Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年前期 第15節 裏話

f:id:ClaudioSuarez:20191030024659j:plain

 

PUMASがリギージャ(プレーオフ)進出圏外にいるということは、ある意味予想外の出来事だ:ミッチェル監督

 

f:id:ClaudioSuarez:20191030024727j:plain


PUMASのホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、現在の勝ち点のまま留まることなく、トーナメントの締め括りに向けてリギージャ(プレーオフ)進出を願うばかりだと述べた。

 

f:id:ClaudioSuarez:20191030024912j:plain

 

PUMASは2019年前期ステージにおける6敗目を喫し、レギュラーシーズン残り4節を残して順位表の第11位に位置しているが、リギージャ(プレーオフ)進出を達成することに自信を持っているミッチェル監督にとって予想外の状況である。

「それは、心配だ。我々にとって(リギージャ進出圏外にいるということは)予想外のことだ。我々は、もう少し上にいるだろうと思っていた。現在のチームが持っている勝ち点に対して、我々はそれを受け入れ、それに向き合い、あらゆる手段を試さなければならない。終わった試合は過去のこととして、残り4試合に我々は勝つオプションがある。」と、トーナメントの締め括りに向けて語った。

 

f:id:ClaudioSuarez:20191030024759j:plain

 

彼はクラブのパフォーマンスが失敗であったと述べることは避け、今シーズンが終わった時点で改めて分析をするために先送りすることを好んだ。しかしながら、力強さの欠如が現在のPUMASが苦労していることを受け入れた。

「その点について、説明することは出来ない。しばしば不安であったり、得点への欲求が我々を緊張させると思う。これは、1TOPもしくは2TOPでプレーをすることとは関係ない。実はサッカーはシンプルであって、どれだけ上手くプレーをしたり提案をしようが正しく評価されなければ無意味だからだ。」と述べた。

 

 

◆ミッチェル監督の采配ならびに各選手たちの出来について

 

f:id:ClaudioSuarez:20191030031723j:plain

今後の観戦予定としては現在住んでいるアグアスカリエンテスから約2時間半の距離にあって、今シーズンにリニューアルされたコレヒドーラ・スタジアムにおけるケレタロFC戦に行って来るつもりですが、一方であまり気が済まないのも事実です。

というわけで、結局アグアスカリエンテスに居たまま、スタジアムへは行きませんでした。現在のPUMASのサッカーを見ていて、これなら見に行きたいなと単純に思わなかったからです。

 

f:id:ClaudioSuarez:20191030032134j:plain

 

前節のスタメンとは打って変わって、再びブライアン・フィゲロアを左サイドハーフに、ファン・パブロ・ヴィゴンをTOP下に据え、右サイドハーフにファン・マヌエル・イトゥルベという布陣。パブロ・バレーラ、ヴィクトル・マルコラ、フェリペ・モラらがベンチスタートでしたが、ブライアン・フィゲロアは完全に伸び悩んでおりプレーに冴えが見られませんでした。一度カテゴリーを下げて、自信を取り戻すなどの工夫が必要ではないか?と思います。

 

f:id:ClaudioSuarez:20191030032721j:plain

 

心配になったのは、完全に左サイドバックのレギュラーを不動のものとし、メキシコ代表にも召集されるようになったアラン・モソがそれまでの輝きを失ってしまい、昨年のホームゲームで見せたようなプレーを全く見せなくなった点です。


 

何が直接の原因であるかは分かりかねますが、ここまでチームのムードメーカーというかイレブンにはっぱをかけるような存在であったのが、そのプレー1つをとってもまるで別人であるかのような精彩を欠く出来で、仮に今後リギージャ(プレーオフ)進出したとしても活躍できるとは思えない内容でした。

 

f:id:ClaudioSuarez:20191030033344j:plain

 

逆サイドのジェイソン・アングロも、後半開始早々にヴィクトル・マルコラと交代させられた通り、まるで役割を果たしていない状況。ダヴィッド・カブレラも、いかにカップ戦でスタメンであったとはいえ、同じ時間帯にフェリペ・モラと交代させられたように、出来云々以前にメキシコサッカー1部リーグで一流の対戦相手と対峙した場合には太刀打ちできないのが現実です。

 

f:id:ClaudioSuarez:20191030033832j:plain

 

残り4節を残して、最低限必要な勝ち点は8。ホームゲームで全勝し、加えてアウェイゲームでもドロー以上が求められるこの状況は、リギージャ(プレーオフ)進出がはるか遠くにかすんで見えると言っても過言ではないし、百歩譲って仮に出れたとしても初戦で敗退するのは目に見えているでしょう。

 

f:id:ClaudioSuarez:20191030034216j:plain

 

こういう状況を生み出した張本人とも言える、ロドリゴ・アレス・デ・パルガ会長の辞任が先週の木曜日に発表されました。後任の候補者にはリーグ優勝をした2004年に首脳陣の一員であった、メキシコの大手通信業者:テレフォノス・デ・メヒコ(西: Teléfonos de México、通称テルメックス)社長や世界最大の食品・飲料会社、Nestlé(ネスレ、正式名称 仏語: Nestlé S.A., 独語: Nestlé AG, 英語: Nestlé Ltd.)の取締役会長など5人の名前が上がっておりますが、願わくばせめて毎シーズン優勝争いを繰り広げられるようなクラブの再興をして欲しいものです。