Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第9節 Atlético San Luis 3-2 UNAM

 

PUMASは前半2点のリードを失い、アトレティコ・サン・ルイスに敗れ、事態が悪化の一途をたどる

 

 

PUMASはさらに1敗を加え、再び2得点のリードを失い、最終的に今シーズンホームゲーム初勝利のアトレティコ・サン・ルイスに敗れる

 

 

アンドレス・リリーニ監督は、危機という言葉が好きではない。それを口にすることは出来ないが、そのこと自体を否定出来ない状況となっている。PUMASはモチベーション面とプレーをしているサッカーにおいて、二重の危機に瀕している。彼らはそのいずれにも限界点を見つけることが出来ず、一歩前へ進めるように見える際に抱えている問題が彼らを二歩交代させ、疑いと不信感が戻って来る。アトレティコ・サン・ルイスに対して2点を先制したものの、最終的に2-3で敗れた。

 

 

PUMASイレブンはスランプ脱出をする必要性を持って受け身の姿勢ではなく、積極的な姿勢でピッチへ繰り出し、良い試合への入り方をした。アンドレス・リリーニ監督は幾つかの調整をしたが、ダニエウ・アウベスがボランチとして引き続きスタメン出場し、イゴール・メリタオとマルコ・ガルシアがインサイドハーフを担った。試合は序盤から動いた。前半3分、PUMASはペナルティーエリア内で、イゴール・メリタオがヘディングシュートを放った後、相手ディフェンダー:リカルド・チャベスがハンドを犯してペナルティキックを獲得。これをエドゥアルド・サルビオが冷静に決めて先制した。

 

 

PUMASは彼らのペースで試合を進められて、具合が良さそうに見えた。議論の余地が無い何かが変わったとすれば、ダニエウ・アウベスによる良く習練されたキックとマルコ・ガルシアによるダイナミックさであった。マルセロ・バルベロが守るゴール目掛けて攻撃をし続けたPUMASであったが、片方のアトレティコ・サン・ルイスもまた今シーズン不調に喘ぎ、ピンチから脱出するための勝ち点3が必要であった。一進一退の展開から、PUMASは追加点を挙げる。

 

 

前半22分、ダニエウ・アウベスが空いたスペースに走り込んだジオゴ・デ・オリヴェイラへ叩き、ゴールラインまでドリブル突破。イゴール・メリタオへのセンタリングをオーバーヘッドキックしたボールを最後はまたもやエドゥアルド・サルビオがヘディングで押し込んだ。PUMASは強烈な打撃を与えアトレティコ・サン・ルイスは混乱に陥っていたので3点目も狙えたが、グスタボ・デル・プレテが放ったヘディングシュートは惜しくも枠を逸れた。

 

 

しかしながらリカルド・ガリンドの守備エラーによって、アトレティコ・サン・ルイスが反撃を開始。前半31分、ペナルティーエリア左サイドをドリブル突破したファクンド・ワジェルを倒してしまい、ペナルティキックを献上。これをアベル・エルナンデスが決めて、1点差とした。なおエドゥアルド・サルビオが負傷によりベンチへ下がり、代わりにセサル・ウエルタがそのポジションに入ったが、このことがより事態を複雑化させた。

 

 

しかしPUMASのスタミナと前半保っていた緊張感は、後半開始時にはすでに無くなっていた。アトレティコ・サン・ルイスは気持ちを切り替えて試合を加速させ、10分間で試合をひっくり返した。後半9分、アベル・エルナンデスが今度はニコラス・フレイレの後ろを取り、アドリアン・アルドレテを追い越して放ったシュートは、フリオ・ゴンザレスが守るゴールネットに突き刺さった。PUMASは反撃することが出来ず、全ての面において圧倒され、後半15分にまたもやアベル・エルナンデスがペナルティーエリア内で受けたボールを反転してシュート。これでハットトリック達成となり、今シーズンホームスタジアムにおける初勝利を飾った。