Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2018年前期ステージ 選手紹介(DF編)

f:id:ClaudioSuarez:20180712030907j:plain


  

1.アレフレッド・サルディバル(キーパー)

身長:183cm 体重:76.2kg

1990年2月9日生まれ(28歳)

デビュー:2010年8月14日

タイトル:2011年後期ステージ

下部組織出身。ピコリン(アレハンドロ・パラシオス)がチームから去った後、正GKの座をしっかりと確保。ピコリンが怪我で欠場していたシーズンほどの安定感はないものの、やはりここ一番という場面でのセーブにはさすがという部分はある。そのシーズンにおける両センターバック(ダリオ・ヴェロン、ヘラルド・アルコバ)ほどのチームの守備力がない今、チームの中心となってディフェンス陣を盛り立てて欲しいところ。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180915044727j:plain


 

2.アラン・モソ(右サイドバック)

身長:174cm 体重:68kg

1997年4月5日生まれ(21歳)

デビュー:2015年2月4日

下部組織出身。主にカップ戦を中心に出場していたが、リーグ戦でも8試合を経験。今シーズン辺りからさらに出場機会も増えるだろうし、そろそろ目立った活躍をしたいところ。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180915044255j:plain

 

3.アレハンドロ・アリバス(センターバック)

身長:182cm 体重:75kg

1989年5月1日生まれ(29歳)

デビュー:2010年1月3日

2009~2012年ラーヨ・バジェカーノ、2012~2014年CAオサスナ、2014~2015年セビージャFC、2015~2018年デポルティーボ・ラ・コルーニャ、2018年~PUMAS

昨シーズンから加入した、スペイン出身のセンターバック。10年近くリーガエスパニョーラの各チームに所属し、バルサやレアルなど一流クラブとしのぎを削った経験はメキシコリーグに移籍してなお光るものがある。ダリオ・ヴェロンやヘラルド・アルコバが去った後、守備陣を支える両軸としてルイス・キンターナとともに今シーズンも活躍を期待したいところ。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180915044919j:plain


4.ルイス・キンターナ(センターバック)

身長:178m 体重:73kg

1992年2月3日生まれ(26歳)

デビュー:2013年5月5日

タイトル:なし

下部組織出身。メキシコ1部リーグデビューして4年以上が経過。元主将ダリオ・ヴェロンの背番号を引き継ぎ、その熱烈指導の甲斐あってか、漸く守備陣を支える見えない活躍をするようになりつつある。今シーズンも引き続き、アレハンドロ・アリバスとともに牽引して行って欲しいものである。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180915045022j:plain


5.アラン・メンドーサ(左サイドバック)

身長:174cm 体重:77kg

1993年9月28日生まれ(23歳)

デビュー:2012年7月25日

2013~2015年PUMAS(1試合1ゴール)、2015~2016年ヴェナードスFC(ユカタン州メリダ市・2部リーグ、26試合0ゴール)、2016年クルブ・ネカクサ(2部リーグ、16試合0ゴール)、ドラドス・シナロア(5試合2ゴール)

タイトル:2016年メキシコ2部リーグ優勝(クルブ・ネカクサ、ドラドス・シナロア)

下部組織出身。一昨シーズンより古巣に戻り、特にカップ戦などでそれまで揉まれてきた経験を発揮している。サイドを駆け上がって攻撃参加する際の、ロング・ミドルシュートは今シーズンも貴重な得点源となるだろう。さらなる進化を見せて欲しいものだ。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180714025356j:plain

 

18.カルロス・グィテレス・エステファ(右サイドハーフ)

身長:177cm 体重:67.2kg

1999年2月5日生まれ(19歳)

※メキシコ杯・公式ホームページに選手登録有り

 

f:id:ClaudioSuarez:20180915045320j:plain

 

19.パブロ・ハケス(センターバック)

身長:180cm 体重:73kg

1995年9月29日生まれ(22歳)

デビュー:2017年1月15日

タイトル:なし

下部組織出身。ファン・フランシスコ・パレンシア前監督やダヴィッド・パティーニョ現監督に買われ1部リーグデビューしたものの、安定した守備には程遠い出来ですぐに警告などでカードを貰ってしまうのもいただけない。主にカップ戦などが主戦場となるだろうが、そこでも良いプレーが出来ないと、いよいよチームに残留するのも難しくなるだろう。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180714041507j:plain

 

20.イデケル・アルベルト・ドミンゲス(右サイドバック)

身長:171cm 体重:64.5kg

2000年6月2日生まれ(18歳)

デビュー︰2018年2月21日(メキシコ杯)

※メキシコ1部リーグ・公式ホームページに選手登録有り

 

f:id:ClaudioSuarez:20180915045539j:plain

 

21.ロドリゴ・アルマンド・ゴンザレス(センターバック)

身長:183cm 体重:75.3kg

1995年4月12日生まれ(22歳)

デビュー:2015年2月20日

2013~2015年クラブ・アメリカ・ユース、2015~2016年ロボス(プエブラ自治大学=プエブラ州・2部リーグ)、2016年クルブ・アメリカ、2016~2017年ヴェナードスFC(ユカタン州メリダ市・2部リーグ)、2017年~PUMAS

クラブ・アメリカ下部組織出身。2012年国際ユースサッカーin新潟(アンダー17)優勝、2013年国際ユースサッカー・ミルクカップ(北アイルランド、アンダー19)、北京現代国際ユーストーナメント優勝、2015年北中米カリブ海サッカー連盟のアンダー20大会で優勝(6試合出場)などの経歴あり。

 

 

f:id:ClaudioSuarez:20180915045851j:plain

 

24・ホセ・カスティージョ(キーパー)

身長:187cm 体重:82kg

1995年4月7日生まれ(23歳)

デビュー:TOPリーグ戦は未経験(メキシコ3部リーグPUMAS出身)

タイトル:なし

下部組織出身。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180915050024j:plain

 

25.ロサリオ・エンリケ・コタ(左サイドバック)

身長:180cm 体重:70kg

1995年9月12日生まれ(22歳)

デビュー:2015年8月5日

タイトル:なし

2015~2018年クルス・アスル(19試合1得点)、2018年~PUMAS

クルス・アスルの下部組織出身。今シーズンより、チーム入り。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180915060633j:plain


29.ミゲル・アンヘル・フラガ(キーパー)

身長:184cm 体重:83kg

1987年9月3日生まれ(30歳)

デビュー:2005年

2005~2009年CAモナルカス・モレリア、2009~2010年ヴェナードスFC(ユカタン州メリダ市・2部リーグ)、2010年~2011年クラブ・ティフアナ、2011~2013年トロスネサ(ネツァワルコヨトル市・3部リーグ)、2013年デルフィネス(カンペチェ州カルメン市・2部リーグ)、2014年ケレタロFC、2014~2018年CAアトラス、2018年~PUMAS

2017年北中米カリブ海選手権ではメキシコA代表に選出されたこともある、ベテランゴールキーパー。特にキャリア終盤で在籍したCAアトラスでの活躍が、評価されている。アレフレッド・サルディバルとの正ゴールキーパー争いで、お互いに刺激を与えあって欲しいものだ。

メキシコリーグ2018年後期 プレーオフ準々決勝 2ndレグ América 2-1 UNAM

f:id:ClaudioSuarez:20180705024820j:plain

 

クラブ・アメリカはPUMASに対して引導を渡し、準決勝進出を決める

 

f:id:ClaudioSuarez:20180705025032j:plain

 

クラブ・アメリカはアステカ・スタジアムにおいてPUMASに対して2-1で勝利して、引導を引き渡して準決勝進出を決めました。

PUMASの期待は試合前半のたった数分で終わり、憎らしいライバルに対して1stレグ同様両サイドにおけるエラーと集中力不足で敗れ去りました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180705025112j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180705025146j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180705025201j:plain

 

前半開始早々の4分、マティアス・ウリベがルイス・フエンテスからピッチの中央でボールを奪うと、カウンターアタックでジェレミ・メネズとのワンツーの速攻でクラブ・アメリカが先制点を挙げました。

中盤における両チームの争いは激しさを増し、チリ人選手︰マルセロ・ディアスはたった数分の間位にイエローカード2枚を立て続けに受け、前半20分で退場処分に。5ゴールのビハインドを残された9人の選手たちで追いかける展開となりました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180705025235j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180705025258j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180705025319j:plain

  

その中でも奮闘したのは両補強選手であるニコラス・カスティージョとマティアス・アルスティサで、ロングもしくはミドルシュートでアグスティン・マルチェシンが守るゴールマウスをこじ開けようと試みました。

クラブ・アメリカがスコアでは圧倒していましたが、PUMASは彼らのディフェンス陣の穴を突いたスピード溢れる攻撃で対抗しようとしていました。前半終了間際、左サイドからドリブル突破しペナルティーエリア内に侵入したヘスス・ガジャルドは、相手ディフェンダー2枚を交わし アグスティン・マルチェシンをも抜くシュートで同点としました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180705025334j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180705025409j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180705025423j:plain

 

しかしながら後半に入って、PUMASの最優秀選手であったニコラス・カスティージョは25分にエドソン・アルバレスに対してファールを犯して2枚目のイエローカードで退場処分に。

その後ピッチの中央でロングパスを受けたパブロ・バレラがそのまま中央にドリブル突破し、ディフェンダー2人を置き去りにしながらペナルティーエリア左サイドからシュートを試みましたが、辛くも アグスティン・マルチェシンに止められてしまいました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180705025440j:plain

 

後半35分、右サイドからパウル・アギラルがセンタリングしたこぼれ球をペナルティーエリア外からアンドレス・イバルグエンがアルフレード・サルディバルが一歩も動けないシュートで万事休す。スコア合計6-2でクラブ・アメリカがPUMASを倒し、準々決勝進出を決めたのでした。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190102062712j:plain

 

メキシコリーグ2018年後期 プレーオフ準々決勝 1stレグ`UNAM 1-4 América

f:id:ClaudioSuarez:20180504011053j:plain

 

大学都市は、最後に黄色(クラブ・アメリカの色)に染められました。彼らはそれまで辛酸を嘗めさせられてきた宿敵の1チームに対し、2018年後期ステージのプレーオフ準々決勝1stレグで、明確なアイデアを持ち爆発的な攻撃力と相手への敬意を欠いた中盤によって屈辱的な打撃を与えたのでした。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180504013507j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180504011151j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180504011204j:plain

 

クラブ・アメリカのロードローラーのような攻撃は、試合開始早々に右サイドからのセンタリングに頭で合わせたマテウス・ウリベによる先制点から始まりました。その数分後に主審︰ルイス・エンリケ・サンタンデールは、ペナルティーエリア内で競り合った際のリバウンドがルイス・キンタナの手に当たったとしてペナルティーキックを宣告。ジェレミ・メネズがこれを難なく決めて、与えられたチャンスをしっかりモノにしたのでした。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180504013604j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180504013634j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180504013646j:plain

 

クラブ・アメリカは、その後もライバルに対して攻撃の手を緩めることはありませんでした。中盤ではギド・ロドリゲスとマテウス・ウリベの固くクリエイティブなコンビがマルセロ・ディアスを翻弄、対するPUMASはそれらを処理することが出来ませんでした。その間集中力を欠き、オプションもない前線では、ニコラス・カスティージョとアグスティン・マルチェシンが1対1で対峙していたものの、後者に軍配が上がっていました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180504014641j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180504014600j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180504014623j:plain

 

前半終了間際には、ジェレミ・メネズからのパスをマテウス・ウリベが3点目を挙げ、オリンピック・スタジアムは静寂に包まれると同時に、試合半ばにして勝負があった感が強まりました。ちょうどその頃、チームメイトやレフェリーに対して自分の主張をすることに多くのエネルギーを費やしていたニコラス・カスティージョがペナルティーキックを決め、PUMASによる反撃の狼煙を上げたのでした。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180504014658j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180504014720j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180504014737j:plain

 

しかしながらクラブ・アメリカは後半に入ってもその攻撃の手を緩めることなく、ゴールチャンスを逃すことなく、ジェレミ・メネズがダメ押しの4点目を挙げたのでした。クラブ・アメリカは準決勝に向けて完全なる自由なプレーをし、2ndレグを待たずして激しい打撃をPUMASへ与えたのでした。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190102062447j:plain

 

   

2018年後期ステージ リギージャ(プレーオフ)開催概要

f:id:ClaudioSuarez:20180502030700j:plain

 

公式に開催概要が発表されました。

レギュラーシーズン成績

第1位:デポルティーボ・トルーカFC 対 第8位:CAモナルカス・モレリア

第2位:クラブ・アメリカ 対 第7位:プーマス・デ・ラ・UNAM

第3位:CFモンテレイ 対 第6位:クラブ・ティフアナ

第4位:クラブ・サントス・ラグナ 対 第5位:UANLティグレス

 

他の3試合は置いておいて、PUMASは因縁の首都ダービー:対クラブアメリカが準々決勝の相手です。過去19回のリギージャ(プレーオフ)における両者の対戦成績は、4勝10敗5分け。しかもPUMASがレギュラーシーズンで下位であった場合は、全敗とかなり分が悪い状況です。

 

1stレグ:5月2日(水)於:オリンピック・スタジアム 19時半キックオフ
2ndレグ:5月5日(土)於:アステカ・スタジアム 19時キックオフ

ちなみに自分は最終節の試合を見て、PUMASが仮に決勝まで進んだ場合のみ参戦することにしました。何だかんだでイラプアトからメキシコシティは遠いですし、しかも平日はもちろん土曜日も半日仕事なので物理的に厳しいのが主な理由です。

 

現地ではおよそ6割がPUMAS、4割がアメリカといった予想をしており、開幕ダッシュした後スランプに陥ったものの最後の3節における戦いぶり、またリギージャはレギュラーシーズンとは全く異なった勝ち抜き戦であることが主な理由のようです。

 

個人的な見解として、優勝争いが出来る戦力もしくはポテンシャルを持った候補は、デポルティーボ・トルーカFC、クラブ・アメリカ、クラブ・サントス・ラグナそしてUANLティグレスであると思います。先ほど試合前の記者会見が行われました。参加した選手は、アレハンドロ・アリバス、ルイス・フエンテス、そしてヘスス・ガジャルドの3選手です。

 

www.facebook.com

メキシコリーグ2018年後期 第17節 UNAM 1-1 Querétaro

f:id:ClaudioSuarez:20180430152716j:plain

 

PUMASはリギージャ(プレーオフ)進出するために、ホームで苦戦を強いられる

 

f:id:ClaudioSuarez:20180430152837j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180430152902j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180430152930j:plain

 

PUMASは、勝ち点を挙げるという義務とリギージャ(プレーオフ)進出することを確実としました。それもケレタロFCに対して、1-1のドローというドラマチックな形でありましたがそれは十分な結果であり、準々決勝では対戦相手であるクラブ・アメリカが待っています。

PUMASはリギージャ(プレーオフ)進出するために最低限の努力をプレーし、ほとんどその力強さを失ってしまいました。前半15分、マティアス・アルスティサの先制点のおかげで、あとは敗戦という最悪のシナリオだけは免れることのみを気を付けるだけでした。しかしながらドローを避けることは出来ず、キーパー:アルフレッド・サルディヴァルによるペナルティキックのセーブによって、危うく最悪の悲劇とならないで済みました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180430153005j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180430153039j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180430153050j:plain

 

少なくともPUMASサポーターが予想すらしなかった苦戦を強いられた1戦となり、自らの判断で限界ギリギリまで発揮する責任を負わされました。序盤は早い時間帯におけるマティアス・アルスティサが放ったシュートを相手キーパーが弾いたものの先制点となり、残りは本当にドラマチックな展開となりました。

幾つかのチャンスを作ったものの、実際には得点には至りませんでした。両サイドのパブロ・バレラとヘスス・ガジャルドが幾つかのチャンスを演出しましたが、センタリングは効果的ではなく、ニコラス・カスティージョとマティアス・アルスティサはエリア内で無意味に争っていました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180430153108j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180430153119j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180430153135j:plain

 

その後、ケレタロFCはやっと目を覚ましました。後半から出場したエルビン・トレホが、ドローを目指したのです。PUMASは前半の先制点で、かなり満悦していました。 エドソン・プッチはペナルティキックを獲得したものの、キーパー:アルフレッド・サルディヴァルが反応し事なきを得ました。この瞬間、スタジアムはまるで得点を挙げたかのような騒ぎようで、至る所でキーパーに対する賞賛で溢れかえっていました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180430153153j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180430153205j:plain

 

その数分後エルビン・トレホはセンタリングを試みましたが、結果的にそれはシュートとなってボールはゴールネットへ転がりました。その瞬間、スタジアムは静寂に包まれました。その展望は応援するどころではなく、最悪の展開を恐れて騒ぎ始めたのです。

状況をコントロールし打開する代わりに、PUMASは同じ姿勢でプレーをし続けました。反撃することが出来なかったのです。危険なセンタリングやポスト直撃弾など、ケレタロは試合終了直前まで逆転間近に迫りましたが、PUMASは何とかその危機を免れたのでした。リギージャ(プレーオフ)は来週水曜日と目の前にあって、その対戦相手はクラブ・アメリカです。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190102061943j:plain

 

 

メキシコリーグ2018年後期 第17節 裏話

f:id:ClaudioSuarez:20180429155622p:plain

 

リギージャ(プレーオフ)進出争い

 

先ほど、イラプアトからメキシコシティに里帰りしております。
以前にアグアスカリエンテスに住んでいた頃は片道8時間かかりましたが、今回は半分で済むので意外と楽です。

 

さて金、土曜日の最終節における試合結果が出ました。
PUMASは勝つか引き分けで、リギージャ(プレーオフ)進出が決まります。

金曜日に行われたゴールキーパー:アルフレッド・サルディヴァルの最終節プレビュー記者会見を見ていて改めて気が付いたのですが、3シーズンもPUMASはリギージャ(プレーオフ)に進出していないのです。

 

 

上の画像の通り勝てば勝ち点26で第6位となり、第3位のCFモンテレイと1stレグをオリンピック・スタジアム、2ndレグをモンテレイで行われることになります。

引き分ければ勝ち点24で第7位となり、第2位のクラブ・アメリカと1stレグをオリンピック・スタジアム、2ndレグをアステカ・スタジアムで行われることになります。

まずは日付が変わって今日の試合でしっかり結果を出してもらい、平日の1stレグは仕事なのでイラプアトから行けないですが、土日の2ndレグは何とかチケットを確保した上で行けるようにしたいと思います。

ケレタロからイラプアトへ

f:id:ClaudioSuarez:20180426014638j:plain

 

イラプアト (Irapuato) はメキシコ中西部のグアダラハラとケレタロとのほぼ中間にある標高1,730メートルの高地に位置する都市であります。

 

f:id:ClaudioSuarez:20190120113352j:plain

 

1547年2月15日に建設されました。グアナフアト州の第2番目の規模で、2015年の国勢調査によると約574.344人が住んでおり、メキシコで急成長している都市のひとつであります。以前までは苺の産地で有名であったが、ここ数年自動車産業の工場が工業団地を占めるようになり、雇用を創出しております。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180426021228j:plain

 

市内にあるセルヒオ・レオン・チャベス・スタジアムは、1986年 FIFAワールドカップのサブ会場として使用されたスタジアムの1つで、最大収容人数は32,000人です。現在はメキシコ3部リーグのセリエAでプレーをしている、クラブ・イラプアトの本拠地であります。

 

claudiosuarez.hatenablog.com

 

今回とある日系企業に就職して、先日までは事務所のあるケレタロにおりました。

先週末に会社のレクリエーションを兼ねて、ケレタロFC対CFパチューカの試合に招待されました。社員一同のお目当ては、本田圭佑選手です。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180426035613j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180426035629j:plain

 

コレヒドーラ スタジアムへはメキシコへ一番最初に行った1993年頃に一度訪れたことがあったので、今回が2度目でした。当時スタジアムの周りには何もない丘で、とても物寂しかった思い出があります。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180426035655j:plain

 

かつて1986年のワールドカップでグループDの試合会場として使用され、ドイツ対ウルグアイ、ドイツ対スコットランド、ドイツ対デンマーク、およびスペイン対デンマークの予選リーグが行われました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180426040004j:plain

 

ということで話はいろいろ飛びますが、当面は今週からこの工業団地にある某日系企業の工場に勤務することになりました。今週末にはメキシコリーグ2018年後期ステージ最終節がメキシコシティで行われるので、同僚を誘ってオリンピック・スタジアムへ行く予定です。

 

メキシコリーグ2018年後期 第16節 Santos 1-2 UNAM

f:id:ClaudioSuarez:20180424091243j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424091029j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424091054j:plain

 

勢いに乗ったPUMASはスタメンにベストメンバーを揃え、アウェイでサントス・ラグーナに挑みました。

前半からボールを支配したPUMASは5分、ペナルティーエリア外の右サイドからマルセロ・ディアスが壁を超えて地面まで落ちるフリーキックで先制。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424055147j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424055202j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424055214j:plain

 

 その後は相手の攻撃をひたすら耐えたキーパー︰アルフレッド・サルディヴァルの好守もあって、42分ハーフライン右サイドで一度ボールを受けたニコラス・カスティージョが中央にいたマティアス・アルスティサへ叩いて、すぐさま反転ダッシュのワンツーで抜け出し相手キーパー︰ホナタン・オロスコの左脇を抜くシュートで追加点。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424091341j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424055235j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424055249j:plain

 

前半をそのまま折り返した後半、今度はサントス・ラグーナの反撃が待っていました。12分にはカーボベルデ代表のリーグ得点王争いTOPを走る、ジャニニー・タバレスのシュートをアルフレッド・サルディヴァルがセーブ。32分には、フリオ・セサル・フルチのヘディングも好守。このまま攻勢は続き、33分左サイドのコーナーキックからカルロス・イスキエルドスが中央でこぼれ球にすぐさま反応し、強烈なシュートで1-2。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424091520j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424091609j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424091457j:plain

 

これでそれまで静まり返っていたスタンドも急に盛り上がり、追いつけ追い越せムードになったもの、時すでに遅し。PUMASはこの連勝で一気に、勝ち点差1でひしめき合うリギージャ(プレーオフ)進出争いの一角に入り込んだのでありました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424091408j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424091157j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424054004j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190102061706j:plain

ケレタロに一時的移住

f:id:ClaudioSuarez:20180418071503j:plain

 

だいぶ更新が滞りましたが、まずはメキシコにおいて生活をするために働かなければならなかったため、当面はメキシコシティで就職活動に専念しておりました。

 

今回の就職先は事務所がケレタロにあるため、とりあえず移住し翌週からは工場を転々としながら現場監督をすることになりました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180418064708j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180418064723j:plain

続きを読む

メキシコリーグ2018年後期 第15節 UNAM 4-2 Puebla

f:id:ClaudioSuarez:20180424045246j:plain

 

さてここからは観戦記ではなく、今シーズンの試合結果を記録として残していきます。8節連続勝ち星なしという、大スランプは漸くここでホームにおける白星という形で終止符が打たれました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424045340j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424045401j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424045616j:plain

 

PUMASの攻撃の鍵は、両サイドバックでした。右サイドのパブロ・バレラが相手ディフェンダーの股抜きして放ったシュートは、ゴールキーパー︰ニコラス・ビコニスの偉大なセーブで惜しくもゴールポスト直撃。そのこぼれ球を押し込むだけであった左サイドのヘスス・ガジャルドは、相手ディフェンダー︰アンデルソン・サンタマリアのブロックにより阻まれました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424045652j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424045735j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424045756j:plain

 

しかしながらこのチャンスの後、PUMASは相手ゴールを脅かすチャンスを作れなかった。パス回しすることが難しくなり、相手ゴールに近づいてもミスを犯しました。プエブラがスペースを潰し、カウンターアタックを狙っていたからです。前半30分ダヴィッド・パティーニョ監督は、早くもプランを修正せざるを得なくなりました。ケヴィン・エスカミージャが負傷退場し、その穴をマウロ・フォルミカが埋めることになったからです。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424045829j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424045855j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424045914j:plain

 

プエブラは相手ディフェンダーのミスを利用して、先制することに成功しました。前半40分見た目にはPUMASがボールをコントロールしていたエリアで、右サイドからのエリア中央へのセンタリングに、シュートをし損ねてこぼれたボールをルーカス・カヴァリーニがアルフレッド・サルディヴァルの股抜きしてボールをネット奥に流し込んだのです。しかしそのすぐ5分後に相手のスローイングから奪ったボールをマティアス・アルスティサが右サイドのパブロ・バレラに叩き、上がってきたマルセロ・ディアスがエリア左サイドで相手ディフェンダーの裏に回ったニコラス・カスティージョへセンタリングし、飛び出したキーパーをも交わしてPUMASは同点に追い付きました。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424045936j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424045955j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424050204j:plain


後半に入って、すかさずPUMASは逆転に成功しました。ペナルティーエリア外左サイドからヘスス・ガジャルドのセンタリングに、3枚いた一番ファーサイドにいたマティアス・アルスティサがヘディングで合わせたのでした。3点目が見えたように思えた後半30分ダニエル・ゲレーロに浴びせた強烈なタックルで、マウロ・フォルミカが一発退場処分。その直後に左サイドからのセンタリングをルーカス・カヴァリーニが、クロス気味にヘディングを決め再び同点に。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424050040j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424050111j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424050142j:plain

 
試合はそれまでとはガラリと一転して、プエブラがボールを支配しPUMASがカウンターアタックを狙う展開になりました。しかしプエブラは作り出したチャンスを活かしきれませんでした。ルーカス・カヴァリーニのシュートはポストに阻まれ、アレハンドロ・チュマセロのシュートはアルフレッド・サルディヴァルの正面を突きました。逆にPUMASは後半40分、コーナーキックを利用して作ったチャンスをニコラス・カスティージョが相手キーパーが交わしきれないシュートで逆転。更にその10分後、今度は左サイドのパブロ・バレラから受けたボールを相手キーパーとの1対1を制して、ダメ押し弾のハットトリック。リギージャ(プレーオフ)進出圏内が見えてきたのでした。

 

f:id:ClaudioSuarez:20180424050240j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424050304j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20180424050315j:plain

f:id:ClaudioSuarez:20190102061225j:plain