Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年前期 第12節 裏話

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我々の選手たちは、今日PUMASのジャージに恥じないプレーをした:ミッチェル監督

 

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PUMASの監督は、この試合彼が指揮権を執ってベストゲームの1つであることを強調した

 

無失点で首位のチーム相手に完勝した内容は、PUMASにとって2019年前期ステージ・ベストゲームの1つだった。ミッチェル監督の要求の1つに、クラブに重くのしかかっている暗雲(昨シーズンのリギージャで大敗したこと)を振り払うことだった。今日選手たちがそれを示してくれたことで、彼は興奮を隠せなかった。

「これは、選手たちへの素晴らしいメッセージだ。何故ならば、選手たちは時々PUMASのジャージでプレーをするのが複雑であるかのようだったからだ。我々の選手たちは、今日PUMASのジャージに恥じないプレーをして、このトーナメントでリギージャ(プレーオフ)進出するための唯一の選択肢は、このようにプレーすることだと示した。」と、述べた。

 

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ファン・マヌエル・イトゥルベが今シーズン2度目のスタメン起用で、監督は彼にとってフィジカルトレーニングの欠如があることを再び示した。

「チームプレーをしなければならないのは事実であるが、彼は他の選手たちとの違いを生み出し、そのドリブル突破やパワフルなシュートを止めるのが難しい選手だ。惜しむらくはもう少しだけフィジカル的に良くなればベストだ。試合が終わったとき、彼は半生半死のようだった。」と、述べた。

 

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勝ち点17でリギージャ(プレーオフ)進出圏内へ突入する勝利に、ミッチェル監督は今日、ピッチで起こったことをさらに増長するために、選手たちにメッセージを伝えた。

「我々コーチ陣は選手たちに多くのことを要求し、時に彼らはより多くの答えを出してくれる。プレーをするそのインテンシティ、その意図とその欲求は彼らに反映する。今日彼らは素晴らしい試合をプレーをして、そうすることで監督による采配の見栄えが良くなる。」

 

 
◆もう1敗も許さないホームゲームで、首位のチーム相手に完封

 

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試合前からリーグ最優秀オフェンス陣(サントス・ラグーナ、全12節で26得点)対最優秀ディフェンス陣(PUMAS、全12節で9失点)の戦いであるとマスコミは囃し立てていました。確かに最少失点を誇っていますが、ここ一番の試合(例えば、対UANLティグレス戦やクラブ・アメリカ戦など)で決定力を発揮出来ていない(リーグワースト5の12得点)のも事実です。加えてアウェイゲームの成績が冴えない(ホームゲーム:3勝1敗1分け、アウェイゲーム:1勝3敗1分け)のも、弱点の1つであります。

 

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戦前に今シーズン・フォーメーションで触れたように、今シーズンのサントス・ラグーナは第5節のアウェイゲーム対クルブ・ネカクサ戦で守備の要であるマテウス・ドリアがその前の試合で退場処分のため、欠場したという明確な理由がありました。もう1つPUMASが今節勝利した大きな要因であると思われるのは、ダブルヘッダー週であった第11、12節でPUMASのみ試合が無く休養できたのに対してサントス・ラグーナは連戦で臨んだということ。それが直接の原因であるかどうかは別にして、この試合サントス・ラグーナは今シーズンの戦いぶりが影を潜めたような攻撃陣の不振が目に付きました。確かに2013年以来オリンピック・スタジアムで未勝利というデータはありましたが、それを差し引いても当日の天候は小雨、メキシコシティの高地もあまりハンディキャップになるとは思えませんでした。

 

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いずれにしても泣いても笑っても、残り7試合でホームゲーム2試合とアウェイゲーム5試合。リギージャ(プレーオフ)進出圏内のボーダーラインと呼ばれる勝ち点26まで、あと9=3勝もしくは2勝3分けが必要な状況で、残るホームゲームは対クラブ・レオン戦、対CFアトラス戦とFCファレス戦、アウェイゲームは対CDグアダラハラ戦、対FCケレタロ戦、対CFプエブラ戦、そして対CFパチューカ戦。ホームゲームは全勝すれば、初めてリギージャ(プレーオフ)進出可能になると言えます。個人的に平日の水曜日に行われるメキシコ杯アトレティコ・サンルイス戦と土曜日に行われるリーグ戦第13節対CDグアダラハラ戦には、それぞれ生観戦する予定です。

メキシコリーグ2019年前期 第12節 UNAM 2-0 Santos

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PUMASがサントス・ラグーナを倒し、リギージャ(プレーオフ)進出圏内へ突入

 

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カルロス・ゴンザレスとダヴィッド・カブレラが、ホナタン・エマヌエル・オロスコが守るゴールからPUMASの勝利に貢献する得点をし、得失点差で総合順位表の第8位へ

 

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メキシコメキシコサッカー1部リーグにおいて何かを示すそうとする場合、スタッツが常に最良のパラメーターにはならない。どんなことでも起き得る。PUMASはサントス・ラグーナをオリンピック・スタジアムにおいて迎え撃ち、戦前不利だという予想に対して勝利を挙げた。PUMASはカルロス・ゴンザレスとダヴィッド・カブレラのゴールでリーグ首位のチームを上回り、勝ち点17に到達しリギージャ(プレーオフ)進出圏内である第8位に得失点差で返り咲いた。リーグで最も目立たない攻撃陣を持つPUMASは、ホナタン・エマヌエル・オロスコが守るゴールから得点を得るチャンスを奪った。

 

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前半4分、左サイドからのワンツーでディフェンダー2人を置き去りにしたブリアン・ロサノがパスを直接放ったシュートは、アルフレッド・サルディヴァルが僅かに手で逸らして最初のピンチを逃れた。カルロス・ゴンザレスがそのお返しとして放ったシュートは、ホナタン・オロスコからかなり離れた位置へ逸れた。その数分後、サントス・ラグーナはアルフレッド・サルディヴァルの拙い飛び出しで先制するチャンスを掴んだが、ジェイソン・アングロがウリセス・リバスへのクリアで事なきを得た。

 

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サントス・ラグーナが試合の主導権を握り、セカンドボールを優位に奪った。マテウス・ドリアがシュートを狙っていたコーナーキックは、ウリセス・リバスが放ったロングシュートと共にゴールエリアからゴールバー上へ外れた。PUMASは前半10分過ぎにファン・マヌエル・イトゥルベが放ったパワフルなシュートで最初のチャンスを得たが、ホナタン・オロスコにセーブされた。

 

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前半25分、サントス・ラグーナはフリオ・セサル・フルチのセンタリングでPUMAS陣内で一定の包囲を維持したが、アルフレッド・サルディヴァルがジャンピングでそれを制した。試合は、少しずつPUMASが主導権を奪い返した。前半半ば過ぎ、パブロ・バレーラがピッチのスリークォーターから抜け出して、フリーになったヴィクトル・マルコラへパスをしたが、シュートのタイミングが合わずボールはそのままゴールポスト脇へ逸れた。前半終了間際にはファン・パブロ・ヴィゴンがヘディングシュートを放ったが、ホナタン・オロスコに抑えられた。

 

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後半に入って、PUMASはさらにインテンシブを増した。ファン・マヌエル・イトゥルベとカルロス・ゴンザレスが相手にダメージを与えようと追い付いてフィニッシュをしようとスピードを上げたが、ボールは遠くへ外れホナタン・オロスコに抑えられた。PUMASはペナルティエリア外から強烈なシュートを放ったが、ホナタン・オロスコの素早い対応でパンチングされ、こぼれ球をカルロス・ゴンザレスがヘディングで合わせたがボールはゴールの角度に近すぎ、非常に良い攻撃であったがわずかに正確性を欠いた。

 

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後半15分、左サイドからブリアン・ロサノがちょうど前節ファン・マヌエル・イトゥルベが対クルス・アスル戦で放ったようなループ気味のシュートを打ったが、ボールはゴールバー上を掠めていった。後半25分、PUMASは必死に抵抗を続け、漸くその報いを得た。ファン・マヌエル・イトゥルベからのパスを受けたカルロス・ゴンザレスがディフェンダーをスピードで制し、放った左足のダイレクトシュートはマークに付いていたマテウス・ドリアの足に当たって、待ち構えていたホナタン・オロスコの逆サイドに決まった。

 

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そこからリーグ最優秀オフェンスを誇るサントス・ラグーナは攻撃が滞り、全くらしさを見せなくなった。唯一ドローにする決定機だったのは、後半40分にエドゥアルド・アギーレが左サイドからシュートを押し込もうとした場面であったが、アラン・モソの懸命な守備にによって防がれた。

 

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PUMASは、ロスタイムにペナルティエリア内でマルティン・ロドリゲスへのタックルによってペナルティキックを獲得。これをダヴィッド・カブレラが冷静に決め、勝負あり。今節のサプライズとなった結果は、第7節以来となるリギージャ(プレーオフ)進出圏内へ返り咲いた。

 

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メキシコリーグ2019年前期 第12節 プレビュー

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我々が可能性のあるチームであるのは事実だ:ミッチェル監督

 

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「高いレベルのライバルチームに対して、誰よりも劣っていなかった先例がある。我々は、常に同じ考え方ですべてのライバルチームに立ち向かう準備をする。」と、PUMASのホセ・ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、今度の日曜日にオリンピック・スタジアムにおいて行われる対サントス・ラグーナ戦に向けて述べた。

 

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毎週定例の記者会見で、PUMASはリギージャ(プレーオフ)へ進出する可能性があると強調した。

「残り8節である勝ち点に到達する必要があり、それらに到達してリギージャ(プレーオフ)へ進出するのに十分なレベルがあると考えている。そして我々がリギージャ(プレーオフ)へ進出するとき、状況は異なるだろう。なぜならそこでは平等性がはるかに大きく、サプライズはそれほど多くないからだ。」

 

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試合におけるフォーメーションの変更について尋ねられると、こう指摘した。

「今まで多くのフォーメーションでプレーをしてきたし、試合中にも多くの修正をしてきた。すべての人に好みのために意見があることを理解している。私ができるのは、仕事を続けることだけだ。」

 

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直近の試合だった対クルス・アスル戦について、こう述べた。

「前半は非常に気に入ったし、後半は気に入らなかった。前半だけ見ればドローに値しなかっただろうが、サッカーは時にこういうことがあるものだ。」

 

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最後にここまでの結果のバランスについて、

「我々は良い傾向にある。勝ち点の部分では、やや良くなる可能性がある。なぜならば、対UANLティグレス戦のような試合で勝ち点を挙げられなかったからだ。対クラブ・ティファナ戦でも、そうだった。しかし結局はレギュラリティのコンペであり、最後にはそこにいなければならない。」

 

サントス・ラグーナの今シーズン・フォーメーション

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それでは、今節の対戦相手︰サントス・ラグーナのフォーメーションについて。

 

リーグ優勝6回、一昨シーズンのリーグ王者。そして、今シーズンにおいてメキシコメキシコサッカー1部リーグで1番良いサッカーを展開しているチームです。これまでに喫した1敗は、同じく良いサッカーをしているクルブ・ネカクサ相手にアウェイゲームで、さらに守備の要であるマテウス・ドリアがその前の試合で退場処分のため、欠場したという明確な理由があります。2分けのうちの1試合も同じく良いサッカーをしているクラブ・レオン相手にアウェイゲームにおける結果であり、今シーズン最もリーグ優勝に近い存在であると言えるでしょう。

 

まずは、今シーズンここまでの結果。

現在のところ、7勝1敗2分けで勝ち点23の首位です。

 

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注目すべき選手は、アルゼンチン出身で過去にメキシコ1部リーグ・ベストイレブンにも2度選ばれたフリオ・セサル・フルチ(現在8得点で、リーグ得点王)、クラブ・アメリカからウルグアイ1部リーグのナシオナル・モンテビデオを経て、現在に至るウルグアイ代表︰ブリアン・アベリノ・ロサノ、リーグ・アンのオリンピック・マルセイユやリーガエスパニョーラのグラナダCF、トルコ1部リーグのイェニ・マラティヤスポルなどで活躍したブラジル人ディフェンダー:マテウス・ドリア、CAリーベルプレートでデビューし、ハンガリー1部リーグのフェレンツヴァーロシュTCから移籍したウルグアイ代表のミッドフィルダー:フェルナンド・ゴリアランなどです。

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メキシコリーグ2019年前期 第10節 裏話2

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ミッチェル監督は、ドローの結果に満足

 

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PUMASは、また息を吹き返した。一週間前のアステカ・スタジアムにおけるドローを、再びオリンピック・スタジアムにおける対クルス・アスル戦で再現した。ロスタイム寸前までリードされていて、ペナルティエリア外からのロングシュートで、クルス・アスルから勝ち点1をもぎ取った。

 

直近の2試合で勝利を挙げなかったまでも、PUMASのミッチェル監督はドローの結果に満足していた。彼は、クルス・アスルのような金満チームと競争することは決して簡単ではないことを強調した。

 

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「クラブ・アメリカやクルス・アスルのようなチームとのドローは、良い結果だ。今日、我々は複雑な状況にあった。非常に良い前半の後、追い掛ける展開だったという事実は、非常に骨が折れた。後半30分にダヴィッド・カブレラが交代出場した後は、ボールをより支配出来たしそれが状況を変えた。私のチームの犠牲と逆転した後の勢いは、ドローに見合う結果だった。」と、コメントした。

 

彼はスタメンにカルロス・ゴンザレスとフェリペ・モラ、さらにフォワードでありながらサイドハーフとしてコンバートされたブライアン・メンドーサを起用した。それら運きについて質問されたとき、彼はすべてに理由があると告白した。同時にダヴィッド・カブレラの存在が、ホームゲームで勝ち点1をもぎ取るために不可欠であったこと。そして、彼ら自身の闘志を強調した。

 

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「監督は、そんなに馬鹿ではない。チームにメリットとダメージを与える状況を見る。今日は2TOPではなく、3TOPのフォーメーションでプレーをした。同点ゴールを挙げてから、チームの勢いは相手チームを上回った。選手たちの闘志を見つけなければならなかった。そういう選手たちを評価しなければならない。最後の15分間は形成逆転し、良い結果である勝ち点1を挙げられた。」と、締め括った。

 

 

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試合前にも書いたように、ダービーマッチ並みの観客でオリンピック・スタジアムはPUMASの勝利を待ち焦がれていました。ペベテロという選手たちのベンチと反対側のスタンドに陣取るサポーター『ラ・レーベル』は、クラブ創設65周年を祝う巨大な垂れ幕を用意して、選手たちの奮起を促しました。

 

 

今節の舞台裏側ダイジェスト動画を見ると、その応援の熱狂ぶりに涙腺が緩くなるぐらいのサポートでした。そもそもホームゲームで勝ち点3が必須の試合で、いくらミッチェル監督が言うように戦力の違いあろうが、ドローという結果で満足して果たしていいんだろうか?と単純に思います。

 

  前回(2013年)に住んでいた際に、サポーター仲間が誕生日をお祝いする手荒い儀式を受けた時、あまりに重量級の友人たちが階段の欄干から降ってきてギックリ腰気味になり、スタジアムの救護室で手当てを受けてその足でトラルパンの当時住んでいた家まで車で送ってくれたマリオという友人がいます。

 

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最近スタジアムへ行くたびに以前とは違うタイプの友人たちが増え、日本人だから目新しく接する興味本位の輩が多い反面、当時と何ら変わりのない交流をしてくれる仲間も片方でいることを再認識しました。「お前は、オリンピック・スタジアムで一番有名な日本人だ。」とみんなが言いますが、こちらが求めているのはそんな上っ面の交流ではなく、生涯を通して裏表なく付き合ってくれる親友なのです。

 

試合後に最近いつも立ち寄るようにしている、ミルトンがオーナーであるサンアンヘルのレストランで楽しく食事。さらに帰りの飛行機が最終便(22時発)だったので、そのままマリオの家へ彼の彼女らと行って、3~4時間他愛のない話をしていました。しかし自分にとっては良い暇つぶしになったと同時に、改めて彼の人柄の良さや変わりない付き合いをしてくれることを認識しました。

 

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次回はもう少し時間を取って、彼らとセントロ辺りのホテルを宿泊予約してすぐ近くにあるカンティーナ(クラシックスタイルのバーの総称)で彼らとの語らいを楽しみながら、心地よいひと時を過ごしてみようかな?と思っています。それが、本来自分がメキシコへ改めて戻った目的なのかもしれないなと感じた1日でした。

メキシコリーグ2019年前期 第10節 UNAM 1-1 Cruz Azul

 

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PUMASは、ホームゲームでクルス・アスルに対してドローを拾う

 

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PUMASはクルス・アスルに対して、引き続き未勝利。得点者は、ホナタン・ロドリゲスとファン・マヌエル・イトゥルベ。

 

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クルス・アスルはどんな状況であろうが、オリンピック・スタジアムでプレーをするたびに快適さを感じる。リーグスカップで対UANLティグレス戦の決勝で挙げた勝利でやる気が漲っており、リーグ戦の前節にCDティブロネス・ロホス・デ・ベラクルスにアウェイゲームでスコアレスドローに終わった後味の悪さを忘れ、ホナタン・ロドリゲスによるゴールで先制。PUMASは、ロスタイム寸前にファン・マヌエル・イトゥルベのゴールによって何とかドローに持ち込んだ。ピッチの両チームにとって、複雑な1-1というスコアだった。

 

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勝ち点13でホームゲームを迎えたPUMASは、さらにもう一つのドローを重ねた。対するクルス・アスルは、これで勝ち点12となった。この結果2004年から続く両チームの対戦は、12勝2敗3分けとなった。この15年でPUMASがホームゲームで2勝のみという、毎回試合をするたびに圧倒的な優位を数字で示している。ジェイソン・アングロとアラン・モソによる両サイドへの攻撃は力強さを欠き、PUMASにとって難しい試合の始まりとなった。パブロ・セサル・アギラルのマンマークに逢ったカルロス・ゴンザレスへのセンタリングは、ほとんど繋がらなかった。

 

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パブロ・アギラルは後半終了間際にヴィクトル・マルコラへスライディングタックルで足を踏みつけたファール以外は、ペナルティエリア内で数々のボールをクリアしたりして前半のクルス・アスルの最大の功労者だった。 フェリペ・モラと衝突し、治療のために去らなければならなかったとき、その存在はよりクローズアップされた。カルロス・ゴンザレスはそのタイミングを利用して、前半30分にもう一人のセンターバック:イゴール・リチノフスキーとの競り合いに勝ちゴール前でフリーになったが、フィニッシュを誤り相手ゴールキーパー:ホセ・デ・ヘスス・コロナがそのボールを抑えた。

 

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クルス・アスルはオリンピック・スタジアムにその姿を見せるたびに堂々とプレーをし、やりたかったサッカーをしたが勝ち点3を挙げるには至らなかった。最初のチャンスが訪れたのは前半22分、パブロ・アギラルのシュートがPUMASディフェンダーに当たり、そのリバウンドボールを拾ったホナタン・ロドリゲスが放ったシュートは、ゴールポスト直撃。そしてもう一つのチャンスだったのは、フリーキックからミルトン・カラグリオがホナタン・ロドリゲスを狙ったセンタリングは惜しくも外れた。

前半終了間際にも両チームは得点を狙ったが、ラファエル・バカの放った強烈なシュートはアルフレッド・サルディヴァルに止められ、ニコラス・フレイレが放ったヘディングシュートは大きく外れた。

 

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後半に入ってロベルト・シボルディ監督は、チームを活性化を狙ってロベルト・アルバラドに代えてエリアス・エルナンデスを投入。その効果は3分後に、すぐ現れた。ペナルティエリアへ侵入しようとドリブル突破し、ホナタン・ロドリゲスへのパスから正確なシュートで先制。さらに8分後には自身による連続得点かと思われたシーンがあったが、アルフレッド・サルディヴァルによって防がれた。

 

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そこからクルス・アスルが完全に試合の主導権を握り、エリアス・エルナンデスから受けたパスをペナルティエリア中央からミルトン・カラグリオのヘディングシュートは、僅かにゴールポストを掠めるなどの幾つかの得点チャンスを得た。後半14分、少し遅れてミッチェル監督がブライアン・メンドーサとジェイソン・アングロを下げて、パブロ・バレーラとファン・マヌエル・イトゥルベを投入。ここから漸くPUMASが、カルロス・ゴンザレスが力強いシュートを放つような攻撃を出来るようになった。後半20分、ヨシマル・ヨトゥンからのセンタリングを受けたフリオ・セサル・ドミンゲスが右サイドから近距離で放ったヘディングシュートは、アルフレッド・サルディヴァルによって防がれた。

 

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後半30分にオルベリン・ピネダに代わって出場したエドガル・メンデスはその7分後にホスエ・ミサエル・ドミンゲスから受けたパスから、ペナルティエリアの左サイドからシュートを放ったが、PUMAS守備陣による懸命のディフェンスに追加点を免れた。

 

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クルス・アスルの勝利で終わったかと思われた後半42分、ファン・マヌエル・イトゥルベがペナルティエリア外からルーズボールを拾い、本人曰くセンタリングを挙げたつもりだったボールは、相手ゴールキーパー:ヘスス・コロナの目測を誤るミスもあって、PUMASサポーターを熱狂させる同点弾となった。スコアはそのまま、試合終了。PUMASは勝ち点1を拾い、リギージャ(プレーオフ)に進出圏から遠ざかることを免れた。クルス・アスルは、リーグ戦5試合連続未勝利となった。

 

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メキシコリーグ2019年前期 第10節 裏話

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クルス・アスルは、メキシコシティが本拠地のライバルチームです。前節に対戦したクラブ・アメリカと同じですが、歴史的に強いライバル関係にあるものの、この対戦は厳密にはダービーマッチではありません。とは言え、メキシコメキシコサッカー1部リーグの4大クラブ(CDグアダラハラ、クラブ・アメリカ、PUMAS、クルス・アスル=今まで一度も2部リーグへ降格したことがない)と言われており、それに伴いサポーターの数も多いため、毎回ダービーマッチ並に観客が入る1戦となります。

 

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 自分がこのブログを更新するようになって約4年になりますが、メキシコに住んでいた時期や日本に住んでいた時期も含めて、対クルス・アスル戦の最近の成績はあまり芳しくありません。その中で1番心に強く残っている1戦が、2017年1月15日にオリンピック・スタジアムにおいて行われた試合です。当時はその2年前に日本へ帰国しており、インターネットの中継で翌日16日の早朝3時頃のことでした。さらにそのシーズン、生まれ故郷のチリ1部リーグでデビューし、ブンデスリーガやセリエAに移籍した後再び母国へ戻り、ウニベルシダ・カトリカで活躍していたチリ代表ストライカー:ニコラス・カスティージョが、PUMASへ移籍した最初のシーズンでした。

 

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そのホームゲーム初戦で、見事メキシコメキシコサッカー1部リーグにおける初得点を記録。そのゴールが、また素晴らしいゴラッソでした。前半両チームとも得点なしで迎えた、後半19分。左サイドからのロングスローインを太股でトラップ、そのままダイレクトで放ったシュートは、オリンピック・スタジアムにおけるPUMASサポーターへの挨拶代わりの1発となったのでした。と、同時に自分にとってはこの日誕生日を迎えて、何よりのプレゼントとなったのは言うまでもありません。あまりの衝撃と同時にアナウンサーによる絶妙な実況で、不覚ながら涙ぐんでいました。

 

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さて話は戻りますが、今シーズンから毎週日曜日に仕事が入ることが多く、日曜日の正午キックオフであるPUMASのホームゲームを生で観戦をする機会が少なくなっていました。幸いにも今週末は現場における作業が無くなり、メキシコシティへ里帰りすることが可能になりました。残りのホームゲームは、5試合。順位表の上位を占めている、サントス・ラグーナやクラブ・レオンが対戦相手なので、最低でも4勝しなければリギージャ(プレーオフ)に進出することが難しくなる状況。逆に言えば、今節の対クルス・アスル戦で万が一敗戦するようなことがあれば、今シーズンは実質的に終わると言っても過言ではないでしょう。

 

クルス・アスルの今シーズン・フォーメーション

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それでは、今節の対戦相手︰クルス・アスルのフォーメーションについて。

 

リーグ優勝8回、特徴は1997年後期ステージ以降、21年間もリーグ優勝から遠ざかっている点です。最後にリギージャ(プレーオフ)決勝進出したのは2013年後期ステージの対クラブ・アメリカ戦で元PUMASの監督でもあったギジェルモ・ヴァスケスが率いるチームでした。


まずは、今シーズンここまでの結果。ちなみにサントス・ラグーナを率いて2018年後期ステージでリーグ優勝した、ロベルト・ダンテ・シボルディ監督の最初のシーズン(前節より新監督に就任)です。特記事項として、以前までホームスタジアムであったアスル・スタジアムが移転・新設のため、今シーズンからクラブ・アメリカとホームスタジアムとしてアステカ・スタジアムを共用しています。

 

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現在のところ、2勝2敗5分けで勝ち点11の第13位です。

 

注目すべき選手は、クラブ・ティファナやCFアトラスでプレーをしていた元アルゼンチン代表のミルトン・カラグリオ、ウルグアイ代表のフォワードで以前にサントス・ラグーナでリーグ優勝を経験しているホナタン・ハビエル・ロドリゲス、ペルー代表のミッドフィルダーで以前にスウェーデン1部リーグのマルメFFやMLSのオーランド・シティSCで活躍していたビクトル・ヨシマル・ヨトゥンなどです。

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今週の日曜日に対戦するクルス・アスルは、偉大なチームだ:ミッチェル監督

 

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「我々は、クルス・アスルがスランプに陥っているとは見ていない、むしろ偉大なチームであり、日曜日のホームゲームではそういう相手として対戦する。もしマークを怠れば、ダメージを与えるような十分なレベルを持った選手たちがいる。とにかく我々は、我々のサッカーをすることに集中して、我々がしたい試合をする。」

と、今週の日曜日にオリンピック・スタジアムにおいて対戦するクルス・アスル戦について述べた。

 

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週定例の記者会見で、彼はクルス・アスルが危険なライバルであると強調した。

「クルス・アスルは、非常に良いチームだ。とても良いサッカー選手たちがいて、偉大なチーム。そういうチームは、常に順位表の上位にいなければならない。自信喪失した不規則な過程を踏んでいるが、間違いなく直ぐに立て直して来るだろう。」

 

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片方でリーグ戦の直近の試合、対クラブ・アメリカ戦について語った。

「首都ダービーでは、良いことも悪いこともあった。トレーニングと週のアプローチが日曜日に反映されることを常に期待している。しかし、90分間に計画したことを実行することは非常に困難だ。理論は一つのことであり、実践は時には別のものだ。 しかし、我々は常に改善を目指している。」

「我々は、毎日改善の過程にいる。常に必要としていることを理解するために、さまざまなゲームシステムで多くの異なる状況を探し、選手たちの良い瞬間を利用しようとトライする。」と、説明した。

 

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そしてフォーメーションシステムを変更するかどうか尋ねられたとき、彼は答えた。

「多くの試合で4-3-3のフォーメーションでプレーをしてきた。多くの得点チャンスを得てきたが、それを決められなかった。ホームゲームで良い試合をするたびに、多くのことを生み出し、成功していないが議論もしていない。意見が尊重され、礼儀正しく、不適格ではないことを条件に、我々はすべての議論に門戸を開いている。いずれにしても、私はそれらが内部のものであることを好む。 議論はまったく心配しないが、チームを改善するためであることが条件だ。」

「場合によっては2TOP、または3TOP、時には1TOPで戦ってきた。カップ戦やプレシーズンマッチで2TOPを採用したが、非常に効果的ではなかった。このチームの大きな問題や大きな特長は、ゲームシステムだけにあるとは思わない。」

 

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最後に本日のトレーニングで個別メニューをこなしていた、パブロ・バレーラとブライアン・メンドーサを週末の試合で起用するつもりだと発表した。

「先週パブロ・バレーラは何か膝の違和感を訴えていたので、起用したくなかった。もし今の状態が保てれば、2人とも明日か木曜日には通常メニューでトレーニングを行い、日曜日の対クルス・アスル戦で起用する。」

 

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PUMASのミッチェル監督は、クラブ・アメリカとのドローは良い後味を残さないと述べた

 

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ミゲル・ゴンザレス“ミッチェル”監督は、クラブ・アメリカとのドローで全く満足するところがなかった

 

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アステカ・スタジアムにおける複雑な状況下で勝ち点1は獲得したものの、PUMASのミッチェル監督はチームはもっと出来たと考えていた。セバスティアン・コルドバの1発レッドカードによる退場で生じた数的有利を活かし、勝ち点3を挙げられなかったからだ。

「試合の大部分において、ボールを支配しながらコントロールすることが出来ていた。2,3度明らかなチャンスがあった。後半の立ち上がりに、ほんの少しだけ相手へのマークを怠たったが、苦労しながらもそこからチャンスを維持出来ていた。本当に最後のラストパスを失敗し、試合を決めきるためのほんの少しの平静を保てなかった。クラブ・アメリカは彼らの時間帯にそれを狙って、決めきった。個人的に、納得がいかない結果だ。」

 

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彼はチームがこのトーナメントにおいて、最後のラストパスとフィニッシュを決めきることに手を焼いていて、それが結果に反映していると考えている。

「我々は、ほんの少し奥深い攻撃と精度を欠いた。それをコントロールしていたなら、間違いなく結果は内容だけでなく得点はもっと良かっただろう。」

 

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見た目イライラしていて、また自分自身で擁護するように言った。

「PUMASのサポーターに対しては、ノーコメントだ。」

ドローに対して、彼は彼のための選手たちであることを示唆した。

 

 

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今シーズンにおけるクラブ・アメリカのフォーメーションについてこれまでの試合分は既に掲載しましたが、この試合4-4-2で臨んでいました。試合前に予想したものに対して、少し違っていたのはボランチがフェルナンド・ゴンサレス。セバスティアン・コルドバがTOP下ではなく左サイドハーフ、フォワードがロヘル・マルティネスとエンリ・ホスエ・マルティンの2TOPという形。基本的に4-2-3-1だったのをこの形にしたのは中盤を厚くして、特に両サイドから奥深い攻撃を仕掛けて得点力のある2人にセンタリングを上げる狙いがあったように思います。

 

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事実、前半早々にセバスティアン・コルドバが退場する前まで、クラブ・アメリカの両サイドハーフに対して、PUMAS守備陣はほとんどマークに付けられない状態が非常に多く見受けられました。逆に言えば、セバスティアン・コルドバが退場していなければ相当な失点をしていた可能性が高かったと思います。もう一つ注目していたのは、ベンチメンバー。ジョバニ・ドス・サントスは予想通り、負傷が癒えて途中出場。そして新補強選手のフェデェリコ・ヴィーニャスとリチャルド・サンチェス。特に前者は交代出場した直後に、メキシコメキシコサッカー1部リーグ初得点となる貴重な先制点を挙げました。

 

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PUMASのスタメンで注目であった右サイドハーフですが、ミッチェル監督は思い切って前節決勝点をマークした下部組織出身選手:ブライアン・メンドーサをスタメン起用しました。メキシコサッカー1部リーグにおける経験の少なさを露呈する場面が試合全体を通して多く見受けられましたが、結果的に先制された直後に同点弾を叩き込んでおり、采配は間違っていなかったことになります。試合の終盤には足がつってしまい、後半43分にフェリペ・モラと交代しましたが、良い経験を積んだのは間違いないですしチームの武器となって、今後も得点力不足である攻撃陣を支えてくれることでしょう。

 

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逆に今後の課題として数的有利を活かせなかった最大の原因は、やはり両サイドからの奥深い攻撃が出来なかったことに尽きると思います。おそらく今現在のチームでそれが出来るのはパブロ・バレーラぐらいしかいないでしょう。少し気の早い話になりますが、来季の補強で一番重点を置くべきポイントになると思います。試合の翌週に行われたトレーニングでは、パブロ・バレーラもブライアン・メンドーサも個別メニューをこなしているようなので、改めて次節ホームゲームで期待しています。