Pumas de la UNAM

メキシコサッカー1部リーグのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルを応援している日本人の備忘録

メキシコリーグ 2023年前期ステージ 第2節 裏話-2

 

もうかれこれ4~5年は日本へ帰っていませんが、全く恋しくありません。しかしながら、メキシコシティには戻るたびに、あぁここが自分にとって故郷だなとつくづく実感させられます。北バスターミナルに到着する度に、何よりも自分自身の身体が喜んでいるのがひしひしと分かります。昨年末に1週間ほどクリスマスなどで戻った際には里親たちやその家族に会ったりしたのですが、今年に入ってから3回も行っているのに未だに会えていません。主な目的が彼女に会うことであったり、PUMASの試合を見に行くことであるからです。

 

 

毎シーズンホーム開幕戦とメキシコシティダービーには必ず見に行くようにしているため、今回もまたオリンピック・スタジアムへ行った訳ですが、行くたびにアグアスカリエンテスへ戻るバスの時間が16時~18時(今回は懇親会をしたので、この便に。家に帰ったら真夜中でしたが)ということがネックに感じます。今後は翌日月曜日を有給にして、もう少しゆっくり出来るようにしたいと思います。

 

 

10年前、2度目のメキシコ移住の際に強く思わされたのが、まず最大の命題であるPUMASのリーグ優勝をスタジアムで目の前で見ること。そして、今後永住するにあたって家族を持つこと。そして彼らとスタジアムへ親子連れで行くことでした。理想は自分自身がメキシコシティで就職することがベストであるのですが、仮に万が一仕事が見つかったとしても、物価がアグアスカリエンテスよりも倍近く高いので、生活をするにあたって難渋するだろうという問題もあります。ただ自分の人生で一貫してこれまでしてきたのは、まず夢を持ってそれに対して常に全力でベストを尽くすこと。仮にそれがどんな回り道であろうと、実現するために日々そのことを念頭に置いて生活をすることです。幸いにも巡り合った好きな女性がPUMASを応援しているので、以前ほどは実現が遠い未来ではなくなりましたが、乗り越えなければならない問題がいくつかあるので、まずはそこをクリアしていこうと思っています。

 

 

肝心な試合の方ですが、まずは新補強選手たちのパフォーマンス。ネイサン・シルバはリーグ開幕1週間前にメキシコへ。ガブリエル・フェルナンデスについてはリサンドロ・マガジャン同様数日前にメキシコシティ入りしたように、完全にメキシコサッカーフィットするにはこの後最低1ヵ月は掛かるでしょう。昨年ダニエウ・アウヴェスが加入した際にインタビューで語っていたのは、自分自身のフィジカル面はもとよりサッカーボールがバウンドする高さもまた全く違うそうです。このブログでは以前から何度も書いているように、シーズン全17節のうち半分がメキシコシティにおけるホームゲーム。これらの試合は理想的なのは全勝、少なくとも引き分け。その後リギージャ(プレーオフ)進出するための勝ち点26

 

  • ホームゲーム8試合(無敗)
  • うち5試合勝利×勝ち点3=15
  • 3試合引き分け×勝ち点1=3
  • アウェーゲーム9試合
  • うち2試合勝利×勝ち点3=6
  • 2試合引き分け×勝ち点1=2
  • 総合計で勝ち点26

 

を獲得するためには、ホームゲーム敗戦は許されません。さらに今回対戦した相手チーム(開幕節も同様でしたが)は、リーグで常に下位争いを繰り広げているマサトランFC。よってこの日曜日にオリンピック・スタジアムへ観戦しに来た人々(自分も含めて)は当然ながら、PUMASが勝利するのを見に来た訳です。

 

 

ところがどっこい、そこがミソであって、常に競争の激しいメキシコサッカー1部リーグでは、いつ?どんなことが起きてもまったく不思議ではありません。エース:ニコラス・ベネデッティを前節負傷で欠きながらも、あわやペナルティーキックの判定で失点を覚悟させられる一場面もあり、コンパクトに守ってカウンターアタックを狙う戦法で、苦戦を強いられることに。加えて攻撃陣によるパスワークの拙さも相まって、最後の最後まで相手ゴールを割ることはありませんでした。かえって、彼女やその娘さんを誘って連れて行かなかったのが正解であったかも知れません。ここ1~2年で娘さんも成長するでしょうし(今はようやく歩けるようになったばかり、言葉もまだ喋れない)、焦らずにジックリと今後の夢を追いかけて行きたいと思わされた、ホームゲーム開幕戦でした。