと1対1に。カミロ・バルガスがその進路を妨害したとして、VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)でレビューしたところ、ペナルティーキックの判定に。キッカーはファン・ディネンノでゴール左下角を狙ったが、相手ゴールキーパーの素晴らしいセーブに遭い、失敗に終わった。
ここで両チーム監督による選手起用の指揮が、試合の行方を変えた。後半24分にCFアトラスはそれまで疲弊していた両サイドバックと左サイドハーフの3枚を交代。これに対してPUMASはそれまでイエローカードを1枚貰っていたイゴール・メリタオに代えてサンティアゴ・トリゴスを準備させていたが、後半29分に2枚目のイエローカードを受けて退場処分に。10人となってしまい、それまで攻撃の軸となっていたグスタボ・デル・プレテとジオゴ・デ・オリヴェイラを下げ、サンティアゴ・トリゴスとウリセス・リバスの両ボランチを投入。これで追加点を狙う代わりに、同点とされることを防がざるを得なくなった。
しかしながら、この采配が実ること無く後半41分にゴール前で一瞬の隙を突いて、フリアン・キニョネスがマークに付いていたニコラス・フレイレの裏を取って、ヘスス・ゴメスによるセンタリングを押し込んで同点。ドローによる勝ち点1はそれまでリードしつつ、追加点をを挙げるチャンスをフイにしあと一歩で勝利を手にしていたPUMASにとって、非常に後味が悪い結果となった。次節PUMASはアウェーでここまで3勝2分で首位争いを繰り広げるUANLとの対戦を控える。