さてFIFA国際マッチデーによるリーグ戦一時中断で更新が滞りましたが、今節の対戦相手であるUANLティグレスの今シーズン・フォーメーションをレビューしていきます。
リーグ優勝6回、うち3回はここ3年間(2015、2016、2017年前期ステージ)。2015年にはリベルタドーレス杯準優勝。
監督と副監督は、元PUMASでも以前に指揮をとっており過去にメキシコ代表監督(前者は臨時監督)も務めた、リカルド・フェレッティとミゲル・メヒア・バロンです。
まずは、今シーズンここまでの結果。
現在のところ、5勝4敗3分けで勝ち点18の第7位です。
注目すべき選手は、元マルセイユでフランス代表、過去メキシコ1部リーグで3度の得点王に輝いたアンドレ・ピエール・ジニャク(今年の1月~3月に左足内側広筋を負傷し、欠場気味)、元セリエAのSSCナポリ、ブラジル1部リーグのグレミオFBPA、リーガエスパニョーラのバレンシアCFなどで活躍したチリ代表のエドゥアルド・バルガス(今年の4月~5月に左膝の捻挫を発症し、欠場気味)、そして2014年にCFパチューカからプレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドFCやエヴァートンFCへ移籍し、再びメキシコ1部リーグへ復帰したエクアドル代表︰エネル・バレンシアの3選手です。
まずは第1節、ホームで対クラブ・レオン戦。4-1-4-1のフォーメーション。
基本的に1TOPは、アンドレ・ピエール・ジニャク。試合はボール支配率が約7割のホームチームが、2-0で快勝。
続いて第2節、同じくホームで対クラブ・ティファナ戦。
今節から第7節まで、連続で4-2-3-1。この試合もボール支配率が約7割のホームチームが、アンドレ・ピエール・ジニャクの挙げた虎の子の1点を守りきって勝利。
続いて第3節、アウェイで対クルス・アスル戦。ここもシステムは、4-2-3-1。
この試合のみ、1TOPがエネル・バレンシア。この試合も第1、2節同様、ボール支配率は、アウェイだったにもかかわらずティグレスが約7割。しかし、今シーズン首位を走るクルス・アスルに1-0で惜敗。
続いて第4節、ホームで対デポルティーボ・トルーカ戦。ここも、4-2-3-1。
アンドレ・ピエール・ジニャクの1TOPへ。前半22分に、ギド・ピサーロが1発レッドカードで退場。さらに後半25分には、立て続けにイエローカード2枚でハビエル・アキーノも退場、昨年春以来続いた、ホーム無敗記録が29試合でストップ。
続いて第5節、アウェイで対サントス・ラグーナ戦。ここも、4-2-3-1。
前半10分、アンドレ・ピエール・ジニャクがペナルティキックを失敗。後半35分には、エドゥアルド・バルガスもペナルティキックを失敗。昨シーズンリーグ覇者に、完敗。
続いて第6節、ホームで対ヴェラクルス戦。ここも、4-2-3-1。
ホームで格下相手に、アンドレ・ピエール・ジニャクの2得点を含む4発で快勝。
続いて第7節、アウェイでクルブ・ネカクサ戦。ここも、4-2-3-1。
ホームでは強いクルブ・ネカクサ相手に先制され、後半ロスタイムに漸く途中出場したエドゥアルド・バルガスがペナルティキックを決め、ドローに持ち込む。
続いて第8節、ホームで対CFアトラス戦。ここから、4-3-3へシステム変更。
アンドレ・ピエール・ジニャクの1TOPから、両サイドにこの試合から先発のエドゥアルド・バルガスと、フリアン・キニョネス。格下相手に、3-0で快勝。
続いて第9節、アウェイで対パチューカFC戦。ここも、4-3-3。
守備が固いホームチームに先制される苦しい展開も、後半残り10分にルーカス・セララヤンが同点弾で何とかドローに持ち込む。
続いて第10節、ホームでモンテレイダービーの対CFモンテレイ戦。
ここも、4-3ー3。両チームにとっては因縁の対決であり、どうしても負けられない1戦。ボール支配率はティグレスが7割であったが、決め手に欠きスコアレスドロー。
続いて第11節、アウェイで対ケレタロFC戦。
今節から、アンドレ・ピエール・ジニャクとエネル・バレンシアの2TOPの4-4-2へシステム変更。それまで主にカップ戦で先発していた、元PUMASのイスマエル・ソーサが右サイドで先発。ボール支配率は五分五分だったが、アンドレ・ピエール・ジニャクの2得点で勝利。
最後に第12節、ホームで対クラブ・アメリカ戦。ここも、4-4-2。
2TOPの右サイドをエネル・バレンシアからフリアン・キニョネスへ変更。
ボール支配率はホームチームが約7割だったが、イエローカードが7枚飛び交う乱戦を3-2で敗北。