ＰＵＭＡＳがデポルティーボ・トルーカをファン・イグナシオ・ディネンノの２得点で制し、新たなリーグ戦レギュラーシーズンの首位に
ＰＵＭＡＳがデポルティーボ・トルーカのホームスタジアムで３−２で勝利し、トーナメントの開幕ダッシュを決定づける
その機能、得点とスタッツにおいて、Ｐｕｍａｓは明らかに２０２０年後期ステージの最優秀チームだ。第６節を消化して、無敗。そして今、ネメシオ・ディエス・スタジアムで、未だホームゲーム未勝利のデポルティーボ・トルーカ相手に３−２で力強い勝利を収めた。この結果、Ｐｕｍａｓは勝ち点１４に到達し、新たに今シーズン首位へと躍り出た。対するデポルティーボ・トルーカはホームゲーム２敗目を喫し、勝ち点６のままである。
ホセ・マヌエル・デ・ラ・トーレ監督は前節と同じイレブンをスタメンに起用、ルイス・エルナンデスを右サイドへ配置し、エマヌエル・ジグリオッティを攻撃の軸として据えた。無敗のＰｕｍａｓは前節まで順位表第２位を維持していた同じスタメンを起用、パワフルな攻撃陣を擁しながらも、ビジターとして２分けで未勝利という布陣であった。もちろん沢山のチャンスを作り、絶望させないような打ち合いの試合が戦前から予想された。そしてデポルティーボ・トルーカは、キックオフしてから直ちに相手ゴールを目指し先制点を挙げた。
デポルティーボ・トルーカはボールを回しながら、後方へフィードしアドリアン・モラからホナタン・マイダナ、そしてルイス・エルナンデスがいきなりロングフィードで前線へセンタリングパスを送り、Ｐｕｍａｓ守備陣を混乱に陥れた。最前線で抜け出したのは、アレクシス・カネロとエマヌエル・ジグリオッティ。カネロがスルーしたところを完全にフリーになっていたジグリオッティが最後は押し込んで先制。この早い時間帯におけるゴールは、その後両チームの休みなくコンスタントにチャンスを作り、得点を奪い合う試合へと展開した。
前半７分、セバスチャン・サウセドが左サイドからパワフルなシュートを放ったが、相手ゴールキーパー：アルフレード・タラベラの両手に収まった。少しずつＰｕｍａｓがボールの支配率を高めながら、デポルティーボ・トルーカを押し始めた前半３１分、ペナルティーエリア内でマルコ・ガルシアが最初に追いついたボールを後から遅れてタックルしたレオナルド・フェルナンデスが倒してしまい、ファール。ペナルティーキックとなり、これをパブロ・バレーラが冷静にゴールキーパーの裏を掻いて同点弾。
これでさらにインテンシティが戻ったデポルティーボ・トルーカは前半３４分、ゴール前でキーパーと１対１になったフェリペ・パルドが最後はアルフレッド・サルディヴァルに制された。前半３７分、デポルティーボ・トルーカが再びリードを奪う。右サイドからフェリペ・パルドが崩し切り、アレクシス・カネロへ送ったセンタリングをディフェンダーが弾いたボールへ再びレオナルド・フェルナンデスが今シーズン４得点目となる逆転ゴールで２−１とした。
後半に入ってＰｕｍａｓは今シーズンの補強選手：ファン・イグナシオ・ディネンノをピッチへ投入。直ちに同点弾、そしてさらには逆転弾まで決めて見せた。その前にデポルティーボ・トルーカは、ダメ押しとなる３点目を挙げるチャンスがあった。後半５分、レオナルド・フェルナンデスがペナルティーエリア内でボールを受け、ディフェンダーを抜いてシュート。しかしながら、アルフレッド・サルディヴァルがこれを左足でこれを弾いてピンチを救った。
その後、新たなチャンスを掴む。アドリアン・モラがヘディングシュートを放ち、サルディヴァルがこれをパンチングで防ぎ、これをエマヌエル・ジグリオッティが一度空振りした後に放ったシュートは、ゴールポストを直撃。さらにこのこぼれ球をアレクシス・カネロがパワフルなシュートしたが、スタンドへ飛び込む結末となった。Ｐｕｍａｓが同点に追いついたのは後半１３分、パブロ・バレーラとマルコ・ガルシアの２人が右サイドで得たフリーキックから、前者がフェイントした後に後者が蹴ったファーサイドのセンタリングをファン・ディネンノがその長身を活かして放ったヘディングシュートは、見事に逆サイドのゴールネットに突き刺さった。
さらに後半２４分、今度はカルロス・ゴンザレスがペナルティーエリア内で反転して受けたボールをシュート。これは相手ゴールキーパー：アルフレード・タラベラが防いだ。そして後半２５分、左サイドから送ったセンタリングを中央で合わせたのは、またしてもファン・ディネンノ。この完璧なシュートには、さすがにタラベラも為す術もなく遂に３−２と逆転。打ち合いとなった乱戦を最後に制したのは、Ｐｕｍａｓであった。
