Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2021年グリッタ前期ステージ 第12節 América 2-0 UNAM

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クラブ・アメリカがPUMAS相手にそれまでの悪い流れを断ち切り、メキシコサッカー1部リーグ首位を奪い返す

 

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リチャルド・サンチェスの得点でPUMASを倒すのに十分であったアステカ・スタジアムで行われた首都ダービー

 

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ゴールキーパーからのフィードに対して、クラブ・アメリカのリチャルド・サンチェスがプレッシャーを掛けボールを奪い、信念をもって蹴ったシュートは相手チームの隙を突くカウンターアタックとなった。敗れたPUMASはヘロニモ・ロドリゲスが一見容易にビルドアップ出来るかに見えたが、彼の不用意なプレーで試合を台無しにしてしまった。サッカーの基本原則である正確さと失策、そういう決着であったクラブ・アメリカ対PUMASの首都ダービーを2-0で制した。

 

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クラブ・アメリカは漸く微笑みを取り戻し、逆にPUMASにとって後味の悪い結果となった。実際にPUMASは前半良い時間帯を迎え、この試合がどういうものであるかを完全に理解し、強烈で良いサッカーをした。最初に迎えた得点チャンスで、ジョゼ・ホジェリオが右サイドを突破したアラン・モソからのセンタリングを惜しくも押し込むことが出来なかった。クラブ・アメリカは試合に上手く入ることが出来ず、PUMASは流れに乗ってイゴール・メリタオが先制点を挙げるチャンスを創出したが、放ったシュートは力強さを欠いた。

 

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クラブ・アメリカはあまり危険を冒さないで相手のペナルティーエリアに近付かなかったが、最初に迎えたチャンスではフェデリコ・ビニャスがオフサイドの判定で惜しくもゴールを逃した。試合は徐々にヒートアップし両チームともに競り合い、ミスを冒し、両方ともチャレンジしたが、お互いにリスクを背負って攻撃をすることはなかった。PUMASは再びチャンスを掴み、ジョゼ・ホジェリオがクロスし、ファビオ・アルバレスがヘディングしたボールはゴール脇を逸れていった。


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クラブ・アメリカの先制点は、PUMASの不幸とクラブ・アメリカの美学が1つとなった瞬間であった。PUMASは最初にボールを失い、ヘロニモ・ロドリゲスはホルヘ・サンチェスにボールをプレゼントした。リチャルド・サンチェスはPUMASディフェンダーのミスを利用して、アルフレード・タラベラが何も出来ないような高さで放った右足のシュートは、ループを描いてゴールへ吸い込まれていった。

 

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クラブ・アメリカのそれまでの攻撃停滞が解放され、PUMASは逆に出鼻をくじかれた格好となった。アルフレード・タラベラはアルバロ・フィダルゴのシュートを止めて、サルバドール・レイエスからの良いセンタリングをフェデリコ・ビニャスが押し込む寸前まで迫った。ハーフタイム明けにアンドレス・リリーニ監督はクリスティアン・バトッキオとエリック・リラを中盤でより多くのウェイトを持たせるために起用した。PUMASは反撃に転じる必要性があり、クラブ・アメリカも一歩前進したため、試合の激しさは一層増した。 PUMASは中盤における良いパス回しから、クリスティアン・バトッキオとジョゼ・ホジェリオが左足で浮かしたシュートを放ったものの、相手ゴールキーパー:ギジェルモ・オチョアが見送ったはボールはポストに直撃した。

 

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さらにオチョアはセバスチャン・サウセドからのシュートをパンチングで防ぎ、間一髪のピンチを逃れた。それは首都ダービーに相応しい一瞬であった。クラブ・アメリカの選手たちは手堅い守りでリードを維持しようとし、PUMASは何とか追い付こうと試みたが、後半のアディショナルタイムにクラブ・アメリカがカウンターアタックからマウロ・ライネスが左サイドを完全に抜け出して、最後はアルフレード・タラベラとの1対1からシュートを決めとどめを刺した。クラブ・ アメリカは勝利を収め、それまでの悪い流れを止め、首位を維持した。PUMASはプライドを賭けてそのスピリッツを示したが、勝ち点を積み重ねるのに十分ではなく、リギージャ進出への見通しは厳しくなった。

 

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