メキシコリーグ2020年後期 第5節 UNAM 4-0 Atletico San Luis

ＰＵＭＡＳがアトレティコ・サンルイスに大量得点し、順位表の上位（第２位）に浮上

ＰＵＭＡＳはアトレティコ・サンルイスに４－０の大勝で、総合順位表の第４位以内を維持し続ける

Ｐｕｍａｓは周囲の疑問を一掃し、イマイチの出来であったアトレティコ・サンルイスに４－０と大勝した。チームはファビオ・アルバレスの先制点と、カルロス・ゴンザレスの２得点。そしてファン・イグナシオ・ディネンノのリーグ戦初ゴールで、重要な勝ち点３をオリンピック・スタジアムにおいて挙げた。

Ｐｕｍａｓはリーグ唯一の無敗を維持、勝ち点１１に到達。アトレティコ・サンルイスは２０２０年後期ステージ初黒星を喫し、 勝ち点６のまま。Ｐｕｍａｓに自信をもたらす勝利で、補強選手たちの迅速な対応とミッチェル監督が昨シーズンから指揮をとったチームのパフォーマンスのおかげでシリアスなリーグ優勝候補と位置付けている。この試合ミッチェル監督はファン・パブロ・ビゴンをベンチに下げ、スターティングイレブンにマルコ・ガルシアを据えてその他は前節と同じ１０人を起用した。

 

 

Ｐｕｍａｓは最初に右サイドから攻勢を掛け、カルロス・ゴンザレスはペナルティーエリア内でスリップしボールは後退したが、ファビオ・アルバレスのシュートが放ったシュートは高過ぎた。前半５分、ニコラス・イバニェスに対するアラン・モソのファールで早速ＶＡＲ（ビデオ・アシスタント・レフェリー）が発動したが、主審：ルイス・エンリケ・サンタンデールは予想されたペナルティーキックの判定ではなく、オフサイドを取った。Ｐｕｍａｓは主導権を握ろうとしたがアトレティコ・サンルイス守備陣は固く、ハーフライン付近でアレハンドロ・マヨルガは阻まれた。

 

前半２４分、アトレティコ・サンルイスはアンデルソン・フリオがアラン・モソのマークを掻い潜り、ヘディングシュートを放って警告を与えたがアレハンドロ・サルディヴァルがスーパーセーブでこれに応えた。マティアス・カタランもまたサルディヴァルへ試みを行ったが、パンチングでこれも防いだ。Ｐｕｍａｓも負けずに左サイドからセバスチャン・サウセドがオーバーラップ、シュートを放ったが相手ゴールキーパーのパンチングでゴール脇を掠めていった。先制点は前半３３分、コーナーキックからのセットプレーから生まれた。何度かのシュートを止めたゴールキーパーだったが、最後はファビオ・アルバレスが押し込んだ。

ホームチームの攻撃陣は、良いリズムで傘にかかって攻め立てた。アンドレス・イニエストラのセンタリングは、惜しくもカットされカルロス・ゴンザレスには繋がらなかった。パラグアイ人ストライカーは良い動きでリードを拡げようとしたが、力強さを欠き放ったシュートはゴール脇を掠めていった。そしてその報酬は前半ロスタイム、右サイドにおけるファールで得たフリーキックのセットプレーから生まれた。スライディングで押し込んだボールはネットに突き刺さった。

 

 

後半に入って、アトレティコ・サンルイスはルイス・キンターナのペナルティーエリア近くにおけるファールであわやペナルティーキックかというリードを縮める場面があったが、主審はこれを却下した。ファビオ・アルバレスは激しいプレーで３点目を奪いにいったが、相手ゴールキーパーにこれを阻まれた。カルロス・ゴンザレスもまたアグレッシブに２得点目を狙ったが、力強く放ったシュートはゴールポストを直撃。アトレティコ・サンルイスはピンチを逃れ少しづつ試合を振り出しに戻そうとしたが、フリーキックからのルイス・レジェスのシュートはゴールバーを超えていった。後半１８分、ミッチェル監督は、ファビオ・アルバレスを下げファン・ディネンノを投入し最初の交代を行った。そしてそれは見事に的中、直後にペナルティーエリア近くからシュート。オリンピック・スタジアムにおけるリーグ戦初得点となった。

 

１試合２得点に固執したカルロス・ゴンザレスは、後半３０分左サイドからのワンツーパスから抜け出したアレハンドロ・マヨルガからの折り返しを完全にフリーになった中央から、最後はゴールへ押し込み４−０とするゴールを決めた。これで完全に相手の息の根を止め、Ｐｕｍａｓはそのサポーターらの目の前で今シーズン５節を消化して総合順位表の第２位に位置し、今シーズンこそはリーグ優勝争いに加わるという意思を示した。