◆アンドレス・リリーニ監督の試合後インタビュー要旨
「我々は決勝戦を戦いたい。それが目標であり、達成する。間違いなく、決勝戦を戦うつもりだ。対戦する試合は全て勝ちたいし、そのために我々は勝ち残っていて、このクラブのためにそうする。」
「前半は良いサッカーを出来なかった。今シーズン最悪の内容だったし、それが難しい局面を生んでしまった。我々はボールを持ったプレーが非常に悪く、試合を壊してしまい、多くの問題を抱えた。」
「良かったのは、準決勝進出出来たこと。もっと良いサッカーをしなければならない。何故ならばより良い内容で直面しなければならない、非常に複雑な2試合が残っているからだ。」
結果的かも知れませんが、この準々決勝で敗退したチームはこれまでにクラブ・アメリカ(22失点)、CFモンテレイ(21失点)、プエブラFC(25失点)と共にディフェンスがあまり良くない(20失点以上している)チームばかりでした。例外はUANLティグレス(16失点)とCFパチューカ(14失点=最小失点タイ)で、それぞれの相手が前者が対クラブ・レオン(14失点=最小失点タイ)と後者が対PUMAS(17失点=最小失点第2位)で、特に後者はお互いにいかに失点を防ぐか?という試合になるだろうという戦前からの予想がされていました。
しかしながらPUMASは、29得点(最多得点第2位)という攻撃力も兼ね備えていたため、特にホームゲームだったセカンドレグはファーストレグよりアトラクティブな試合を期待されていましたが、ファーストレグで唯一の得点を挙げたファビオ・アルバレスが内側側副靭帯損傷(健側と比較して、動揺性はなく靱帯部の圧痛が主)で回復するまで15日間という診断がされ欠場。代わりに先発出場したのが弱冠20歳の下部組織出身選手であるカルロス・グティエレスという、あまりに代役を期待するには酷な状況でした。これで中盤におけるゲームメイクをする役割を失ったPUMASは、リーグで最もアウェーゲームに強い9戦3勝1敗4分けというチームに一方的に攻撃される結果を招きました。
PUMASのホームゲームは日曜日の正午キックオフという気温が一番高い時間帯に行われる試合のため、訪れるチームは非常に体力を奪われ加えて標高が高いということもあって、前半こそ飛ばして圧力を掛けていましたが、後半は明らかにフィジカル的に疲れが見られ、明らかな得点チャンスを次々と潰していきました。シーズン後半から正ゴールキーパー:アルフレード・タラベラの代わりにゴールを守るフリオ・ゴンザレスの健闘も非常に目立ちますが、いずれにせよ辛うじてスコアレスドローという結果に終わりました。
準決勝を戦う上でセカンドレグで先発出場した選手の代わりにゲームメイクを期待されるのが、ファーストレグはベンチ入りしていませんでしたがセカンドレグにはベンチ入りしていたセバスチャン・サウセド。そして回復が早ければ、次戦からもしかすると復帰出来るかもしれないという報道があったメキシコ代表の正ゴールキーパー:アルフレード・タラベラ。この2人の動向が非常に注目されます。