試合後半最後の得点で、UANLティグレスがオリンピック・スタジアムにおいてPUMASに逆転勝ち
ニコラス・ロペスとアンドレ・ピエール・ジニャクの得点で、UANLティグレスが今シーズン初勝利
PUMASは、それまで見ていた夢から目が覚めた。それはUANLティグレスがオリンピック・スタジアムにアウェーで訪れ、ほんの僅かな攻撃によって1-2で破ったからである。PUMASは前半31分、ヘロニモ・ロドリゲスの得点で先制。しかし後半34分、ニコラス・ロペスの得点で追い付き、そしてアディショナルタイムにはアンドレ・ピエール・ジニャクが勝利をもたらすペナルティーキックを決めた。この敗北にもかかわらず、PUMASは総合順位表第3位で勝ち点6のまま。今シーズン初勝利を挙げたUANLティグレスは、第11位に浮上した。
試合の主審:オスカル・メヒアの笛が鳴った僅か5分後、ニコラス・ロペスによる先制チャンスに冷や汗をかかされたPUMASは、ペナルティーエリア内における危険を避けるために懸命なクリアをした。このエキサイティングなスタートの後、PUMASとUANLティグレスはボールを手に入れるための激しい戦いを繰り広げた。ボールは一方のサイドからもう一方のサイドへと移動し、試合を退屈なスコアレスドローの展開に変えた。この頑強なアタッシュケース のような扉を開けるのは、たった1つのミスもしくはある種の天才技しかないように思われた。そして、それが起こったのである。前半31分、ヘロニモ・ロドリゲスの周りに生まれたほんの隙間を見取ったファビオ・アルバレスは、そこを目掛けて素晴らしいスルーパスを供給。これをトラップしたロドリゲスは、正面に対峙したナウエル・グスマンの脇をすり抜けるシュート。オリンピック・スタジアムはゴールの歓声とベンチの反対側に陣取るサポーター:レーベルの創立24周年を祝う叫びが入り混じったお祭り騒ぎとなった。
このゴールの後、PUMASは「目覚め」、更に得点差を拡げようとしたが、相手ゴールキーパー:ナウエル・グスマンとゴールポストは、救世主としてそれを阻んだ。コーナーキックの後、UANLティグレスのディフェンス陣はボールを正しくクリアできず、ポストに直撃したシュートを放ったディオゴ・デ・オリベイラに翻弄され、PUMASはゴールへ殺到し続けた。後半に入って不利なスコアで、UANLティグレスの監督:ミゲル・エレラは元PUMASの選手だったカルロス・ゴンザレスとフアン・パブロ・ビゴンを投入したが、オリンピック・スタジアムから沸いたブーイングの嵐を巻き起こし、それだけでは試合の流れを変えることが出来なかった。試合終了の10分前、PUMASゴール前における一連のリバウンドから、ニコラス・ロペスはそのこぼれ球を中央から押し込んで漸く同点に追い付いた。
オリンピック・スタジアムにおけるこの決闘は同点のまま終わるかと思われたが、議論を醸し出すプレーによってPUMASに対するペナルティーキックが宣告され、それはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってレビューされることとなった。この試合それまでほとんど参加していなかったンドレ・ピエール・ジニャクがキッカーとなり、相手ゴールキーパー:アルフレード・タラベラの守るゴール右ポストに強力なシュートを放ち、これで逆転。UANLティグレスが死闘を制して、勝ち点3を挙げたのであった。