PUMASが対アトレティコ・サンルイス戦に敗れ、2021年前期ステージのリーグ戦2敗目
アトレティコ・サンルイスがホームゲームで6試合勝利無しのPUMASに大量得点。PUMASは欠場者続出のため、いつチームを立て直せるのか?分からないまま
2021年前期ステージの立ち上がりにおけるPUMASにとっての災いは続き、ホームゲーム6試合連続未勝利に加えてアトレティコ・サンルイスに1−3で敗れた。アトレティコ・サンルイスの得点者はウナイ・ビルバオ(前半5分)、ヘルマン・ベルテラメ(前半31分)、そしてアンドレス・ヴォンベルガ(後半39分)。PUMASの497分無得点にピリオドを打った得点者は、セバスチャン・サウセド(前半37分)。そしてPUMASは週の半ばにリーグスカップでニューヨークシティをアウェイで訪れ、週末にはオリンピック・スタジアムでケレタロFCを向かえ撃つという非常に厳しいスケジュール。一方でアトレティコ・サンルイスは勝ち点7で総合順位表第2位となり、来週ホームでクラブ・ネカクサを迎え撃つ。
PUMASのアンドレス・リリーニ監督にとって残念なことに、チームの正ゴールキーパー:アルフレード・タラベラがメキシコ代表が米国代表に決勝戦で敗れたゴールドカップの後で、コロナウイルスに感染したため最低でもあと2節はピッチから遠ざかっている。またチームのリーダーでもあるニコラス・フレイレが週半ばに負傷し欠場。PUMASはアイデアも規律も無い陣容でスタメンを組まざるを得なかった前半立ち上がりの5分、更なる不幸が襲いかかった。
主審:オスカル・マシアス・ロモがピッチのスリークォーターで、セバスチャン・サウセドに対してボールに触っていないのに、ハンドを宣告。これを元PUMASのファクンド・ワジェルがフリーキッカーとなり挙げたセンタリングをヘルマン・ベルテラメがペナルティーエリアの外でヘディング、ボールはゴールに吸い込まれるかと思われたが、フリオ・ゴンザレスが辛うじてセーブしたボールはポストに当たり、これをフリーになっていたウナイ・ビルバオが押し込み、先制。
このゴールでPUMASの目が覚めると思われたがそうならず、サンルイスが試合の主導権を握った。そして再びPUMAS守備陣の不注意によって、追加点を挙げる。リバウンドの応酬の後にヘルマン・ベルテラメがそのこぼれ球をコントロールし、ペナルティーエリア中央からクロス気味に放ったシュートは、ゴール右隅に吸い込まれた。
この追加点でアンドレス・リリーニ監督の叫びと文句が聞こえたのか、ここまで通算497分間無得点だった攻撃陣はついにそのピリオドを打った。闘志と勇気を持ってセバスチャン・サウセドがペナルティーエリアの左サイドからドリブル突破して放った鋭いシュートは、ハーフタイムに追い付こうという願望を繋ぐゴラッソとなって、ゴール右サイドネットに突き刺さった。
後半に入ってPUMASは2−1となってインテンシブが落ちたアトレティコ・サンルイスに乗じて、ピッチの上で躍動し始めた。少ない得点チャンスしか生み出せなかったものの、後半19分決定的なチャンスを得る。ファン・ディネンノが相手ゴールキーパー:アンドレス・サンチェスとウナイ・ビルバオによる悪いコミニケーションに乗じてボールを押し込もうと図ったが、ウナイ・ビルバオがなんとかそのボールをスライディングでクリア。さらに途中交代で出場したファビオ・アルバレスがこれを押し込もうとしたが、相手ディフェンダーのエマヌエル・ガルシアが大きくクリアした。
試合終了の笛が鳴る前にサンルイスは、そのオリンピック・スタジアムにおける勝利を確実なものとするダメ押し点を挙げた。相変わらずマークが不安定な守備陣の綻びを突いて、右サイドからドリブルで駆け上がったラミロ・ゴンザレスが上げたセンタリングをエリア中央で張っていたアンドレス・ヴォンベルガがヘディングで押し込んだ。一度はオフサイドの判定かと思われたが、その後のレビューでゴールの判定。PUMASの息の根を止めた。