Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年後期 第3節 裏話

 

力強い勝利

 

 

相手チームは勝ちに来た。良いサッカーをするチームで、PUMASは何とか危ない場面を凌ぎ、ついに手堅い守備をすることが出来た。

 

 

ラファエル・プエンテ監督の期待を一身に背負った、ジオゴ・デ・オリヴェイラやイゴール・メリタオといった選手たちを見ることが出来るのは、何と幸せなことだろう。忍耐力とハードワークは、ブラジル人選手たちが我々に示してくれたものだ。

 

 

PUMAS加入後、ヘスス・モリーナによる良い初戦だった。クオリティーを持っていて、今日それを我々に示して見せた。このようにプレーを続ければ、我々の生まれつきのボランチとなるだろう。

 

全般的に良い試合だった。このチームがこのフォームを維持し続け、全ての選手たちが自身のリズムでプレーすることが出来れば、もう少し上のレベルを目指せるだろう。

 

冷静に行こう。今日は、この素晴らしい勝利を祝おう。いいぞ、PUMAS!

 

 

今節のフォーメーションも、前節に引き続き4−2−3−1でした。

 

セバスティアン・ソサ、ニコラス・フレイレ(後半29分、サンティアゴ・トリゴス)、アルトゥーロ・オルティス、ホセ・リカルド・ガリンド(後半13分、アレク・アルバレス)、アドリアン・アルドレテ(後半13分、パブロ・ベネべンド)、ヘスス・モリーナ、イゴール・メリタオ(後半24分、セサル・ウエルタ)、グスタボ・デル・プレテ、ジオゴ・デ・オリヴェイラ(後半24分、ウリセス・リバス)、エドゥアルド・サルビオ、ファン・ディネンノ。

 

 

クラブ・レオン攻撃陣のキーマンは、ビクトル・ダビラでした。これをマンツーマンでマークしたのは、前節にボランチにコンバートされたものの、今節本来のセンターバックに戻ったアルトゥーロ・オルティス。試合を通して、ほぼ完璧に抑えました。

 

 

リカルド・ガリンドはこれまでその守備に対して酷評してきましたが、前節対サントス・ラグーナ戦ではパス成功率は100%でチーム第1位でした。今節も試合開始直後に迎えた最初の得点チャンスで、右サイドからペナルティーエリアでボールを待つファン・ディネンノへドンピシャのセンタリング。逆サイドのサイドバックであるアドリアン・アルドレテは、可もなく不可もなしという内容で途中交代。

 

 

後半28分に負傷し、サンティアゴ・トリゴスと交代退場したセンターバックのニコラス・フレイレですが、メディカルスタッフによる診察結果待ちの状況。クラブ・レオンによる唯一の得点を挙げたルーカス・ディ・ヨリオのマンマークで、相手を見失いヒールキックで失点という何とも言えない出来でした。

 

 

今節試合のカギを握ったのは、両ボランチでした。新補強選手として加入したヘスス・モリーナは、試合から離れていたので今回だけでは判断できない部分もありますが、時折存在感を失う場面もあったのは事実。逆に久しぶりのスタメン起用されたイゴール・メリタオは、2点目をアシストするなどそのキャパシティーを示したと言えるでしょう。

 

 

そして今節のMVPとも言える、彼本来のポジションであるTOP下に戻ったグスタボ・デル・プレテ。クラブ・レオンの守備陣による拙いプレーに救われた部分もありましたが、少なくとも加入して2シーズン目を迎えて、漸く愁眉を開くパフォーマンスを発揮。何よりもこれまではエドゥアルド・サルビオが単独で攻撃陣を引っ張っていた印象が強いので、これからは彼がコンビネーションプレーで絡めれば、鬼に金棒でしょう。

 

 

最後にジオゴ・デ・オリヴェイラの先発出場について、開幕戦と前節ではホセ・ゴンザレスやエドガー・アラフィタらに先発出場を譲っていた形でしたが、本来はこのフォーメーションが現時点におけるチームにとってベストな形でしょう。間違いなく攻撃の厚みを増しますし、結果的にチームのエースであるファン・ディネンノの2得点をお膳立てした形にはなりましたが、これまでゴールから遠ざかっていただけにこの複数得点は、間違いなく今後の試合においてプラスへ働くことでしょう。

 

 

全17節で行われるレギュラーシーズンにおいて、ホームゲーム(日程の半分)はリギージャ(プレーオフ)進出圏内とも言える勝ち点24(8勝)を挙げる上でも、勝たなければならない試合になります。万が一強敵相手に取りこぼした場合は、アウェーゲームで勝ち星を挙げることでカバーしない限り、これまでのシーズン同様に進出不可能となります。そういう意味では今節4-1で勝利したことは評価をすべきであるものの、ホームゲームでさらにそう強力でもないクラブ・レオンが相手であったことを考えると、決して油断してはなりません。