Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2019年後期 第2節 レビュー

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◆Hugo Ramirez (Chef) 氏による分析

 

PUMASは、4-1-4-1のシステム。中盤にアンドレス・イニエストラとヴィクトル・マルコラ。ダヴィッド・カブレラは、ピボーテ(スペインのサッカー用語で、中盤の底でパスを捌いて攻撃の軸となる選手を指す)で、主な役割は、ルイス・フェルナンド・キンターナやアレハンドロ・アリバスらディフェンダー陣からのボールを中盤に出すこと。試合運びが分かっていれば、前線の5人と共に攻撃へ参加する。

 


前半14分、クリスティアン・カルデロンのゴール。続く文章とイメージで、何が起きたのかを説明しよう。
選手たち同士のコミュニケーションが、あるべき。

前半14分
アラン・メンドーサのマークは、マークチェンジを行うためのアンドレス・イニエストラとルイス・フェルナンド・キンターナによるコミュニケーション不足。それが無く、マルティン・バラガンへスペースを与えたことが、最初のミス。それと同時に、ダヴィッド・カブレラの注意すべきゾーンへの戻りが遅かったも事実。アンドレス・イニエストラは、センターバックのいるラインに出ず、得点者をフリーにしてしまう。

最初の実例を見ると歩いているように見えるので、アラン・メンドーサを批判することは簡単だ。だがこの特定のプレーで、彼はこのゾーンを守っていた。大まかに言えば、彼は自身の仕事で怠慢を犯している。

ルイス・フェルナンド・キンターナとアンドレス・イニエストラとの間で、単純に大声で声を掛け合うという大きな調整が欠けている。それと同時に、ダヴィッド・カブレラがもっと早くこのゾーンに戻らなければならない。アレハンドロ・アリバスとアラン・モソは出るための調整をしているので、彼らのマークは無視せざるを得ない。よって、アンドレス・イニエストラが得点者をフリーにしてしまうことが分からない。

 

攻撃陣の問題は、前半30分間に一度もアイデアのあるプレーをしていない。フェリペ・モラのヘディングシュートが2度(前半23分と31分)あったが、そのプレーは両方ともコーナーキックからのものだった。

 


前半35分、漸くセットプレーからではないゴールチャンスが生まれる。不動の選手は、アラン・モソ。違いを見せるプレーヤーだ。多くの人が信じないが、パブロ・バレーラが良いセンタリングパスを送ったが、フェリペ・モラは2018年前期ステージのような力強さがない。

前半35分
ゴールに対してシュートで終わる、最初のアイデアのある攻撃的なプレー。パブロ・バレーラが叩き、アンドレス・イニエストラのサポートと開いたアラン・モソへ、モソの対角線の奥深いパブロ・バレーラへのスルーパス。ゴールラインへのセンタリングパスをフェリペ・モラのヘディングシュートは、ゴールキーパー:ウーゴ・ゴンザレスの遥か上へ。

 

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後半開始においてダヴィッド・パティ―ニョ監督はアラン・メンドーサを下げ、ヴィクトル・マルコラをサイドに配置することに決断した。中盤の先端にブライアン・フィゲロアをフェリペ・モラの後ろに置く、4-4-2のフォーメーション。後半5分、パブロ・バレーラのセンタリングに再びフェリペ・モラの逸れたヘディングシュート。

 

後半10分までに、PUMASは5つの重要なゴールチャンスを作った。その最後のプレーで、パブロ・バレーラが輝く。メキシコ代表に招集された時のレベルがあるとは言わないが、少なくともこの対クルブ・ネカクサ戦ではアラン・モソと共に許容範囲内の出来だった。もちろんのこと、さらに改善されなければならない。

 

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後半20分、これがダヴィッド・パティ―ニョ監督とコーチ陣による、PUMASに有利な個別の争いを『検出する』より多くのアイデアが見えた瞬間だった。
私が最も好きな、5-3-2のフォーメーション。

後半20分
アドルフォ・エルナンデスの起用により、5バックへ。アンドレス・イニエストラがリベロ。ダヴィッド・カブレラがディフェンシブ・ハーフで、アラン・モソとヴィクトル・マルコラがサイド。ブライアン・フィゲロアとパブロ・バレーラの2TOP。

 


後半31分、同点に追いついたプレー。ブライアン・フィゲロアがもう右でも左でもない、センターフォワードとサイドバックの中間で、最もフィットする。よりスムーズであると、少なくとも私は感じる。
そしてフェリペ・モラが通算6点目の、PUMASの今シーズン初ゴール。

後半31分
ブライアン・フィゲロアがセンターフォワードとサイドバックの中間で、正確なセンタリング。そしてフェリペ・モラが、1-1とするヘディングシュート。フィゲロアは、このポジションが最も良く見えた。パブロ・バレーラも、より良いパフォーマンス。そして、アラン・モソがサイドをえぐる。

 


そしてその後、2019年後期ステージの無敗が敗れる2-1.もっと言えば、追いついた直後の3分後。最初に守って、その後に怒ることを考える。単純に言えば、そういうことだ。

後半35分
カルロス・グスマンのセンタリングに対して、ブライアン・フィゲロアが競り合いを欠く。クルブ・ネカクサのペドロ・カンポスがアラン・モソのマークを剝がし、アレハンドロ・アリバスがカバーリングしなければならないところ。アラン・モソに気を取られる、悪いマーキング。

 

私にとって、この試合のベストプレイヤーはアンドレス・イニエストラ。試合開始直後は、右サイドバックでダブルボランチへ移り、その後はリベロへ。試合終了間際には、サイドバックで2本のセンタリング(うち1本はウーゴ・ゴンザレスにセーブされた、フェリペ・モラのシュートをアシスト)