Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ2022年グリッタ後期ステージ 選手紹介(DF編)

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1. アルフレード・タラベラ(GK)

身長:188cm 体重:80kg
1982年9月18日生まれ(39歳)
デビュー:2011年3月26日
経歴:2003~2010年CDグアダラハラ、2008~2009年UANLティグレス、2009~2020年デポルティーボ・トルーカ、2020年~PUMAS
タイトル:2006年前期ステージ(CDグアダラハラ)、2010年後期ステージ(デポルティーボ・トルーカ)、2010年後期ステージ最優秀ゴールキーパー、2014年CONCACAFチャンピオンズリーグゴールデングラブ賞、2016年リベルタドーレス杯予選リーグ優秀ゴールキーパーデポルティーボ・トルーカ
メキシコ代表歴:2011年3月26日、パラグアイとの親善試合でデビュー。同年のCONCACAFゴールドカップではセカンドゴールキーパーとして参加したが、正ゴールキーパーだったギジェルモ・オチョアを含む5人が大会中にドーピング騒動で離脱。残り試合でゴールマウスを守り、メキシコの連覇に貢献した。2014年ブラジルW杯の第3ゴールキーパーとして招集。
 
高齢化が目立つメキシコサッカーA代表のゴールキーパー陣の中でずっと連続して招集されているのは、裏付けされた高いレベルの守備能力とこれまでのキャリアによる経験が非常に大きい。自身最後の出場チャンスであると考えている来年に行われるカタールW杯のメキシコ代表へ招集を目指している。その守備能力の高さ以外にも、ピッチの内外でリーダーシップを発揮してチームの精神的支柱となっている。特に足元の球際に強く、ディフェンダー陣の最後の砦として、チームの守護神の座をガッチリ維持している。彼もまた自身のキャリア最後をPUMASで終わろうとしており、悲願である8度目のリーグ優勝を飾りたいところ。
 

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2.アラン・モソ(DF・右サイドバック
身長:175cm 体重:71k
1997年4月5日生まれ(24歳)
デビュー:2015年2月4日
 
下部組織出身。右サイドからのセンタリングを供給するのが主な役割ではあるが、ポジション柄対戦各相手チームのリーグでも選りすぐりのフォワードとのマッチアップが多く、1対1で対峙した際にスピードで劣勢になる場面もしばしば。また肝心な場面でゴール前、ほんの一瞬のマークを怠りフリーにしてしまい、得点されるが多いのが玉にきず。ただ常に自身のみならずチームメイトに対して常に声を出して鼓舞し盛り上げ、必ずチームメイトが得点を決めた際に、一緒にゴールパフォーマンスをするお調子者でもある。昨シーズンのリギージャ準決勝では、対クラブ・アメリカ戦(アウエー)で3得点全てに絡む活躍をして、自身のキャリアで最高の試合と評された。アンダー22メキシコ代表へも招集されたり、昨年は念願であったメキシコA代表(ネーションズリーグ・北中米カリブ海地域予選)にも招集された。アンドレス・リリーニ監督からの信頼も厚く、将来はヨーロッパでプレーをする可能性を見込まれているが、その芽が出ない時期に不貞腐れて不祥事を起こしたり、試合で不用意にカードを貰う場面が多く退場処分になるような場面はもう見たくないものである。
 

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16.ヘロニモ・ロドリゲス・ゲメス(DF・左サイドバック
身長:177cm 体重:61.1kg
1999年3月24日生まれ(22歳)
経歴:2014~2018年PUMASユース(アンダー20)、2018年レアル・オビエド(スペインサッカー2部リーグ、4試合出場無得点)、2020年~PUMAS
 
下部組織出身だが、ヨーロッパへ渡って2部リーグながらリーガエスパニョーラでプレー。以前にPUMASで指揮を執っていたセルヒオ・エヘア曰く「メンタル面で非常に強く、ボールを持ったプレーの技術は非常に良いものがあると共に、守備面でも鍛えられたため成熟しつつある」との評価。昨シーズンからチームの要所である左サイドバックにスタメン起用されるようになり、メキシコサッカー1部リーグにおけるプレーも慣れつつある。
 

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18:エフライン・ベラルデ・カルビージョ(左サイドバック
身長:173cm 体重:68kg
1986年4月18日生まれ(35歳)
デビュー:2004年5月15日(PUMAS)
経歴:2004〜2014年PUMAS(256試合7得点)、2014〜2015、2018年CFモンテレイ(43試合無得点)、2015〜2016年クラブ・レオン(54試合無得点)、2017年デポルティーボ・トルーカ(34試合1得点)、2018〜2020年モナルカス・モレリア(49試合無得点)、2020年〜現在マサトランFC(23試合無得点)
タイトル:2004年後期ステージ・前期ステージ(2部制になって初のリーグ連覇)、2004年年間王者決定戦、2004年サンティアゴ・ベルナベウ杯、2009年後期ステージ、2011年後期ステージ
メキシコ代表歴:2013年ゴールドカップ米国大会(第3位)、2015年コパ・アメリカチリ大会(1次予選敗退)
 
近年のPUMAS黄金期を経験した、生え抜きの下部組織出身選手。ニックネームは、チスパ(稲妻)。最後のリーグ優勝から数年して各チームを転々とプレーをした後、自身のキャリアを古巣で締め括ろうという思惑があるのだろう。最盛期の頃のスピードはもう既に無いが、チームの弁慶の泣き所である左サイドバックというポジションを下部組織出身の若手選手に任せるよりは遥かにマシだと思われる。
 

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20.フリオ・ホセ・ゴンザレス(GK)
身長:182cm 体重:80.7kg
1982年9月18日生まれ(29歳)
デビュー:2014年4月19日
経歴:2007~2017年サントス・ラグーナ、2017~2018年タンピコ・マデロFC(2部リーグ)、2019年CDティブローネス・ロホス・デ・ベラクルス、CDプラビアーノ(スペイン3部リーグ)、2020年~PUMAS
タイトル:2012年後期ステージ、2014年前期ステージ・メキシコ杯、2015年後期ステージ、2014〜2015年・年間王者決定戦(すべてサントス・ラグーナ
メキシコ代表歴:2011年アンダー20ワールドカップ
 
サントス・ラグーナ下部組織出身。近年の黄金時代を経験、さらにはスペイン3部リーグにも在籍したキャリアを持つ。1昨シーズンはPUMASに加入して初めてのシーズンであったが、正ゴールキーパーアルフレード・タラベラが守っていた守護神の座をリギージャ(プレーオフ)準決勝までしっかりと守り、その存在をアピールした。
 

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23.ニコラス・オマル・フレイレ(DF・センターバック
身長:187cm 体重:83.2kg
1994年2月18日生まれ(26歳)
経歴:2012年AAアルヘンティノス・ジュニアーズ(アルゼンチン1部リーグ、93試合出場4得点)、2017年CAトルケ(ウルグアイ1部リーグ)、PECズヴォレ(オランダ1部リーグ、21試合出場1得点)、2018年SEパルメイラス(ブラジル1部リーグ)、2019年LUDキト(エクアドル1部リーグ、13試合出場4得点)、2019年~PUMAS
国籍:アルゼンチン
 
そのポテンシャルによってすっかりセンターバックのレギュラー定着し、守備陣の中心としてのキャプテンシーを発揮しつつある。セットプレーからのヘディングシュートなどの貴重な得点源でもあり、今シーズンも引き続きアルトゥーロ・オルティスとそのポジションを安定したプレーで守り抜いて欲しいもの。
 

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25:アルトゥーロ・オルティス・マルティネス(センターバック

身長:181cm 体重:73kg

1992年8月25日生まれ(29歳)

デビュー:2013年(クラブ・レオン

経歴:2007〜2008年CDウニオン・デ・クルティドーレス(元メキシコ1部リーグ、現在は存在しない)、2008〜2010年セラヤFC(現メキシコ2部リーグ)、2010〜2011年CFモンテレイ、2011〜2012年コラスFC(現メキシコ2部リーグ)、2012〜2014年クラブ・レオン、2015〜2016、2019〜2021年ミネイロス・デ・イサカテカス(現メキシコ2部リーグ)、2017年レオネス・ネグロス(現メキシコ2部リーグ)、2018〜2019年コレカミノスUAT(2部リーグ)、2021年Pumasタバスコ(メキシコサッカー2部リーグ)、2022年PUMAS

タイトル:2013年前期ステージ、2014年後期ステージ(クラブ・レオン

 

ヌエボ・レオン州モンテレイ市出身。子供の頃、ボカ・ジュニアーズマルティン・パレルモに似ていたことから、ニックネームをパレルモと付けられた。2部リーグでデビューした後、コラスFCでスタメンを獲得。その後、メキシコサッカー1部リーグで連覇することになるクラブ・レオンを率いていたグスタボ・マトサスに「生まれつきのセンターバックとしてプレーするための身長、才能を持った選手として目を付けられ、主にカップ戦などで活躍。その後再び2部リーグを転々とした後に、Pumasタバスコへ。当時TOPチーム不動のセンターバック:ホアン・バスケス東京オリンピックで活躍した後イタリアのセリエAへ移籍したため、急遽声が掛かった。その割には意外とすんなりとメキシコサッカー1部リーグのスピードに順応、今やチームの欠かせないピースとして、その長身から繰り出されるセットプレーからのヘディングを武器に攻守に貢献している。