Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2020年後期 第9節 PUMAS 3-3 América

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クラブ・アメリカがPUMASから勝利を放ったくる

 

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第9節におけるドラマティックな試合。クラブ・アメリカがオリンピック・スタジアムでドローをもぎ取る。エンリ・マルティンがアディショナルタイムに同点弾。

 

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PUMASとクラブ・アメリカが3−3で引き分ける、ドラマティックな試合。ニコラス・フレイレによるヘディングシュート、ビクトル・マルコーラとファン・ディネンノによるシュートでPUMASが勝利を挙げるかと思われたが、クラブ・アメリカはレオナルド・スアレスやフェデリコ・ビニャス、そしてエンリ・マルティンのアディショナルタイムの同点弾。そう、感動が止まらない試合は、最後にクレイジーな幕引きとなった。

 

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試合は、キックオフから激しい内容となった。クラブ・アメリカによる最初の警告は前半3分、フェデリコ・ビニャスがゴール前のリバウンドを押し込んだが、オフサイドの判定となった。PUMASの番となった前半8分、右サイドのビクトル・マルコーラによるコーナーキックからニコラス・フレイレがペナルティエリア中央からヘディングで押し込み、先制。

 

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しかし早い時間帯にリードを奪ったPUMASに、危険信号が灯る。マルコ・ガルシアを襲った足の痛みはプレーを続けることが叶わず、ミッチェル監督は元クラブ・アメリカの選手だったレオネル・ロペスをボランチのポジションに投入したのであった。不利な状況に慣れているクラブ・アメリカはセバスティアン・コルドバやフェデリコ・ビニャスの危険なシュートでPUMASゴールを脅かし始め、前半30分に得たフリーキックからレオナルド・スアレスが直接叩き込んで同点。アルフレッド・サルディヴァルは一歩も動けなかった。

 

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PUMASはそのままリードを奪い返しに出た。2本のコーナーキックから、最初にパブロ・バレーラがロングシュートを放ったがゴールを逸れた。同じようにホアン・バスケスがヘディングシュートで合わせたが、ゴールバーの上を超えていった。ハーフタイム前にはアラン・モソがパブロ・バレーラとのコンビネーションでセンタリングを上げたが、これはクラブ・アメリカのゴールキーパー:ギジェルモ・オチョアにその意図を読まれて抑えられた。

 

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後半に入って、PUMASは前線における攻撃を回復させた。ペナルティエリア内のセンタリングを相手ディフェンダー:パウル・アギラルに高さで競り勝ったファン・ディネンノのヘディングシュートはゴールポスト右横へ正確に向かい、オチョアが何とか必死に抑えた。PUMASの執拗な攻撃は続いたが、ゴールには至らなかった。ディネンノは続いてシュートを撃ったが、これも相手キーパーの早い反応で抑えられ、リバウンドを拾われるのを防ぐ余裕があった。

 

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後半15分、クラブ・アメリカの指揮官:ミゲル・エレラが動いた。セバスティアン・コルドバを下げて、今シーズン初めに他クラブへの移籍を噂され陣容から外されていたロヘル・マルティネスを初出場させたのだ。後半25分アラン・モソがボールを拾い、そのまま持ち込もうとしたが、これはクラブ・アメリカ守備陣に阻まれた。その直後、ゴールまでニコラス・フレイレとボール回しをしていたゴールキーパー:アルフレッド・サルディヴァルが一瞬の隙をフェデリコ・ビニャスに突かれ、ボールを奪われてそのまま押し込まれた。

 

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このままクラブ・アメリカに敗れてしまうのかと思われた後半37分、PUMASはハーフライン付近でボール回しをしながら、オフサイドトラップをかいくぐってゴール前に走り込んだビクトル・マルコーラに山なりのセンタリング。これを走りながら胸トラップして、そのままシュートで同点。

 

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その2分後、今度は相手のカウンターアタックを右サイドへ防いだアラン・モソが、そのままハーフライン付近まで3人に囲まれながら突破。これを叩いて送ったセンタリングをペナルティエリア左サイドまで走り込んだファン・ディネンノが、最後はゴールキーパーとの1対1を制してついに逆転。

 

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ホームチームが勝ち点3を挙げたかと思われたアディショナルタイムに、コーナーキックからペナルティエリア中央でエンリ・マルティンがアンドレス・イニエストラと競り合ったボールをヘディングシュートで同点。一時はそのヘディングが直後に腕に当たってハンドかという疑惑も生まれたが、肩に当たっただけということで試合はそのまま終わったのであった。

 

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メキシコリーグ2020年後期 第9節 プレビュー

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とにかく勝たなければならない:アルフレッド・サルディヴァル

「我々は、持っている全てを出し切らなければならない。勝つ為に必要なことは何でもしなければならない。内容ではなくて、結果が重要なんだ。首都ダービーについて語られているが、一方でこの試合が無二のものだと分かっている。重要なことは、ホームゲームで勝つこと。そして、相手にそれを思い知らせることだ。」

 

「あれ(メキシコリーグ2018年前期 プレーオフ準決勝 2ndレグ América 6-1)から1年半が経った。それを今、乗り越えなければならない。サッカー選手は、過ちとともには生きていけない。犯した失敗は、受け止めなければならない。自分にとって、それがキーポイントだった。それを真摯に受け止めて、乗り越える。それ以外は無い。失敗をすることを止めることは出来ないが、それを少なくするように努力する。そこから始めなければならない。全ての試合を勝つ為にプレーをしなければならない。トーナメントが我々次第であるために、ホームゲームはサポーターが応援してくれる。」

 

「我々は勝たなければならない。過去の経緯は自分には関係ない。もうここから、歴史を変えたいんだ。今日から我々が将来について話すとき、過去の経緯は彼らにとって苦痛であり、常に我々にとってアドバンテージとなる。 我々は勝ちたい、そして良いサッカーをしたいと思っている。前向きに考えなければ、それを出来る可能性は低くなるんだ。」

 

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勢いを取り戻すための一戦だ:カルロス・ゴンザレス

 

「君を後押しするために、非常に重要なゲームだ。我々全員をやる気にさせるゲームであるし、勝ちたい。相手チームがどうであれ我々の責任は明確であり、ホームゲームで勝ち点3を挙げなければならない。この試合が、チームを上位に引き上げるものであることを認識している。もし上位に位置したいのであれば、我々はこの類の試合に勝ち、何らかの形で自信を持たなければならない。」

 

「すべての試合は別物だから、もう終わったことだ。我々はもう一度、闘志とは?勢いとはどういうものであるか?を示さなければならない。そして、相手チームよりも良い試合をしたい。最良のシナリオは、我々のサポーターによって応援される状況であって、監督が求めるすべての指示に従って勝ち点3を挙げることだ。」

 

「クラブ・アメリカの選手たちに負傷者が多いのは、我々にとってアドバンテージではない。我々は誰がプレーをしても、勝ちに行く義務がある。試合日時の変更は、重要では無い。これは首都ダービーであって、どんな曜日の何時に行われようが、試合開始からスイッチを入れなければならない。」

 

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後期ステージ第9節でPUMASはクラブ・アメリカに勝利する:ファビオ・アルバレス

 

「良い感じで来ているよ。直近2試合の結果は我々が望んでいたようなものではなかったが、首都ダービーは別だ。この連敗を止めるための相手であって、常に勝ちたいが故にプレッシャーはどちらにもある。連敗中ではあるが、これまでの連勝街道に戻りたい。」

 

「我々は各相手チームが少しずつ自分たちのことをリスペクトし始めているのに気付いていて、我々のプレースタイルを知っていると思う。対モナルカス・モレリア戦は完敗であったし、相手が一枚上だった。前節は3−0で負けるような試合ではなかったと思うが、結果は大敗だった。良い試合をしていたが、イエローカード2枚で退場処分と先制されたペナルティキックで全ては終わってしまった。」

 

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オリンピック・スタジアムはPUMASの要塞だ:アンドレス・イニエストラ

 

「PUMASにとってホームゲームが日曜日の正午であることが我々にとって有利だと言われるが、ナイトゲームでも良い結果を出している。相手チームに我々のホームでプレーをしていると感じさせ、勝つために手段を講じて相手にプレッシャーを掛けるんだ。ダービーマッチは勝つための試合で、どうのようにとか何分に得点を挙げようが構わない。試合におけるアイデアを背く必要はないが、ここでは勝たなければならない。」

 

「ヨーロッパへプレーをしに出ていった各クラブの下部組織出身選手たちはメキシコ人であり、そこで彼らプレーをしているのは自分にとって誇りであって、良いサッカーをしていると思う。どこから出て行こうがそんなことは重要ではなく、出ていくこと自体が重要だと思う。日曜日の正午にプレーすることが何であるかをよく知っていて、それは我々にとって強みになる可能性があるが、ナイトゲームはフィジカル的なものと暑さがさほどではないという理由で良い試合が出来ると信じている。」

 

首都ダービーにおける10のトリビア

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 ◆首都ダービーでプレーをしたことがある、パラグアイ人選手は誰でしょうか?

シルビオ・トラレス(2014〜2016年)、ダリオ・ベロン(2010〜2017年)、ダンテ・ロペス(2008〜2011、2013〜2016年)、ロビン・ラミレス(2012〜2014年)、カルロス・ゴンザレス(2018〜)

 

◆これまで通算何試合、首都ダービーがリーグ戦、リギージャ(プレーオフ)で行われたでしょうか?

138試合

 

 

◆首都ダービーにおけるPUMASの得点王は誰でしょうか?

ヘスス・オラルデ(1992〜2000年、230試合83得点のうち8得点)

 

◆最も多くの首都ダービーの試合が行われたスタジアムはどこでしょうか?

オリンピック・スタジアム

 

  

 

◆首都ダービーで得点を挙げたことのあるアカプルコ(太平洋岸のゲレーロ州にあるリゾート都市)出身のPUMASの選手は、誰でしょうか?

ホルへ・カンポス

 

◆首都ダービーをプレーしたことのある、ヨーロッパ出身の3選手は誰でしょうか?

アブラアム・ゴンサレス(2016〜2018年)、アレハンドロ・アリバス(2017〜2019年)、サウール・ベルホン(2016〜2017年)=全てスペイン出身

 

◆首都ダービーでプレーをしたことのある、あだ名が動物である選手は誰でしょうか?

コブラ(ブリアン・メンドサ)、ロボ=ウルフ(アンドレス・イニエストラ)、ポジョ=チキン(アルフレッド・サルディヴァル)

 

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◆最後にPUMASとクラブ・アメリカの選手たちが、グラウンド以外の場所で対面したのはどこでしょうか?

2019年前期ステージ第9節の首都ダービーに向けて、戦前に記憶と寛容の博物館というメキシコシティにある場所で恒例の暴力反対(サポーター同士など)のキャンペーンを行った

 

◆首都ダービーのリーグ戦やリギージャ(プレーオフ)がオリンピック・スタジアムとアステカ・スタジアム以外のスタジアムで行われたのは、どこでしょうか?

コレヒドーラ・スタジアム(ケレタロ )とアスル・スタジアム(メキシコシティ=クルス・アスルの前ホームスタジアム)

 

 

◆PUMASが最後に金曜日のナイトゲーム(オリンピック・スタジアムで)をプレーをしたのは、いつでしょうか?

2016年後期ステージ第15節 対クラブ・ティファナ戦(3−1で勝利)

 

メキシコリーグ2020年後期 第8節 レビュー

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対UANLティグレス戦は、前半44分の時に終わった:ミッチェル・ゴンザレス

 

PUMASの監督は、主審:ホルヘ・イサク・ロハスのレフェリングに満足しなかった

 

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ウニベルシタリオ・スタジアムにおいてPUMASは大量得点されて終わり、ミッチェル・ゴンザレスは特にアンドレ・ピエール・ジニャクの先制点に対するレフェリングに満足しなかった。彼は最初に自分のチームに有利なファウルをマークしなければならないと考えた。彼は彼らが前半にスタッツでイーブンであった20分間ボールを支配していた時に、彼らが競える方法を知っていたことを強調したが、相手ゴールにダメージを与えるための奥深い攻撃を出来なかったと述べた。

 

「試合は、前半44分の時に終わった。内容はイーブンでUANLティグレスが支配し始め、我々は良いポジショニングと奥深い攻撃が出来ていたが、我々に対して有利なファールを取らなかった後にペナルティーキックを取られた44分に試合は終わった。」と、言った。

 

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「自分はレフェリングについては一度も口を挟んだことはないが、礼儀正しかったしそのスタイルが故に彼らを悩ませたりするようなことはしない。結果が出ないからだ。後半で起きたことは、ジニャクによるショーの一部だ。」と、付け加えた。アンドレ・ピエール・ジニャクによるハットトリックは、全て先制点を生んだプレーが起点となったと結果付けた。

 

「この敗戦で、ガッカリする必要は無い。これまで我々に起こった全てのことは、のちに前進することに直結している。ジニャクによる3得点目のダイレクトボレーシュートは、メキシコサッカーにも高度なプレーがあることを示している。」と、コメントした。

 

 

 

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UANLティグレスのサポーターが、アンドレ・ピエール・ジニャクをヌエボレオンのキングと垂幕に称した理由

 

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UANLティグレスは、アンドレ・ピエール・ジニャク中心のチームです。昨シーズンは前半負傷をして出遅れ、復帰したのがシーズン後半。よって1昨シーズンにリーグ優勝したものの、昨シーズンはリギージャ(プレーオフ)準々決勝でクラブ・アメリカ相手にらしさを発揮することが出来ないまま、敗退しました。鉄壁の守備陣が自慢のチームで、リカルド・フェレッティ監督は1−0で勝つのが理想としている名将。無失点で抑えれば、あとは彼が勝ち越ししてくれるというのがチームの狙いです。

 

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2015年にオリンピック・マルセイユから移籍して以来、リーグ優勝4回。リーグ得点王4回の通算125得点を挙げている、絶対的なエースです。2008年にトゥールーズFCに在籍していた際にリーグ・アン得点王(43試合25得点)にもなりましたが、フランス代表のチームメイトであったティエリ・アンリをして「彼は必要があればボールを持つ度にゴールを狙う、少し古い時代のストライカーを思い起こさせる。練習でも始終ゴールを強く望む、凄い奴だ」と言わしめた存在。

 

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かつてCFモンテレイに在籍していたエースフォワードのウンベルト・スアソが通算121得点をマークしていたのを前節までに超えたために、モンテレイ在住のサッカーファンは『ヌエボレオンのキング』と改めて称賛したのが、あの垂れ幕の真の理由であったという訳です。

メキシコリーグ2020年後期 第8節 U.A.N.L. 3-0 UNAM

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ヌエボレオンのキング:ジニャクのハットトリックで、UANLティグレスがPUMASを制する

 

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フランス人フォワードが素晴らしいパフォーマンスで、サン・ニコラス・デ・ロス・ガルサのスタジアムで通算125得点目をマークし、PUMAS相手に勝利

 

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アンドレ・ピエール・ジニャクは今週の土曜日に行われた2020年後期ステージにおける対PUMAS戦で、テイグレスが3−0の大勝にメキシコ サッカー1部リーグ通算7度目のハットトリックで貢献した。

 

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前半22分、左サイドでスルーパスを受けたジニャクは、マークに付いていたルイス・キンターナとの1対1からフェイントで交わし、そのままアルフレッド・サルディヴァルが守ゴールの右ポストへシュートを放ったが、ボールは外へ逸れた。前半32分にはラファエウ・カリオカによる左サイドのコーナーキックから、エリア中央でウーゴ・アヤラがヘディングシュートを放ったものの、キーパー正面であった。

 

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PUMASは前半39分に反撃を試みる。セバスチャン・サウセドがペナルティーエリア外から放ったシュートは、ナウエル・グスマンが守るゴールの外へ逸れた。ラファエウ・カリオカは前半40分、再びフリーキックからPUMASディフェンス人によるオフサイドトラップをかいくぐったエネル・バレンシアがヘディングで合わせたが、これはアルフレッド・サルディヴァルがなんとかパンチングで防いでコーナーキックへ逃れた。

 

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前半アディショナルタイムに突入した直後、右サイドを駆け上がったルイス・ロドリゲスが挙げたセンタリングをペナルティーエリア中央で合わせようとしたエネル・バレンシアを、マークに付いていたルイス・キンターナが後ろから倒してしまいペナルティーキックを献上。そのまま2枚目のイエローカードを受け、退場処分となった。キッカーはジニャクでこれを落ち着いて左サイドへ決め、UANLティグレスが先制した。

 

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ジニャクは後半最初のプレーでも右サイドのラファエウ・カリオカから受けたボールを、ペナルティーエリアそのすぐ外からシュートを放ったものの、これはアルフレッド・サルディヴァルがパンチングで弾きゴールバー上を越えていった。そして後半7分、UANLティグレスの速攻で縦パス1本から抜け出したエネル・バレンシアがシュートを放つ態勢から、これを防ぎに行ったアルフレッド・サルディヴァルが相手の左足に接触。ペナルティーキックとなり、再びジニャクがこれをゴール右に決めて2−0となった。

 
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とどめは後半13分、ルイス・ロドリゲスがパスを回しながら挙げたセンタリングをまたもやジニャクが、今度はダイレクトボレーで反転シュート。これがサルディヴァルによる懸命なセーブを越えて、ゴール右隅へループ気味に突き刺さり万事休す。この結果、UANLティグレスは勝ち点10となり、総合順位表の第15位から第10位へジャンプアップ。一方のPUMASは連敗で勝ち点14のまま、第5位に留まった。

 

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メキシコリーグ2020年後期 第10節 開催日時変更

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メキシコリーグ2020年後期 第10節に予定されている対クラブ・アメリカ戦(メキシコシティダービーマッチ)ですが、当初本来のPUMASホームゲームである日曜日の正午キックオフ(3月8日)であったものが、本日夜に急遽金曜日のナイトゲーム(3月6日20時キックオフ)に変更となりました。

 

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理由は今のところ不明ですが、私自身は現在アグアスカリエンテス市在住ですので、残念ながら毎シーズン必ず見に行っていた試合を断念せざるを得ない状況となりました。

メキシコリーグ2020年後期 第8節 プレビュー

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我々のスピリットと熱意は、引き続き保たれている:アレハンドロ・マヨルガ

 

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アレハンドロ・マヨルガにとって、対モナルカス・モレリア戦の敗北はトーナメントの見通しを変えるものではない。

「チームは、非常に良い状態だ。我々は同じ姿勢で、これまでと同じハードワークを続けている。それが、ただ1つの悪い試合だったと思っている。我々のスピリットと熱意は、引き続き保たれている。」

「我々は、非常に順調だった。変わりなく、良い感じだ。自信過剰ではなかった。前の試合で特定のエラーを犯し、我々は不正確だった。修正する問題だ。狙いは勝ち点を積み重ねて、上位に居続けることだ。」と、述べた。

 

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そして次節以降の試合について、語った。

「難しい試合が続く。UANLティグレス、クラブ・アメリカ、クラブ・レオンは、非常に良い対戦チームだ。ただ間違いなく、彼らも我々がどういう試合をするか?懸念しているはずだ。どんなサッカーをしようとしているか?相手云々よりも、どういう風に対峙するか?を懸念しなければならない。我々は、我々自身を心配する必要がある。」

 

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そして次節の対UANLティグレス戦のアウェーゲームについて、述べた。

「UANLティグレスは、素晴らしい選手たちを擁した良い対戦チームだ。しかし、我々はチームが何を出来るか?を示し続けている。間違いなく、敵地で良い結果を得られるだろう。チームはデポルティーボ・トルーカ戦で見せたように、アウェーゲームで素晴らしい結果を示している。最後に、結果を出した。何で対UANLティグレス戦でも、出来ないと考えないのか?」

 

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最後に2020年東京オリンピックのサッカー競技・北中米カリブ海最終予選(アンダー23)メキシコ代表の招集メンバーリストについて、コメントした。

「かなり広範なリストであることを知っているが、自分は落ち着いている。 私が代表招集に近づくのは、チームにおける自分のプレー次第だ。 良いプレーをすれば、招集されるだろう。」

 

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リストには50人の選手が挙げられているが、最終的には20人に絞られる予定だ。PUMASからは、ホアン・バスケスとアラン・モソの名前もある。

「招集される決め手は良い仕事をすることと、チームの良いステップも重要だ。競争は激しい。他のチームには、素晴らしいクオリティを持った選手がいる。我々は、最高のレベルを示すだけだ。」

 

スルガカップ2020静岡国際ユースU-15サッカー大会

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PUMASのユースU-15カテゴリーは、10月に日本のユース・トーナメントに参加することにより、その国際的な競争を強化する

 

2月24日(月)の午前にクラブ・アカデミー施設において行われた式典で、レオポルド・シルバ会長とスポーツ部門のヘスス・ラミレス部長が、静岡県サッカー協会の竹山 勝自会長と署名を行った。

 

これはスポーツ交流の一環で行われる大会で、今年8月に静岡県のユースU-15代表選手たちがメキシコへ来てプレーをする予定だ。

 

 

PUMASの下部組織選手たちは、2015年に行われた同大会で優勝を飾っている。そのチームには今シーズンの現TOPチームに所属しているマルコ・ガルシアやエマヌエル・モンテハノらが参加していた。

 

メキシコリーグ2020年後期 第7節 レビュー

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ミッチェル監督は、敗戦は良いタイミングでやって来ると述べた

 

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PUMASは、2020年後期ステージのレギュラーシーズン唯一の無敗チームだった

 

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PUMASのミゲル・ゴンザレス監督は、日曜日の2020年後期ステージでモナルカス・モレリアに1−2と敗れた後で、敗戦は過去における過度の賞賛のために良いタイミングでやって来ると述べた。

「勝つことができずこれまでのような無敗を失うことは痛手ではあるが、チームに対して周りが賞賛しすぎたため、我々の本来あるべき順位に戻されるが、これはこれまでのリズムを失うことは出来ないと言っている。」と、記者会見で述べた。

 

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PUMASは2020年後期ステージのレギュラーシーズン唯一の無敗チームだった。またオリンピック・スタジアムで対モナルカス・モレリア戦に負けたのは、自信過剰のせいではないと語った。

「我々は自信過剰ではなかったし、ましてやこの敗戦が我々を完璧な歩みをさせるのではなく、これまで保っていたリズムに耐えられる能力がないことを教えてくれる。」と、説明した。

 

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彼は、チームへの称賛を最初の敗北の原因ではないと述べた。

「我々のようなチームは勝利や敗北で止められないため、賞賛がチームに影響を与えるとは言えない。また全17節ずっと無敗を続けられることはないことを知っていたので、勝てたら良かったが常に勝てるとは限らない。」と、付け加えた。

 

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彼は今日のモナルカス・モレリアの出来を強調し、他の試合でどのチームとも戦える可能性を示していると述べた。

「モナルカス・モレリアはこの試合の前まで後ろから数えたほうが早い順位にいたが、我々に勝った。だから勝ち点は、相手チームどうこうとは関係ない。ハードワークの賜物であって、どのチームとも戦えるということを示している。」と、説明した。

 

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この敗戦にもかかわらず、彼はチームが今シーズンの始めに設定した目標であるリギージャ(プレーオフ)へ進出するということを失うことは出来ないと述べた。

「我々の目標は、あくまでもリギージャ(プレーオフ)へ進出することだ。4−0で勝とうが(対アトレティコ・サンルイス戦)負けようが、それを見失うことは出来ない。今日はミスを犯したので負けたが、リギージャ(プレーオフ)へ進出する道のりを見失うことはない。」と、締め括った。

 

メキシコリーグ2020年後期 第7節 UNAM 1-2 Morelia

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PUMASがモナルカス・モレリア戦で躓き、レギュラーシーズン首位から転落する

 

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PUMASがモナルカス・モレリアに破れ、レギュラーシーズン首位の座をクラブ・アメリカに奪われる

 

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良いシーズンのスタートを切った、PUMASにブレーキが掛かった。平手打ちを食って、レギュラーシーズン無敗と首位を失った。オリンピック・スタジアムにおいてモナルカス・モレリアに敗れたPUMASは総合順位表の上位は維持しつつも、元気を失い良いサッカーを忘れてしまった。早い時間帯に得点を奪ったものの、アルフレッド・サルディヴァルの犯したミスが相手に息を吹き返させ、アディショナルタイムに逆転されアウェイゲームで勝利を挙げられた。

 

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PUMASは前半からエンジン全開で先制点を挙げるまでに時間を要さず良いスタートを切ったが、それだけでは不十分であった。前半は左サイドでセバスチャン・サウセドが得たコーナーキックから、パブロ・バレーラが蹴ったボールを中央でヘディングで合わせたルイス・キンターナがゴールへ押し込んだ。

 

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その後セーフティリードを得る為に追加点を狙ったが、モナルカス・モレリアは休まずにディフェンスしPUMASもまた良い得点チャンスを得られなかった。少しリラックスしたPUMASは相手チームの攻勢を受け、少しずつゴール前でボールを持たれるようになったが、それでもなんとか抑えていた。モナルカス・モレリアが同点に追い付いたと思われたゴールもVARでレビューをした結果、オフサイドの判定でノーゴールとなった。

 

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試合は中盤におけるセカンドボールの奪い合いで終始し、 ゲームが激しさを増したのは前半終了間際までであり、両チームによるシュートの応酬は得点には繋がらなかったが、後半戦に何か起きそうな予兆は感じられた。1−0で前半を折り返したPUMASだったが、後半開始からモナルカス・モレリアの攻勢を受けた。ゴール前でのボールの奪い合いからクリア出来なかったディフェンス陣は、ロドリゴ・ハビエル・ミジャルが放った強烈なシュートはアルフレッド・サルディヴァルが弾いたものの、そのままボールは弧を描いてネットに突き刺さった。

 

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これで追い付け追い越せムードとなったモナルカス・モレリアは、一気に攻勢に出た。ミチェル監督はセバスチャン・サウセドを下げてファン・ディネンノを投入したが、勢いに乗った相手に対してPUMASは突き放すことが出来なかった。相手チームはより安定して嵩にかかって、攻撃してきたからである。ミッチェル監督はさらにファビオ・アルバレスを下げてイグナシオ・マルコーラを投入。しかし勢い付いた相手の流れを止めることは出来なかった。最後にその結果を挙げたのは、モナルカス・モレリアであった。PUMASの必死のディフェンスも実らず、後半から途中出場したミゲル・サンソレスが両センターバックを振り切り、素晴らしいシュートで逆転に成功した。

 

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PUMASはモナルカス・モレリアに破れ、レギュラーシーズン首位の座をクラブ・アメリカに奪われ、そしてこの後いよいよ真の力試しが待っている。最初の関門は次節アウェーゲームの対UANLティグレス戦、次にその翌節オリンピック・スタジアムにおいてメキシコシティダービーである対クラブ・アメリカ戦。ここで改めて今シーズンのチームの真価を問われ、持っている力を発揮出来るかどうかを評価されることとなる。

 

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