Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第14節 Toluca 2-2 UNAM

 

PUMASのゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスがドロー弾で、レペチャへ(敗者復活戦)進出圏内にしがみ付く
 

 

アディショナルタイムにおけるフリオ・ゴンザレスの得点でPUMASが2−2に追い付き、リーグ戦6戦未勝利のデポルティーボ・トルーカへのアウェイゲームで勝ち点1をもぎ取る
 

 
PUMASがレギュラーシーズンにおける崖っぷちで手に入れた勝ち点1はフリオ・ゴンザレスが土壇場での得点によるもので、デポルティーボ・トルーカへのアウェイゲームにおいて2−2で、レペチャへ進出に近づくものとなった。このドローでPUMASは勝ち点14に到達し、レペチャへ進出圏内にいる。対するデポルティーボ・トルーカは6試合連続未勝利で、勝ち点23による総合順位表第6位となったが、その上にいるUANLティグレスを上回るチャンスを逃した。
 

 
ティーボ・トルーカによる対PUMAS戦の真新しい部分としては、センターバックのアンドレス・モスケラが戦線復帰し、攻撃陣はカルロス・ゴンザレスに代わってカミーロ・サンヴェッツォがスターティングメンバーに入った。PUMASもまた前節はベンチスタートだったファン・ディネンノがスタメン復帰し、アドリアン・アルドレテが左サイドとレオネル・ロペスが中盤にそれぞれ入った。
 

 
試合序盤はデポルティーボ・トルーカがいつものようなボールタッチでピッチ全体をボール支配をし、これに対してPUMASは前線においてスピードがあるエドゥワルド・サルビオやセサール・ウエルタ、ファン・ディネンノに向けたペナルティーエリアへのセンタリングでカウンターアタックを狙った。実際に最初の重要なプレーはPUMASによるもので、前半7分エドゥワルド・サルビオが右サイドをドリブル突破しペナルティーエリアまで進出したものの、最後は相手ゴールキーパー:チアゴ・ヴォウピとの1対1で抑えられた。
 

 
デポルティーボ・トルーカもまたロングシュートで反撃し、最初のシュートはカミーロ・サンヴェッツォによるものでほんの少し逸れていった。またその後のレオナルド・フェルナンデスによるフリーキックは直接ゴールマウスへ向かっていったが、最後はフリオ・ゴンザレスが抑えた。
 

 
デポルティーボ・トルーカがボール支配はしつつも、効果的に先制したのは逆にPUMASであった。前半36分、エドゥワルド・サルビオがボールを奪ってそのままドリブルで突破、ペナルティーエリアに侵入する手間で逆サイドを走っていたセサール・ウエルタへ叩き、これを一度正面にいたディフェンダーの前で反転し、逆サイドで手を挙げていたファン・ディネンノへセンタリング。これを押し込んでPUMASが先制した。
 

 
デポルティーボ・トルーカも反撃したが、2度ともオフサイドの判定に終わった。最初は前半14分にフリオ・ゴンザレスが叩いたボールを最後はカミーロ・サンヴェッツォが押し込んだものの、これはオフサイドポジションからのものであった。その後の前半40分、またもやカミーロ・サンヴェッツォによるシュートがネットを揺らせたが、これもまたオフサイドポジションにいたマルセル・ルイスに当たってしまい、オフサイドとなった。
 

 
後半に入って、PUMASはもはや相手チームにボール支配を許さず、中盤からプレスを掛けて、得点チャンスを創出した。まずは後半4分、リードを拡げるチャンスだったセンターライン付近でボールを奪ったダニエウ・アウベスがエドゥワルド・サルビオへスルーパス。これを最後は相手ゴールキーパーとの1対1となったが、抑えられた。次に後半15分、今度は右サイドでドリブル突破したエドゥワルド・サルビオがペナルティーエリア手前でファン・ディネンノへ叩き、放ったシュートは惜しくもゴールマウス左に直撃しピッチへ舞い戻った。
 

 
PUMASが追加点のチャンスを潰したのに対して、今度はデポルティーボ・トルーカが相手ディフェンダーの間へスルーパスを狙い、何度かオフサイドの判定でフイにした結果、最後に同点弾を決めた。後半20分、レオナルド・フェルナンデスが中盤でボールを奪い、左サイドのジャン・メネセスへ叩いてこれをダイレクトボレーで意図的にクロス気味へシュート。懸命に戻ったフリオ・ゴンザレスを振り切って1−1。
 

 
その後の後半23分、デポルティーボ・トルーカは逆転するチャンスを得たが、相手ゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスに対して完全にフリーであったジャン・メネセスが力強いシュート。しかしながら、これは相手ゴールの外へ逸れて行った。その後もデポルティーボ・トルーカは攻撃の手を緩めず、後半31分レオナルド・フェルナンデスによるフリーキックをフリオ・ゴンザレスがボールコントロールを誤り、それをジャン・メネセスの目の前に弾いてしまい、難なく押し込まれ2−1となった。
 

 
デポルティーボ・トルーカはこれで漸く連続未勝利に終止符を打ったかのように見えたアディショナルタイムに、PUMASによって追い付かれてしまう。試合終了間際の後半50分、コーナーキックを得たプレーに後方からフリオ・ゴンザレスも加わり、ダニエウ・アウベスによるコーナーキックをヘディングでゴール左隅へ突き刺し、2−2の同点に。加えて自身のミスによる相手ゴールをも帳消しにしたのであった。