Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第16節 UNAM 1-1 Tigres UANL

 

UANLティグレスとアンドレ・ジニャクが、オリンピック・スタジアムにおいてアディショナルタイムにPUMASから勝利を奪う

 

 

PUMASはUANLティグレスと引き分け、少なくとも白星不足によるこれ以上の出血を止めた

 

 

PUMASは危機に陥っている中で何とか連敗を食い止めたが、何にも勝ち取っておらず、あとほんの少しでUANLティグレス相手に勝ち点3を挙げるところまで行ったものの、それを達成することが出来なかった。最終的に両者によるドローはこれまでの危機を食い止めたが、戦前に予想されていたものではなかった。少し落ち着きを取り戻したが、もちろんディフェンス面における修正は出来なかった。

 

 

PUMASのプランは序盤から明確で、ディフェンス面におけるこれ以上の失点を防ぎたかった。先週の日曜日(対サントス・ラグーナ戦)の結果を鑑みて、アンドレス・リリーニ監督は5バックシステムを選択。相手チームは特に前線において、最もダメージを与えるクラブの1つであった。こうしてPUMASは基本に戻って、監督はチームの守備構築。ホセ・カイセドを5バックの前(中盤)に配置したためチームは強化され、監督の狙いはアンドレ・ピエール・ジニャクとそのチームメイトとの間にスペースを与えたくないというものだった。

 

 

守備陣の努力は最大限に発揮されるところから完全なる緊張感を求め、ゴールキーパー:ヒル・アラカラのポジションからボールを可能な限り遠くに置き、そこからオフェンス陣による攻撃を組み立てた。こういう背景のもと試合はUANLティグレスが主導権を握ったが、PUMASがスペースを与えなかったので一進一退の攻防となった。何度か主要選手たちがゴール付近まで近づいたが、明確な得点チャンスを作れず、その際にはヒル・アラカラが数回にわたってセーブをし、それ以外の場面では5バックの守備陣による網に引っ掛かった。

 

 

PUMASのゲームプランは失点をゼロに抑えることであったので、UANLティグレスが一方的に攻め立てたがその攻撃は効果的ではなく、何度かの場面において自信と明晰さを欠いた。前半は盛り上がりに欠け、PUMASは試合の中で生き残っていた。後半の立ち上がりにPUMASは、UANLティグレスに対して衝撃を与えた。

 

 

後半2分、ペナルティーエリアの左サイドでボールを受けたファン・ディネンノは、ファーポストへ向けて放ったシュートはポストに当たりつつも、ゴールネットを揺らせた。PUMASの緊張感は緩んだが、UANLティグレスが全力で前線にボールを集中させたので、今度は耐え忍ぶ場面が続くことになった。

 

 

PUMASによる我慢比べの様相を呈しつつも、ファン・ディネンノが2点目を挙げる絶好機に放ったシュートは、惜しくもゴールをすり抜けていった。PUMASは予定通りのプランで守備陣による緊張を維持し、スペースを塞いでピッチにおいて全力を尽くしたが、アディショナルタイムにおけるアンドレ・ピエール・ジニャクによるヘディングシュートは彼らから勝利を奪った。そして今、次節の対CDグアダラハラ戦に向けて頭を切り替えている。