Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2022年グリッタ前期 第10節 UNAM 1-5 Santos

 

オリンピック・スタジアムにおける悪夢!PUMASがサントス・ラグーナ戦で大量失点による敗北

 

 

PUMASはサントス・ラグーナ相手に1-5で敗れ、2022年前期ステージにおいて再起不能に

 

 

PUMASは引き続き、フリーフォール状態だ。というのもアンドレス・リリーニ監督が率いるチームは3連敗で、オリンピック・スタジアムにおいて全く機能しない守備陣によるエラーでサントス・ラグーナ戦を1-5と大敗。これで直近4試合で17失点(唯一3得点)という監督にとって、普通であれば更迭させられる瀬戸際な状況だ。

 


サントス・ラグーナによる得点はアイルトン・プレシアード(前半30,38分)、フェルナンド・ゴリアラン(前半42分PK)、ファン・ブルネッタ(後半5分)、レオナルド・スアレス(後半33分)。PUMASによる唯一の得点は、ファン・ディネンノ(後半34分)。この試合の結果、PUMASは勝ち点8で総合順位表の第16位。サントス・ラグーナは勝ち点16で、第5位へ浮上した。

 

 

どうやらダニエウ・アウベスの移籍は、チームに合流して以来白星が無いPUMASにとって、利益より多くの問題をもたらしたと言えるだろう。このデモンストレーションはアンドレス・リリーニ監督による仕事を犠牲にする可能性があり、次節(8月24日水曜日)の対UANLティグレス戦は複雑な見通しだ。PUMAS再び忘れ去りたい試合をプレーし、サントス・ラグーナが終始優勢に進められるように全てのディフェンスラインがノーマークで、前半の45分間選手たちの存在はオリンピック・スタジアムのピッチから消え去った。

 


オリンピック・スタジアムにおける惨事は前半30分、PUMAS守備陣がオマル・カンポスによる左サイド突破とペナルティーエリア内へのセンタリングを許し、最後はアイルトン・プレシアードがノーマークで正確なヘディングシュートを放ち先制した。その後主審のマルコ・アントニオ・オルティスは、センターライン付近から直接サントス・ラグーナのベンチサイドへ駆け寄り、エドゥアルド・フェンタネス監督へ一発レッドカードを掲示した。

 

 

その8分後、再びアイルトン・プレシアードが2得点目。ジャイール・ゴンサレスへスルーパスした後、PUMASの両センターバックの背後に回って完全にフリーな状態でボールを受けると、最後はゴールネットへ突き刺すだけであった。サントス・ラグーナは固くも厚くもないPUMAS守備陣に対して、策を講じた。ペナルティーエリア右サイドへ侵入したジャイール・ゴンサレスに対してマークに付いていたヘロニモ・ロドリゲスが背後からこれを倒してしまい、ペナルティキックの判定。これをフェルナンド・ゴリアランが冷静に決めて、3点目。

 

 

後半に入って、PUMASは目を覚まして正面を向いた。この状況を利用して、サントス・ラグーナはカウンターアタックを仕掛けた。スライディングでボールを奪おうとしたダニエウ・アウベスから1対1で競り勝ったアイルトン・プレシアードは、ファン・ブルネッタへパス。これをペナルティーエリア手前から強烈なシュートで、4点目を挙げた。現代サッカー史上最も多くのタイトルを獲得した選手がボールを失い、被弾を受けるラストパスを許したことでスタジアムに詰めかけたサポーターからブーイングをされる始末に。さらにこのブーイングの嵐は、ヘロニモ・ロドリゲスやゴールキーパー:フリオ・ゴンザレスへも波及した。

 

 

サントス・ラグーナによる大量得点の締め括りは、試合の終盤においてチームメイトが放ったシュートのこぼれ球をレオナルド・スアレスがスライディングで押し込んで幕を閉じた。PUMASによる唯一の得点は、今シーズン2得点目となるファン・ディネンノによるヘディングシュートだった。