さて、いよいよプレーオフ準々勝の1stレグの日がやってきました。
舞台はクラブ・アメリカのホームである、アステカ・スタジアムです。
両チームのウォーミングアップも終わり、選手入場。
スタメンは、こちら。
試合は、前半圧倒的にクラブ・アメリカが押す展開。PUMASは4-3-3のフォーメーションで先日の準々決勝1stレグのような消極的ではないものの、まったく相手陣内奥深くまでえぐるようないつもの攻撃が効果的に出来ないような流れ。
クラブ・アメリカは自慢の攻撃陣である、マイケル・アロージョ、ダーウィン・キンテロ、ルベン・サンブェサらのコンビネーションで再三PUMASゴールを脅かす。 ただ両チームともに激しい当たりによるファールが多く、前半11分のミゲル・サムドゥイオを皮切りに18分にダヴィッド・カブレラ、19分にダリオ・ヴェロンと続々とイエローカードを受ける展開に。
前半20分。相手ファールによるフリーキックを得たPUMASが、ペナルティエリア外の左サイドからハヴィエル・コルテスが蹴ったボールにマティアス・ブリトスがヘディングで合わせたボールがゴールするも、オフサイドの判定(リプレイで見ると、オフサイドではなかったが)に。結局、前半は両チームとも得点なし。そのまま、試合は後半戦へ。
後半6分。カウンターでボールを奪ったPUMASは、右サイドでイスマエル・ソーサがボールをキープ。これをパブロ・アギラールが、スライディングタックルしたファールで2枚目のイエローによる退場処分を受ける。これでクラブ・アメリカが数的不利に陥り、PUMASも本来の攻撃が可能に。
後半17分
イスマエル・ソーサからハヴィエル・コルテス、後半13分からマティアス・ブリトスに代わって出場したダニエル・ルドゥエーニャとペナルティエリア付近で右サイドから細かいパスを繋ぎ、左サイドのフィデル・マルティネスへ。ここからのセンタリングにゴール前で2枚いたFWのうち、ニアサイドのエドワルド・エレラがヘディングで囮になり、その横から合わせたイスマエル・ソーサが待望の先取点。
さらなる悲劇が、クラブ・アメリカを襲う。後半18分にミゲル・サムドゥイオも2枚目のイエローを受け、退場処分に。これでクラブ・アメリカは9人となってしまう。
再びイスマエル・ソーサから、左サイドのフィデル・マルティネスへパス。これをゴール前鋭くえぐってシュートしたボールを相手キーパーのモイセス・ムニョスが弾く。しかし、ゴール前に4枚侵入したPUMASのプレーヤーがこぼれ玉に群がる。ダニエル・ルドゥエーニャがシュートしようとするも届かず、これを後ろから詰めていたヘラルド・アルコバがゴールに突き刺す。2点目。
しかし、PUMASの得点はこれだけで終わらなかった。再び左サイドのフィデル・マルティネスから、中央へセンタリング。これをエドワルド・エレラがヘディングするも、右サイドへ流れる。もう一度拾ったボールを、今度は右サイドからイスマエル・ソーサがセンタリング。今度はエドワルド・エレラがしっかりヘディングで合わせて、3点目。
PUMASサポーター、歓喜の瞬間だった。これまでクラブ・アメリカは何度もプレーオフでPUMASの前に立ちはだかり、苦い思いをさせられ続けてきた。
2013年後期ステージ・プレーオフ準決勝や、記憶に新しいちょうど1年前の2014年前期ステージ・プレーオフ準々決勝でも、1stレグでオリンピック・スタジアムにおいて先勝したにも関わらず、2ndレグで後半31分にゴールを奪われ1-1のスコアであったものの順位表のランクで下であったために惜しくも敗退。
日曜日のオリンピック・スタジアムで行われる2ndレグではまだ何が起こるか?分かりませんが、今までの借りを一気に倍以上にして返して決勝戦に進んでくれることを願います。