ファン・パブロ・ビゴンの決勝点でPUMASがクラブ・ネカクサを制し、レペチャへ(敗者復活戦)圏内へ突入
苦しい試合だったが主将が後半36分に値千金の得点を挙げ、PUMASは総合順位表の第12位以内へ
PUMASは苦戦したが漸く良い瞬間を迎え、クラブ・ネカクサ相手に重要な勝利を挙げ、レペチャへ圏内に近づくために必要だった勝ち点3を挙げた。全てが終わったと思われた時、終盤においてファン・パブロ・ビゴンがPUMASの勝利に貢献し、暫定的にレペチャへ圏内に入った。PUMAS攻撃陣は16本のシュートを放った対戦相手に対して、9本という少ない得点チャンスしか得られなかったが、唯一ゴールマウスに向かったシュートを決め切った。チームは2021年ガーディアンズ・ステージにおいて漸く光が差した瞬間を迎え、総合順位表の第12位以内に入った。
クラブ・ネカクサが終始優勢だったにもかかわらず、そのアドバンテージを得点に繋げることが出来なかったことが最後に敗戦を喫する結果となったのに対し、PUMASはシーズンの締め括りとしてリギージャ(プレーオフ)争いに加わるために、必要だった勢いを得た。クラブ・ネカクサは大半のボールを支持しながらキックオフしたが、敵陣へプレッシャーをかけ続けているにもかかわらず、PUMASを倒すために必要な決定力を欠き、マクシミリアーノ・サラスが右サイドを駆け上がってチャンスを作ったが、アルフレード・タラベラによるボールコントロールによってそのセンタリングによる脅威は去った。
前半20分、ファン・デルガドがペナルティーエリア手前で良いワンツーパスからボールを受け、強いシュートを放ったが、ニコラス・フレイレがこれを間一髪で触ったことで難を逃れた。35分にはペナルティーエリアの外からファクンド・ワジェルがミドルシュートを試みたが、これは大きく枠を逸れた。42分にダビド・カブレラがフリーキックから、センタリングしたボールをマルティン・バラガンがヘディングで合わせたが、これもゴールの左を掠め、アディショナルタイムにもエリアの外からミドルシュートを放ったが、これもまたゴールの左へ外れた。さらには左サイドからケビン・メルカドが挙げたセンタリングをイデケル・ドミンゲスがエリアの中でヘディングで合わせたが、タラベラが難なくボールを処理して前半を折り返した。
後半に入って、PUMASは反撃を試みた。キックオフ早々から守備に回ったものの、一瞬の隙をついてカウンターアタックから左サイドを駆け上がったアラン・モソは、逆サイドでフリーになっていたファン・ディネンノへラストパス。しかし右腿によるトラップを誤り、エリア内で最後はシュートを試みたが、ボールは大きく枠を外れた。しかしながらクラブ・ネカクサは良いリズムを保ちながら、左サイドをワンツーパスで抜け出したケビン・メルカドが挙げたセンタリングを、ファーサイドでハイロ・ゴンサレスがヘディングで合わせたが、タラベラによるファインセーブで防がれた。
ケビン・メルカドはさらにその後、再び左サイドを突破。今度はセンタリングからエリア中央でマルティン・バラガンがヘディングで合わせたものの、これはゴールバーを超えていった。後半30分には右サイドからファン・デルガドがセンタリング、これを中央で受けたロドリゴ・アギーレが逆サイドで完全にフリーになっていたケビン・メルカドへのラストパスも出来ず、反転して放ったシュートもまたディフェンダーにブロックされた。PUMASはこの後すかさずカウンターへ転じゴール前で数的優位を作ったが、ファン・ディネンノのヘディングシュートは空を突いた。
試合はその後も一進一退が続いたが、両サイドから相手を崩し切っていたクラブ・ネカクサが終始圧倒。PUMASゴールを脅かす場面が何度も続いた。しかし後半35分、右サイドから展開したアラン・モソからペナルティーエリア手前でポスト役になったファン・ディネンノ、そしてその折り返しをファン・パブロ・ビゴンという良いトライアングルプレーから、最後はゴール左ネットに突き刺すゴラッソでついに試合の均衡を破った。最終的にこれが決勝点となり、PUMASが約1ヶ月ぶりの白星をアウェイで挙げた。