ダービーとは、他のリーグ戦とは全く違うゲームです。いかにそれまで不調であったり、順位表の最下位であっても、逆に相手が絶好調であっても、必ずしも結果に直結しないものです。そもそもクルス・アスルは所属する選手たちのクオリティからして、そんなチームではありません。しかも唯一これまでに勝ったゲームの相手が現在トップを走るレオンであることを見ても、彼らのホームで勝つことがいかに困難であるかが分かります。
ということで、約2年以上振りにアスルスタジアムへ。ダービーということもあり、チケットは値上げしていました。いつものようにサポーター仲間たちに事前予約しておいたので、難なく入手。念のため、早めに入場。
天気が良いこともあって、オリンピック・スタジアムの日曜日正午ほどではないにせよ結構暑い感じ。
程なくして、選手入場。
ユニフォームは、アウェイセカンド。
スタメンは、こちら。
前半4分
今シーズン冴えを欠いていた感があるエクアドル代表のジョアオ・ロハスが、今日は出だしから動きがキレキレしていた。中央から抜け出して、キーパーも交わしてゴールラインぎりぎりまで行って一旦立て直したところをマークに付いたホセ・カルロスヴァンランキンがワンフェイク入れた際に、左手が顔面に当たってしまい倒してしまう。
これが、ペナルティキックの判定に。クリスチャン・ヒメネスがゴール左隅へ決め、難なく先制点。
PUMASは少し動きが硬い感じ。暑さのせいか、今ひとつピリッとしない。対するクルス・アスルは9人でガッチリ守って、セットプレーなどのチャンスではゴール前に6人上がるなど攻守の切り換えがハッキリしている。
前半16分
左サイドから、イスマエル・ソーサがセンタリング。右ファーサイドにいたフィデル・マルティネスが合わせようとしたところを、怪我をしているマサ・ロドリゲスに代わって今日1部リーグデビューのユース出身20歳ファン・ガルシアサンチョがカバーリング。
PUMASは何度か右サイドからコーナーキックなどのセットプレーがあるも、空中戦は全てクルス・アスルが制していた。
アレハンドロ・カストロから、右サイドのソーサへ絶妙なサイドチェンジ。抜け出して、左足でシュートもゴールバーぎりぎり外れる。
前半25分
エドワルド・エレラが焦れて相手ディフェンダーをプッシングでイエローカード。クルス・アスルは、後ろでしっかりブロックを作っているが、攻めに回るとミスが多くチャンスを潰している。対するPUMASは、攻めが遅い感じ。サイドの攻防は、動きが悪い感じのフィデル対リチャード・ルイス、動きがキレキレのジョアオ対ヴァンランキンという構図。
前半40分
右サイド寄りのマティアス・ブリトスが起点となって、ワンタッチパスを繰り返す。ルーカス・シルバがたまらず倒してしまい、ゴール前ペナルティエリア中央からフリーキック。これをハヴィエル・コルテスが、右足でカベを越えてゴール右隅へゴラッソ。キーパーのヘスス・コロナが一歩も動けず、ようやく同点にして前半を折り返す。
後半開始から、クルス・アスルが動く。ルーカス・シルバに代えてラファエル・バカが出場。右サイドから、ミドルシュートなどで攻め立てる。この辺りから、クルス・アスルがボールをコントロールし始め、PUMASは、ボールのサーキュレーションが悪くなり始める。ギジェルモ・ヴァスケス監督による、選手交代のタイミングが遅れた感じ。
後半20分
クルス・アスルがフリーキックから、セットプレー。センタリングに対して、ヘラルド・アルコバが後ろからジャンプしながらプッシングのファールでこれがペナルティキックの判定に。
クリスチャン・ヒメネスがゴール右隅へ転がして決め、再び逆転。これで、試合の流れが完全に変わる。