Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2020年ガーディアンズ リギージャプレビュー

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今シーズンより初めて導入されたレペチャヘ(敗者復活戦)だが、11月21日(土)と22日(日)において、第5位のCFモンテレイが第12位のプエブラFC、第6位のUANLティグレスが第11位のデポルティーボ・トルーカが、第7位のCDグアダラハラが第10位のクルブ・ネカクサ、そして第8位のサントス・ラグーナが第9位のCFパチューカとそれぞれ上位チームのホームゲームで一発勝負の90分間で決着が付かない場合は、ペナルティキック戦で勝者を決定。そこで勝ち上がった4チームが、首位クラブ・レオン、第2位PUMAS、第3位クラブ・アメリカ、第4位クルス・アスルと11月25日(水)と26日(木)にファーストレグ(下位のチームのホームゲーム)、28日(土)と29日(日)にセカンドレグ(上位チームのホームゲーム)のいわゆるリギージャ(プレーオフ)準々決勝を戦い、2試合の合計得点とアウェーゴール数が同じ場合はリーグ戦の順位が上だったチームが勝ち上がる。

 

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PUMASは前節の試合前ウオーミングアップで負傷したアルフレード・タラベラが右恥骨筋の完全な裂傷により全治約4~6週間の見込みで、回復が早くてもリギージャ(プレーオフ)の準決勝から出場可能、前半で途中退場したホアン・バスケスは、右足脹脛の筋肉痛(筋肉が最大限に伸ばされたときに発生する筋肉の緊張)で全治約1週間。これから約10日間のFIFA国際マッチデーのリーグ戦一時中断期間に、例年通りであれば新善試合を組んで試合勘を維持することが多いが、今回は一切練習試合などをしないでクラブ・アカデミー施設でトレーニングを行う予定。むしろ総合順位表の第4位以内を確保したことで、敗者復活戦を経ずに直接リギージャ(プレーオフ)をおまけにセカンドレグをホームゲームで戦えるのは非常に大きい。

 

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最終節にようやくストライカーらしさを発揮したファン・ディネンノは、リーグ戦で計10得点を挙げ得点王ランキングで2得点差の3位に留まったが、以前にチームに所属していたパブロ・バレーラやイグナシオ・マルコーラといったサイドから敵陣の奥深く切り込んで鋭角なセンタリングを供給できる選手たちが相次いで移籍したため、ファン・パブロ・ビゴンやファクンド・ワジェル、もしくは下部組織出身の若手選手であるカルロス・グティエレスら、精度の低いセンタリングでここまでの成績が収められれば、上出来というかむしろ驚きでしかない。リギージャ(プレーオフ)でも相手ディフェンダーによるマークは厳しくなるだろうが、上位進出の鍵はやはり彼とカルロス・ゴンザレスの2人の出来に掛かっている。