CFアトラスがオリンピック・スタジアムで、ロスタイムにPUMASに追い付く
2019年後期ステージ第3節対PUMAS戦・後半46分CFアトラスが、ファン・パブロ・ヴィゴンのゴールで2-2のドロー
メキシコシティに冷たいセンセーションが走った。それはただ今冬の真っ只中で、まるでベッドの中でくるまっているところをたたき起こされるようなものだった。オリンピック・スタジアムで行われたPUMAS対CFアトラス戦は、リギージャ(プレーオフ)へ進出する中長期的な期待と可能性を維持する上で、勝ち点3を上げることが義務付けられていた。少しずつ差してきた日差しは、ビジターが2-2のドローで勝ち点1を拾うことに有利に働いた。
時にサッカーは、不公平で残酷なスポーツである。PUMASは2,3名の代替え選手たちをスタメンで起用、10代の2人がスポットライトを浴びた。ディエゴ・ロサレスが左サイドバック、ブライアン・フィゲロアがフェリペ・モラの後方でTOP下でそれぞれ出場した。下部組織出身選手を起用するのはクラブの歴史的な精髄であるにもかかわらず、若手選手たちを優先するのはいささか妙であった。
切迫した負傷者や疑問を抱えるスタメン選手たちを前に与えられた可能性は、彼ら若手選手たちやクラブ自身に対して有益なはずであった。キックオフから4分経過した時、ブライアン・フィゲロアがフェリペ・モラへパスをしようとしたが、CFアトラス守備陣はその攻撃をミスなく最小限に抑え、両チームによる調整を難しくした。一方で、ディエゴ・ロサレスはもっと地味であった。
ストップウォッチは進み両チームともにチャンスを作れないまま、前半22分ヴィクトル・マルコラがピッチの上における膠着状態を破った。マルティン・ロドリゲスへ得点チャンスが生まれるエリアへスルーパスを出したが、パスが弱くゴールラインまで届かず相手ディフェンダーにとって容易くカットされた。
しかしこのスポーツは、言わばリベンジの応酬である。その数分後に同じくヴィクトル・マルコラが、CFアトラス陣内でフリーキックを蹴った。レフェリーはハンドによるファウルの宣告するのが少々遅れたが、フリーキックのホイッスルが鳴った後ボールは見事なカーブを描きゴールに吸い込まれた。申し分のない、先制点。PUMASイレブンの士気が一気に上がった。
前半33分、全てがよりしっかりと見えた。フェリペ・モラがパブロ・バレーラによる正確なセンタリングを、ホセ・エルナンデスが守るCFアトラスゴールの右サイドをヘディングシュートで突き刺した。オリンピック・スタジアムが、喜びで爆発した。PUMASにとって、良い日になりそうであった。
今のチームにとってダヴィッド・パティ―ニョ監督のサッカー:リードしたまま試合を終え、そのリードを拡げることを理解することに、非常に手間が掛かっている。昨シーズン、このような状況は数少なくなかった。それがあってか、ダヴィッド・パティ―ニョ監督は手を打った。ダヴィッド・カブレラとファン・マヌエル・イトゥルベをピッチへ送り、中盤におけるアドバンテージと攻撃の枚数を増やした。
オリンピック・スタジアムとPUMASにとって、後半はとても苦労している。CFアトラスに対して前半に相手の勢いを削ぎ、後半になってそれがいつの間にか消える。後半15分、CFアトラスはファン・ヴィゴンのゴールによって点差を1に詰めた。これによって、試合の行方が分からなくなってきた。PUMASは、悪夢を打ち払おうとした。
試合は進みホームチームは助かったかに見えたのは、アルフレッド・サルディヴァルが何度も窮地を救ったからだ。PUMASは、今シーズン初めての価値ある勝利を収めたかに見えた。しかし、それは叶わなかった。CFアトラスはまたもやファン・ヴィゴンの得点によって追い付き、PUMASにとって痛々しいドローをもたらした。