PUMASサポーターたちの決勝戦1stレグ敗退への受け止め
一方的であった1stレグの試合結果を、現地のPUMASサポーターたちはいったいどのように受け止めているのでしょうか?
俺たちは、ここにいる。いつもお前にエネルギーを注入する奴らが。
どこであっても、どんな形であっても、いつでも。
でも、いつでもお前と一緒だ。愛、情熱とPUMAS。
何故なら頭はブッ飛んじまってるんだ。
対峙するために、プレー毎に恐れずにリスクを冒せ。
俺はリーグ王者になって欲しいんだ!
とまぁ、何てポジティブなんだろうと思うくらい2ndレグでの逆転に燃えているようです。これで本当に逆転してリーグ王者になってしまったら、自分は後で相当現地に応援に行けなかったことを悔やむだろうなぁと思うくらいに。
何故ならばこのPUMASというチームには、過去のプレーオフで何度も大逆転を演じてきた歴史があるからです。それも1stレグをアウェイで大敗した後に、ホームのオリンピック・スタジアムでひっくり返すという。
あのウーゴ・サンチェス監督がチームを率いてメキシコサッカー1部リーグが2ステージになる前の1990-1991年にリーグ優勝して以来、初めて前・後期優勝を果たした後の2009年に奇しくも今回プレーオフで対戦しているティグレスの監督であるPUMASのOB(90-91年に選手として優勝した)リカルド・フェレッティがチームの指揮を取った後期ステージ。対する相手は準々決勝1stレグをアウェイで2-0と敗れ勢いに乗っている、2014年W杯時にメキシコ代表監督であったミゲル・エレラ率いるエストディアンテス・テコス。
2013年シーズンまでPUMASの中心選手であったヘウ・チアパス(現チアパス)、マルティン・ブラヴォー(現シナロア・ドラドス)や先日までメキシコ代表ゴール・キーパーであった当時テコスのヘスス・コロナ(現クルス・アスル)らがスタメンで出場しています。0-0で折り返した後半1分、今でもプレーしているダンテ・ロペスが先制点。満員に膨れ上がったオリンピック・スタジアムが、にわかに爆発し始めます。 そして膠着気味であった試合が一気にPUMASのペースになる40分、ファン・フランシスコ・パレンシアがペナルティエリア外の左サイドから右足一閃のゴラッソ。これでスタンドは完全にお祭り騒ぎになります。とどめは後半終了間際。そのパレンシアがゴール前ふわっと浮かしたスルーパスに、左サイドから走り込んだダヴィッド・トレド。こうして、PUMAS6度目のリーグ優勝への道が幕開けたのです。
これだけではありません。現ギジェルモ・ヴァスケス監督が率いて7度目のリーグ優勝を成し遂げた、2011年シーズン後期ステージ。同じくプレーオフ準々決勝において1stレグをアウェイのモンテレイで3-1で敗れて迎えた2ndレグ。
前半6分に現在はクラブ・レオンに移籍したエフライン・ヴェラルデが右サイドから上がったセンタリングを豪快にダイビングヘッドで先制点。そして後半28分、ハヴィエル・コルテスによる右サイドのコーナーキックに合わせたのはルイス・フエンテス。その喜びをバック転で表すシーンは、彼の代名詞でもあります。
今回はいったい、どんな結末が待っているのでしょうか??いつもの日曜日に行われるPUMASのホームゲームは正午キックオフですが、このプレーオフ決勝戦2ndレグは、夜8時30分(日本時間の12月14日月曜日午前11時30分)キックオフです。ちなみにPUMASが最後にこの夜のホームゲームをプレーしたのは,今シーズンリーグ首位の座を固めるきっかけとなった第4節にアトラスを5-0で破った試合です。